アンティーク全般

アンティークダイニングチェアの見た目も使い勝手も手に入れる方法

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アンティークダイニングチェア 選び方のコツ

アンティーク家具に憧れのある人なら、真っ先に手に入れたくなる家具の一つにダイニングチェアがあるのではないでしょうか。ダイニングは、食卓を囲んだり、来客をもてなしたり、ときには趣味に没頭したりと、生活のなかでも一番長い時間を過ごす場所。その中心に、自分の好きなデザインのチェアを置きたいと思うのは当然のことですよね。
でも、デザインを重視して手に入れたいと思う反面、アンティークだからこそ、椅子としての座り心地や強度、そして価格のことなど、気になることもいろいろあります。

そんな心配を取り除くために、デザインのことはもちろん、使いやすさや、ダイニングテーブルとの合わせ方まで、アンティークダイニングチェアを手に入れたい方のための情報をお届けしていきます。おまけに、長く使いたい人にも役に立つ、購入後のお手入れのコツもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

Contents

アンティークダイニングチェアのデザイン

アンティークダイニングチェアを選ぶとき、一番に気になるのは、やはり「デザイン」ではないでしょうか。ひと言で「デザイン」といっても、雰囲気重視で選ぶのか、それとも、実用性重視で選ぶのか…これによっても選ぶ基準は異なります。まずは、この2つのポイントに的を絞って、アンティークダイニングチェアの「デザイン」に注目してみましょう。

やっぱり見た目が大切、アンティークダイニングチェアのデザイン

“アンティーク” なのだから、当然、今では手に入らないデザインが最大の魅力。もちろん、長い歴史の中で作られ、残ってきたダイニングチェアは、当然、数えきれないほどのデザインが存在します。すべてをご紹介するのはさすがに無理なので、ここでは、国や年代による違いを簡単にご紹介します。欲しい“雰囲気”を探す手掛かりにしてみてください。

重厚で上品な雰囲気が欲しいなら、イギリスアンティーク

テーブルを飾るクリスタルと銀食器…イギリスの優雅なダイニング風景を思い浮かべると、テーブル周りに花を添えるように、ダイニングチェアが思い浮かぶのではないでしょうか。その重厚さと上品さこそがイギリスアンティークの雰囲気です。

  • 注目は背もたれと脚

イギリスアンティーク ダイニングチェア

高級感を出している最大のポイントは、背もたれに施された透かし彫りや、カブリオールレッグ(猫脚)に代表される脚の彫刻など、隅々まで施された美しい装飾。ダイニングの真ん中にあるだけで、その豪華さと優雅さが、しっかりと存在感を放ってくれます。

  • 木の色味やファブリックの絵柄も大切

アンティークダイニングチェア カブリオールレッグ

高級感をさらに強調するのが、シックな木の色味や座面のファブリック。オーク材やマホガニー材など、イギリスアンティークのダイニングチェアには、高級な木材が使われているのも特徴の一つです。さらに、長い年月を経ることで、そこにアンティークならではの古艶が加わり、他には出せない重厚感が出るのです。布張りの座面となると、図柄によっては、さらに優雅さもプラスしてくれます。

スタイリッシュで少しユニーク、北欧ヴィンテージ

北欧に代表される、ヨーロッパのヴィンテージ家具といえば、計算されたデザインと洗練されたフォルムが特徴。ダイニングチェアでも例外なく、空間にスタイリッシュさを演出してくれます。アンティークのような歴史と重厚さはないけれど、そのぶん、現代のインテリアにも合わせやすいというのが魅力です。

※アンティークとヴィンテージ… はっきりとした定義があるわけではないのですが、“アンティーク”とは「製造から100年を経過した手工芸品・工芸品・美 術品」というアメリカの関税法に基づく基準が通説となっています。それに対して、“ヴィンテージ” とは1950~70年代のアイテムに使うことが多いです。
  • 他にはないフォルム

G-PLAN 北欧ビンテージ ダイニングチェア

デザイン性の高さこそが最大の魅力である北欧デザインのヴィンテージ家具は、背もたれの形、座面の形などの細部のフォルムと、それが組み合わさってできる全体的なフォルムのユニークさが際立ちます。とはいえ、機能性を考えて作られているために、奇抜というわけでもなく、むしろ他の家具と合わせやすいから不思議です。

  • よく見ると気づく遊び心

オランダビンテージ ダイニングチェア

“シンプルでスタイリッシュ”と表現されることの多い北欧デザインのヴィンテージ家具ですが、あたたかみを感じられるところもまた魅力の一つです。木材をたくさん使っていること、木目や材の違いを利用してデザイン性を高めていること、そして、座面や背もたれにささやかな装飾を施すことによって、人間味のあるぬくもりを感じさせるのです。

高級さよりも素朴さとあたたかみ。カントリースタイル

欧米の田舎暮らしを想像させる、カントリースタイル。カントリースタイルのチェアにはいろいろなデザインがありますが、全体として、豪華さよりも素朴さが目を惹きます。そして、生活に根付く実用性もまた、魅力の一つです。

  • 「同じデザイン」が揃う、カントリーチェア

イギリスアーコール スティックバックチェア

ヨーロッパのアンティークと聞くと、豪華絢爛な印象が強いかもしれませんが、イギリスの田舎で生まれたウィンザーチェアに代表されるカントリーチェアは、素朴さこそが魅力。その後、世界各地の家具メーカーが、それを手本にしたために、似たようなデザインのものをたくさん探すことができます。“一点もの”のアンティーク家具には珍しく、同じ型・同じテイストを探しやすいのもポイントです。

  • 後ろのポケットがポイント、チャーチチェア

アンティーク チャーチチェア

もともと、協会で使われていたチャーチチェアは、アンティークファンの間では、ダイニングチェアとして使われることが多い椅子の一つです。カフェで使われることも多いので、「カフェ風」インテリアを目指すダイニングにもおすすめです。背もたれについた、聖書を入れるためのバイブルポケットは、見た目にも機能にもワンポイントを添えてくれます。

ほどよく素朴、ほどよく上品。日本のアンティーク

椅子の文化がないと思われている日本にも、探してみるとアンティークのダイニングチェアが見つかります。日本の古い洋家具は、ちょっとぎこちなさの残る素朴なデザインが特徴です。その素朴さこそが、レトロなダイニングにぴったり。そして、それとは別に、日本で洋家具の技術が向上するにつれ、ヨーロッパにも引けを取らない上品さを持つダイニングチェアも作られるようになりました。

  • 四角いフォルムと太めの脚

レトロなダイニングチェア

日本のアンティークに感じる、素朴さのワケはなんでしょう?それは、しっかりとした太い脚、全体的に四角いフォルムに見られる、ちょっとぎこちなさの残る素朴でシンプルなデザインです。そこに、あたたかみのある木味が、どこか懐かしい、レトロな雰囲気をさらにプラスしてくれます。

  • ヨーロッパアンティークとも見違える「民芸家具

松本民芸家具 ダイニングチェア

厳密にいうとアンティークではないけれど、アンティークのダイニングテーブルに合わせても引けを取らないチェアがあります。それが「民芸家具」と呼ばれるもの。松本民芸家具や飛騨産業、北海道民芸家具などに代表される長い歴史のある日本の民芸家具メーカーは、ヨーロッパをお手本に、技術を磨き、独自の家具を作るようになりました。その丁寧な仕事で生み出すダイニングチェアは、ヨーロッパアンティークほどの華美な装飾はないものの、ヨーロッパアンティークにも負けない上質さを演出することができます。

※民芸家具… 大正時代、生活の中から生まれる“用の美”を携えた工芸を表す「民芸」という言葉が生まれました。大正から昭和にかけて、ヨーロッパの家具をデザインや技術を手本としながら、日本の生活や日本人の体形に合わせた「民芸家具」が生まれるようになりました。

 

さまざまな色と雰囲気の違いを楽しむ、アンティークペイント家具

長く使われてきた間についた傷や汚れを隠すため、ペイントが施されたアンティークのダイニングチェアもあります。ペイントの色で“かっこよく”にも、“かわいらしく”にもできる振れ幅の広さが便利なアイテムです。

  •  ゴージャス感を和らげるかわいらしさ

アンティークペイント チェア

ヨーロッパのアンティークの豪華さには憧れるけれど、艶やかな木材では重厚感がありすぎて、他の家具とは合わせにくいというお悩みをお持ちの方には、ペイント家具がおすすめです。「フレンチアンティーク」をキーワードにして探してみると、形はゴージャスでありながら、ペイントカラーがかわいらしい、フェミニンなダイニングチェアが見つかります。

  • 鉄脚×ペイントでカフェ風インテリア

アンティークペイント アイアンレッグチェア

ペイント家具の魅力は、かわいらしさばかりではありません。例えば鉄脚のチェアにペイントが施されたダイニングチェアは、チャーチチェアに並んで、「カフェ風」インテリアによく使われるアイテム。ブラック系でかっこよくキメるもよし、パステル系でナチュラルにまとめるもよし、自分の出したい雰囲気を演出することができます。

使いやすさもこだわりたい、アンティークダイニングチェアのデザイン

デザインへのこだわりはもちろんですが、毎日毎日、しかも長い時間使うダイニングチェアであれば、使いやすさや座り心地などの機能面にもしっかりとこだわって選びたいところです。そこはアンティークでも妥協したくはありませんよね。アンティークであっても、選択肢に入れたい、実用的なデザインにも注目しておきましょう。

リラックスタイムを左右する、アーム(ひじ掛け)は?

アームチェア
チェアの使い心地を左右する要素の一つがアーム(ひじ掛け)の存在。食事をするという目的ではアームのないもののほうが一般的ですが、お茶やお酒のリラックスタイムを過ごすことも多いダイニングのチェアは、ゆったりとしたアームのあるものを選ぶ方も多いですよね。
ダイニングチェアのアームの高さ
アームがあると、くつろぎ感が増し、長時間過ごすには最適です。ただ、ちょうどよい高さのアームは、多くがテーブル天板の高さと同じくらいということも。チェアがテーブルの下にしまい込めないぶん、使わないときでもスペースを取りますので、部屋の広さも考えて検討するようにしましょう。

座り心地に大きく影響、座面の素材

アームと同じく、長時間のリラックスタイムを過ごすときに座り心地を左右するのが、座面の素材です。

  • 背筋をピンと伸ばしたい食事のシーンにぴったり、木材座面

鉄脚 板座面チェア
座面の固い木製は、座ったときに無意識に姿勢が良くなります。ダイニングテーブルでは、食事だけでなく、お子さんが宿題をしたり、お母さんが趣味の作業をするということもあるかもしれません。固い木製座面のチェアに座ると、自然と背筋が伸びるので、背筋をピンと伸ばしたい食事のシーンや作業のときには最適です。

  • 長時間座ってもお尻が痛くなりにくい、布張り座面

クッション座面チェア
お茶やお酒などのリラックスタイムに、長時間座るなら、クッション性のある、布張り座面のほうがお尻が痛くなる確率は低いでしょう。ただし、やわらかく、座ったときに体が沈みすぎるものだと、姿勢が崩れて、食事や作業がしにくく感じる場合もあるので、程よい固さがあるほうが、ダイニングチェアとしては使い勝手が良いと思います。

  • 程よい固さと体へのフィット感、編み座面

ペーパーコードチェア
アンティークのなかでは比較的新しい素材として、籐(ラタン)や紙ひもで編まれた座面のチェアもあります。編みの強さによって固さはまちまちですが、木製ほど固くなく、布張りほどやわらかくはありません。程よい中間のものを探しているという場合には、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

意外と便利?ダイニングチェアに使えるスツール/ベンチ

ダイニングテーブルとスツール
ダイニングチェアの王道とは言えないかもしれませんが、スツールやベンチも、ダイニングでは意外と使いやすいものです。突然の来客に、椅子が足りない…というときに、スツールをとっさに使ったり、ベンチに詰めて座ったりと融通が利くのが便利です。
ダイニングテーブルとベンチ
また、普段使いであっても、背もたれのないスツールやベンチであれば、テーブル下にすっぽりとしまえるので、部屋をすっきりと見せることができるというメリットも。ただし、とっさに使うときでも違和感を感じないように、テーブルとの高さのバランスには気を付けて選ぶことが大切です。

ダイニングテーブルとの合わせ方のコツ

ダイニングチェアは、テーブルとセットで使うもの。相性の良さは絶対条件です。アンティークの場合、必ずしもセットで買うことばかりではないので、その合わせ方を知っておくこともとても大切です。ここでは、そもそもセットでなくても問題ないのか、バランスの良い高さの関係はどうなっているのか、の2点をしっかり確認しておきましょう。

セットでなくても問題ない?ダイニングテーブルとチェア

今でこそ、ダイニングテーブルとチェアはセットで売られることが多いのですが、アンティークを探してみると、セット売りというのはほとんど見つからないのです。売られるときにバラバラにされてしまうのか、セットで作られたものが少ないのか、理由は定かではありません。でも、そこは発想の転換。自分のスタイルで、自由に組み合わせる楽しみが増えたとも考えられます。ここで、初心者でも簡単な合わせ方のコツと、忘れてはいけないテーブルとの高さの関係を確認しておきましょう。

色を合わせるのが初心者向け!

バラバラを組み合わせるなんてちょっとハードルが高いと思われている方は、まず、色のトーンを合わせることを意識してみましょう。

  • 木の色味をそろえる
    イギリスアンティークのダイニング

木といっても、黒に近いようなダークブラウンから、明るい肌色のような色までいろいろな色味があります。そのなかから、近い色で統一すると、バラバラだったはずのテーブルとチェアが、あたかもセットのようにマッチするはずです。

ダイニングテーブルとチェア、バランスのよい高さの関係

幸運にもセットで手に入れられたなら、さほど気にすることのないダイニングテーブルとチェアの関係ですが、バラバラのもので揃えるならば、使いやすい高さのバランスというのも知っておく必要があります。

  • 目安は「テーブル天板 - チェア座面 = 30センチ」

ダイニングテーブルとチェアの適切な高さ
身長や体格の差によって多少の誤差はあるのものの、ダイニングテーブルと、合わせるチェア座面の高さは、その差が約「30cm」あるとちょうどよいと言われます。背筋をきちんと伸ばした食事のシーンでも、脚を組みたいリラックスタイムでも、太ももやひざがテーブルにぶつかることなく、気持ちよく使用することができる目安になるのがこの差です。

一般的に、海外製のダイニングチェアの座面はやや高め、日本製はやや低めの傾向がありますので、「30cm」という数字を頭の隅に置きながら選んでみてください。

アンティークダイニングチェアのインテリアコーディネート

好みのデザイン、必要な機能について理解したところで、実際のダイニングシーンを想定したコーディネートについても考えてみましょう。自宅のダイニングの雰囲気をイメージしながら、参考になるダイニングチェアの合わせ方を見つけてみてください。

カントリースタイルのダイニングに、スティックバックチェア

カントリースタイルダイニング スティックバックチェア
カントリースタイルとは、欧米の田舎を思わせる素朴なインテリアのこと。そんなカントリースタイルのダイニングには、ウィンザーチェアに代表されるカントリーチェアがぴったりと合います。ウィンザーチェアの特徴でもある、背もたれ部分が数本の棒でできているスティックバックは、全体的なフォルムこそシンプルですが、後ろ姿デザインがしっかりと目を惹きます。

ナチュラルなダイニングに、ペイントチェア

ナチュラルダイニング ペイントチェア
明るい木の色と、白を基調とする淡い色味で統一されたナチュラルな雰囲気のダイニングには、これもやはり淡いパステルカラーのペイントチェアがぴったりと馴染みます。でもよく見ると、一つ一つのチェアは形も色もバラバラ。形や色がバラバラでも、“ナチュラル”というテイストを揃えることで、不思議と統一感が生まれます。白を背景に、チェアのグリーンやブルーが、ダイニング全体のアクセントにもなっています。

ミッドセンチュリーなダイニングに、北欧デザインチェア

ミッドセンチュリーダイニング 北欧デザインチェア
すっきりとしたスタイリッシュなデザインの家具がならぶ、ミッドセンチュリーのダイニング。クールに決めたいのであれば、脚の黒が効いたチェアを選ぶとビシッと締まった印象になります。反対に、あたたかみが欲しいのであれば、木の存在感が全面に出たチェアを選ぶのがおすすめです。どちらも、北欧デザインらしく、背もたれや座面の丸みなどにデザイン性の高さが出ていて、何気ないおしゃれにばっちりです。

イギリスアンティークの優雅なダイニングに、リボンバックチェア

イギリスアンティークダイニング リボンバックチェア
リボンバックチェアとは、背もたれの部分にリボンのような透かし彫りがほどこされたチェアのこと。18世紀のイギリスで流行したデザインの一つです。ヨーロッパアンティークの家具が並んだ優雅なダイニングには、これくらい豪華な装飾があるチェアのほうが見栄えがすると思います。アンティークの本場、ヨーロッパを感じさせる上品な空間を作っていますね。

上質な和モダンダイニングに、ペーパーコードチェア

和モダンダイニング ペーパーコードチェア
上質な大人の和モダンなダイニングには、ペーパーコードチェアを合わせています。紙ひもで編まれた座面を持つペーパーコードチェアは、自然素材がやさしいのはもちろん、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるため、四季がある日本でも人気の素材です。そんな日本の風土にもしっかり溶け込むペーパーコードは、見た目にも日本の畳を思わせ、和洋折衷の和モダンな空間にぴったりと合っています。

※ペーパーコードチェア… もともと農作業用に使われていた「紙ひも」を編んで、座面に使用した椅子のこと。ヨーロッパで生まれました。自然素材でやさしいのはもちろん、夏は涼しく、冬は暖かいので、日本の気候にもぴったりです。

どこか懐かしいレトロなダイニングに、和製アンティークのチェア

レトロダイニング 和製アンティークチェア
あたたかみのあるレトロなダイニングには、和製アンティークの素朴なチェアがぴったりと合います。“レトロ感”を出すポイントは、素朴でシンプルな形と、長い年月の間に変化した飴色の木味。ダークブラウンではシックさが出すぎてしまうところを、ダイニングチェアを含めて、家具全体を飴色に統一することで、どこか懐かしさを感じさせるレトロなダイニングを作っています。

安心して座れる?アンティークダイニングチェアを買うときの注意

デザインも機能も、そしてコーディネートについても理解していただけたと思いますが、使っていくなかで一番大切な安全面についても、しっかり確認しておかなければなりません。

アンティークとは、長い間使われ続けて、今に残った家具のこと。長い年月壊れなかったという意味で、丈夫さは保証されているとも言えます。ただ、使い続けられてきた間に少しずつ積み重なった消耗があるのもまた事実。ここでは、ダメージがあることを前提に、いざ買おうというときに注意するポイントを確認し、不安を取り除いておきましょう。

ダメージの確認は絶対!

表面の傷や凹みなどは、アンティークならではの、むしろ楽しめるポイントです。でも、体重をかけて座る椅子の場合、構造上のダメージは、安全面からもしっかり確認しておく必要があります。ここでは、ダイニングチェアを安全に使うために重要な「ぐらつき」と「がたつき」の確認法と対処法をご説明します。

  • 安全上、しっかり直す必要あり。「ぐらつき」

椅子のぐらつきのリペア
まず一番に確認すべきなのは、「ぐらつき」。4本の脚がすべて床についているのにグラグラと揺れてしまうのは、接合部分にゆるみや隙間が生じている証拠。安全上しっかり直しておくべきです。できればプロの手で、根本からしっかり修理することをおすすめします。購入前であれば、まずはお店の人に修理をお願いしてみましょう。

  • 座り心地に大きく影響。「がたつき」

椅子のがたつきの対応
もう一つは、「がたつき」。古い椅子にはよくある症状で、全体的な歪みが原因です。安全面において致命的というわけではありませんが、座り心地としては気になるもの。脚の下に市販のクッション材を挟んでその場をしのぐのも一つの手段ではありますが、これもまずはお店の人に相談して、もしも可能であれば修理や調整をしてもらうことをおすすめします。

数がそろわないことも想定に入れる

バラバラでも素敵なダイニングチェア
もともと、4脚とか6脚とか、ある程度の数をそろえて作られていたはずのダイニングチェアではありますが、現在まで、そのままそっくり残っているとは限りません。
さらに、アンティークは一点もの。まったく同じデザインのものに出会えることは、残念ながらないのです。
もしも、どうしてもすべて同じものでそろえたいという場合には、時代が比較的新しい、ヴィンテージや民芸家具のなかから探してみるのも一つです。あるいは、バラバラをあえて楽しんで、自分らしいコーディネートに挑戦してみるのもよいかもしれません。

アンティークとアンティーク調、どちらを選ぶべき?

アンティークとは、作られてから100年以上経た家具のこと。すでに長い年月が経過しているために、今後も大きく風合いが変わることはありません。5年後、10年後をイメージしながら選ぶことができます。
でも、中古の家具であるというのもまた事実。本当はアンティークがいいのだけれど、誰かが使っていたものには抵抗があるという方や、どうしても新しいものが良いという方は、“アンティーク調”を選んでみるのも選択肢の一つです。ただし、アンティーク調は、現代の家具の表面に加工を施しているだけのことも多いので、明らかに見劣りするものもあります。見劣りしないほど丁寧に作られたものとなると、そのぶん値段も高くなり、本物のアンティークと変わらないということもあり得ますので、しっかりと判断することが大切です。

安心して購入するために。信頼できるお店を選ぶポイント

一点もののアンティークを買う場合、出会いはもちろん大切なので、品揃えの良さもお店選びの重要なポイントではあります。でも、それ以上に気にしていただきたいのが、メンテナンスに対する姿勢です。

  • アンティークだからこそ、メンテナンスのしっかりしたお店を選ぶ

アンティークチェアのメンテナンス
ダイニングチェアを買うときには、アンティークだからこそ気にしなければならない、ダメージの対処法があります。安く手に入れられることも大切ですが、安全面を一番に気にするならば、多少の出費を覚悟しても、しっかりとメンテナンスされたものを販売しているお店、使い続けるなかで修理の相談に乗ってくれるお店など、信頼のできるお店探しが大切です。

  • インターネット通販で、信頼できるお店を選ぶ基準

アンティーク家具のインターネット販売
実店舗の場合にはお店の人とじっくり話してみることが一番です。話していくうちに、不安は取り除かれ、うまくいけば使う上でのアドヴァイスをもらえることもあります。
お店の人に直接会えないインターネット通販の場合には、掲載されている写真や説明が丁寧か、電話での対応がきちんとしているかなどが一つの判断基準になると思います。
店舗が近くになくても購入することができるインターネット通販で、信頼できるお店を見つけることは、これからのアンティーク生活を楽しむための大きな助けになるはずです。

アンティークダイニングチェアの価格を知っておく

実際に購入するときに参考となる、アンティークダイニングチェアのおおよその価格を押さえておきましょう。また、ダイニングチェアの助っ人としてご紹介したスツールとベンチの価格も参考としてご紹介します。

  • ダイニングチェアの価格

アンティークのダイニングチェアの価格の違いは、デザイン、作りの良し悪し、素材によるものです。さらに、背もたれや脚に施された装飾や、アーム(ひじ掛け)の有無で価格が変わります。また、有名ブランドや有名デザイナーのチェアの場合、元値が高かったということもあり、比較的高い値段のものが多くあります。

  • アームなし… 22,000~100,000円
  • アームあり… 35,000~100,000円

アームありのダイニングチェアに比べて、アームのないものほうが多少値段が低いものがあります。作りの良いものになると、アームの有無による差がなくなっていきます。
作りの良いものになると、10万円以上の高値も見つかります。

  • スツールとベンチ

一口にスツールやベンチといっても、さまざまなデザインがあります。ここでは、ふとした時にダイニングで使えるという点、省スペースを叶えられるという点に的を絞って、シンプルで背もたれのないデザインものの価格をご紹介します。

  • 丸スツール・角スツール… 15,000~40,000円

アンティークスツールの種類と値段
木製のもの、鉄脚のものなど、素材によって値段が異なります。作りはシンプルなものが多いので、比較的お手頃に手に入れることができます。

  • ベンチ(背もたれなし)… 30,000~100,000円

アンティークベンチの種類と値段
ベンチの価格は、木製や鉄脚などの素材の違いや、装飾が施されているかによって異なります。余計な装飾のない、シンプルなものに絞って探せば、比較的手の出やすい価格のものが多数見つかるはずです。

長く使うために。アンティークダイニングチェアのお手入れ方法

せっかく手に入れたアンティークのダイニングチェアを、これから長い間使っていくためのお手入れ方法をご紹介します。

木部分のお手入れ

アンティークダイニングチェア 木部分のお手入れ方法
木の部分のお手入れは、やわらかい布で乾拭きします。万一、食べ物や飲み物をこぼしてしまった場合には、すぐに乾いた布で水分を吸い取ってください。その後、かたく絞った布で水拭きします。万一、ひどい汚れがついてしまった場合には、中性洗剤をぬるま湯で薄め、やわらかい布に染み込ませたあと、かたく絞ってから優しく拭き取ります。このとき、水拭きでも薄めた中性洗剤でも、ゴシゴシこすってはいけません。特に、アンティーク家具に多いオイルやワックス仕上げの場合、強くこすると色落ちする可能性があるので注意してください。最後に、乾拭きでしっかり水分をふき取れば完了です。

  • 定期的なメンテナンスのすすめ

長く使っていくうちに、傷がついたり、乾燥して表面がカサカサしてきたりすることがあります。そんな時には、オイルやワックスを塗ると、小さな傷は目立たなくなり、艶が戻ります。
塗り方は簡単。2枚の布を用意し、1枚にオイルまたはワックスをつけ、全体的に薄く伸ばしていきます。すぐに、もう1枚で乾拭きして完了です。オイルが良いのかワックスが良いのかは、チェアの仕上げ方法によって異なりますので、わからなければ購入したお店に確認してみてくださいね。

 

座面のお手入れ

座面のお手入れは、素材によって変わります。ここでは、アンティークでよく見かける4つの素材、「布」「革」「ペーパーコード」についてご説明します。

布製のお手入れ

アンティークダイニングチェア 布座面のお手入れ方法
細かい埃やごみが付着しやすい布生地は、柔らかい布や、毛先が柔らかめのブラシなどで汚れを落としたり、掃除機をかけてお手入れします。どちらの場合も、布が傷まないように、優しく行うのが大切です。掃除機を使う際は、布を傷つけないよう、ブラシタイプを使うようにしてください。
布製だからといって、水洗いしたくなる気持ちもありますが、アンティークの布は傷みやすいので、水洗いは避けてください。

  • お茶やジュースなどをこぼしてしまったら…

中性洗剤を使って拭き取ります。ぬるま湯で薄めた中性洗剤を柔らかい布に染み込ませ、しっかりと絞ったあと、汚れが広がらないように、外側から内側に向かって円を描くような形で「トントン叩くようにして」拭き取ります。このときも、布を傷めないように、できるだけ優しく叩くことが大切です。汚れが取れたら、別の乾いた布で、洗剤を吸い取るように拭き、自然乾燥させて完了です。

革製のお手入れ

アンティークダイニングチェア 革座面のお手入れ方法
革の部分は、やわらかい布で乾拭きします。水気は変色・変形の原因をなるので、水拭きはできるだけ避けてください。どうしても落ちない食べこぼしなどの汚れがついてしまった場合だけ、かたく絞った布を使います。強くこすったりせず、軽くトントンと叩くように拭き取ってください。このとき、色ムラ防止に、汚れの周りの部分も含めて叩くのがポイントです。

  • 美しい状態と保つには…

半年に一度くらいを目安に、レザークリームを塗りこむお手入れをおすすめします。汚れやシミから守るだけでなく、細かい傷も目立たなくなります。ただし、生地に合わないクリームの使用はかえって座面を傷めることも。専用のものを使うか、わからなければ、購入したお店にメンテナンスの方法を確認しましょう。

ペーパーコードのお手入れ

ペーパーコードチェア 座面のお手入れ方法
ペーパーコードに代表される、紙ひもを編んで作られた座面の場合、普段のお手入れは、隙間に入ったホコリを掃除機で吸い取るだけでOKです。紙を撚り合わせて作った紙ひもは、無理にこすったり、濡れた状態での使用は寿命を縮める原因になります。もしも汚れてしまった場合には、お湯でかたく絞った布で、表面をこすらないように、叩くようにして汚れを取り除いてください。

クッション座面の「へたり」対策

アンティークダイニングチェア クッション座面のお手入れ
長年使用するうちに、「へたり」が生じてしまうクッション座面。購入時にはすでにある程度のへたりが生じている可能性があります。修理をお願いできるお店であれば、中のクッション材を交換してもらうこともぜひ相談してみてください。

  • 「へたり」の進行を食い止める、日頃のお手入れ

クッション部分の内に湿気がたまらないように注意することが大切です。良く晴れた日には、頻繁に陰干しするようにしましょう。直射日光は、布地や木部分を傷めますので、あくまで陰干しにしてください。
このほか、同じ場所にばかり座らないことも意外と大切です。とはいえ、お尻の位置を毎回ずらすなんてことはあまり現実的でないですよね。もしも普段使っていないチェアがあるのであれば、定期的に交換しながら使うことをおすすめします。

まとめ

毎日使う家具だからこそ、こだわりを持って選びたいのは当然ですよね。選び方のポイントを押さえて、見た目も、使い勝手も妥協しない、アンティークのダイニングチェアを手に入れてみてください。そして、長い年月をかけてさらに味のあるアンティークに育てていってくださいね。

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