活用法もご紹介!アンティークロッカーを選ぶコツ

アンティーク全般

活用法もご紹介!アンティークロッカーを選ぶコツ

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アンティークのロッカーは使い込まれた味わいが、おしゃれなアイテムですよね。店舗使いとしてはもちろんのこと、インダストリアルインテリアに挑戦したくて、自宅にアンティークロッカーを置きたい方も多いのではないでしょうか。
でもいざ選ぶ段階になると、上手にコーディネートできるのか、収納家具として使いこなせるのか気になって、難易度が高いと感じてしまうかもしれませんね。

そこで今回はロッカーの種類と共に、その活用事例を併せてお伝えしていきます。「そんな形もあるならば」「そんな使い方が出来るなら」とアンティークロッカーがもっと身近に、より選びやすくなるはずですよ。自宅、店舗どちらで使う場合も参考になる内容となっていますので、アンティークロッカーが欲しい方はぜひチェックしてくださいね。

Contents

素材と形からみる、アンティークロッカーの種類

アンティークのロッカーとは、もとは学校や工場、オフィスなどで個人の洋服や持ち物を入れたり、靴箱として使用されていた棚のこと。用途も多様だったことから、様々な種類のアンティークロッカーを目にします。けれど「素材」と「形」の両面から注目すれば、どんな種類があるかすっきりしてきますよ。

素材は2種類

素材から見るとアンティークのロッカーには、金属製のものと木製のものの2種類があります。それぞれの特徴をお伝えしますので、自分が欲しいのはどちらの素材なのか、まず決めるところから始めましょう。


インダストリアルな雰囲気が魅力の、メタルロッカー

メタル ロッカー

アンティークのメタルロッカーは金属の使い込まれた味わいがたまらないですよね。お部屋に取り入れれば、インテリアが一気にインダストリアルな雰囲気に変身します。

日本製のものはほとんどなく、海外の会社や工場、それに軍隊などで使用されていたものが流通しています。その業務用といった硬い雰囲気が、人気のインダストリアルテイストのインテリアにもぴったりです。また以前の持ち主や販売店がペイントを施していることも多く、色のバリエーションが豊富なのも特徴です。

金属の種類が不明な場合は「メタル(金属)」ロッカーとひとくくりにされていますが、主にスチール(鋼)製のものが多く、まれにアイアン(鉄製)のものもあるようです。

ちなみにアンティークのスチールロッカーはアメリカ製のものが多いですが、その理由はアメリカがスチールロッカー発祥の地だから。そのため公共の場で昔から幅広く使用され、それが現在アンティークとして、数多く流通しているのです。

家具感覚で使いやすい、木製ロッカー

木製 ロッカー

金属のイメージが強いロッカーですが、アンティークのロッカーの中には、数は少ないですが木製のものもあるんです。その使い込まれた木の味わいから生まれる、素朴でどこかほっとするようなあたたかみが魅力的なんですよね。
木製ロッカーの多くはもとは海外や日本の学校、あるいは銭湯などで使われていました。
このタイプのロッカーは、木製であるがゆえに一般的な家具に近い感覚で取り入れることが出来るのも嬉しいポイントです。

形は4種類

アンティークロッカーの形は主に4種類です。それぞれ順番に確認していきましょう。

収納スペースが広め、縦長ロッカー

ワードローブ アンティーク

更衣室などで使われていそうな縦長のロッカーです。ロッカーがひとつだけ独立している「1連」タイプ以外にも、ロッカーが複数連なったタイプも多く見られます。また縦長ロッカーの中を見てみると、棚のようになっていたり、ポールがついてハンガーが掛けられるようになっていることが多いです。

仕分けが得意、シューズロッカー

もともとは靴などを入れるのに使われていたロッカーです。そう聞くと公共施設で使用されている大型のロッカーを思い浮かべるかもしれませんが、シューズロッカーのサイズはバリエーションが豊富。もちろん大型のロッカーもありますが、カラーボックスのような感覚で使える控えめな大きさのものもあるんです。シューズロッカーは、扉の種類によって3つのタイプに分けられます。

片開きタイプ

ホワイト 収納家具

片開きタイプは、正方形に近い形の収納スペースそれぞれに扉がついています。これは今でもシューズロッカーとしてよく見かける形。用途は異なっていましたが、銭湯などで使っていたロッカーも形は同じです。
またこのタイプは高さは170cm以上の背の高いものが多い傾向にあります。

パタパタ扉タイプ

木製 収納棚

パタパタ扉タイプは、扉が上方向に開くちょっと珍しい形。こちらは昭和以前の日本で使用されていたいわゆる「下駄箱」で、大振りなものは学校などの公共の施設で、小振りなものは家庭で使われていました。ほとんどが木製のもので、元から鍵や留め具がついていません。棚の形状にバリエーションがあり、一足ずつ入れられるよう棚が細かく分かれているタイプと、1段が細長いひとつの棚になっており、数足を並べてしまえるタイプがあります。

また高さは1m以下のものが大半ですが、学校などで使われていたものの中には2m近い高さの大型のものも見られます。

マス目棚タイプ

マス目 棚

マス目棚タイプはそのほとんどが木製で、シンプルなオープンシェルフのような形です。またこのマス目棚に扉を付けて、リメイクしたタイプも見られます。リメイク品は例えば上段はオープンシェルフのまま残し、下段だけ扉を取り付けるなど少し変わったバリエーションも作られています。鍵や留め具はほとんどの場合、付けられていません。

なおマス目棚は大きさが多様で、選べるサイズが多いのも嬉しい点。家で使いやすい小さめサイズのロッカーが欲しい場合は、マス目棚タイプを狙うのもおすすめです。

見付けたらラッキー!ネームプレートとナンバリング

ロッカー プレート

棚が多いロッカーを取り入れるのであれば、中に何を入れたか分かりやすいと嬉しいですよね。そこで注目したいのが、ネームプレートやナンバリングといった、目印が付いたロッカーです。この2つが付いたものは、デザイン面でも魅力があることから人気があります。

ロッカー 番号

けれども数が多くないので、なかなか手に入らないのが実情。見つけたらラッキーともいえるこのタイプ、欲しい方は日頃からお店をチェックしておくことをおすすめします。
なお自分で手を動かすのがお好きな方は、アンティーク風に加工されたネームプレートを自分で付けたり、自分でナンバリングするも一つの手ですよ。

アンティークロッカーを活用しよう

アンティークロッカーの種類やデザインを押さえたところで、気になるのがアンティークロッカーがどんな使い方が出来るかですよね。ここではアンティークロッカーを収納棚として活用する際に知っておきたいこと、そして具体的な活用アイディアを見ていきましょう。

まず活用前の心構え

ダイニング 収納

アンティークロッカーは形に合わせて様々なものをしまえる、収納棚として活躍してくれます。けれどもとの用途とは違う使い方をする場合、靴箱だったシューズロッカーなどは、衛生面が気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

基本的に多くの店舗では金属製も木製も、洗剤などできれいに洗っています。その後木製の場合なら、塗装後ワックスなどでコーティングするので、もとの使用面は表に出ない様になっているのです。それでも清潔さが気になってしまう場合はシューズロッカーではなく、縦長のロッカーを選ぶといいですよ。
またアルコールなどで消毒するという手もありますが、これはあくまでメタルロッカーだけに使える方法。木製のロッカーは木材が傷む原因になってしまいますので、避けてくださいね。

アンティークロッカーの活用法

ディスプレイはもちろんのこと、収納にも活躍してくれるアンティークロッカー。ここではその活用実例と活用する際のポイントをお伝えしますよ。

ワードローブとして

洋服 収納

縦長のロッカーはその形を生かして、洋服を収納したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。扉の中は洋服を掛けられるようにポールがついていたり、棚が備え付けられていることもあるので、ワードローブと同じ感覚で使うことが出来ますよ。またワードローブは凝ったデザインのものが多いので、よりカジュアルな印象のものを求めていた、なんて方はロッカーの方がしっくりくるかもしれません。

ちなみにメタルロッカーに洋服を入れる際には、洋服が触れる面が錆びていないか確認しておくと安心。錆汚れは、洋服に付くと落ちにくいこともあるからです。錆汚れについては後ほどお手入れの章で詳しくご紹介します。

靴箱として

靴箱 木製

ロッカーを本来の使い方である靴箱として使えば、アンティークロッカーならではの味のある佇まいと機能性で、玄関の魅力的な顔になってくれますよ。
ただしロッカーを靴箱として使うのに気を付けたいのが、濡れた靴を入れないということ。アンティークロッカーは金属製・木製に関わらず水気にあまり強くありません。雨の日に履いて濡れた靴はそのまましまわず、しっかり乾燥させてから入れるのがベターですよ。

またせっかくおしゃれな靴箱を使うのですから、臭いなどは避けたいもの。靴箱の臭いを防止する方法としては、ロッカーの中を細目に掃除すること、靴箱は閉めっぱなしにしないことが有効です。

本棚として

アンティーク 本箱

アンティークロッカーを本棚として使ってみるのはいかがでしょうか。ロッカーは仕切りがたくさんある棚なので、ブックエンド無しで本を収納することが出来ます。それぞれの棚ごとに筆者やジャンルで分けるのも面白いですね。

でもその際にロッカーにちゃんと手持ちの本が入れられるのか、気になってしまうのではないでしょうか。本は傷みを防止するために出来れば縦置きでしまいたいもの、棚の高さが特に重要です。シューズロッカーの棚の高さには14~31cmくらいのものが多く、大きさに開きがあります。本棚として使うなら、ロッカーの棚の高さを調べた上で、手持ちの本が入れられるのか検討してみてくださいね。

リビング・ダイニング収納として

リビング 収納

大きさのバリエーションが豊富なシューズロッカー、普通の収納棚の感覚でリビングやダイニングなどで使うのもおすすめです。

例えば中に食器を収納するのもおすすめの使い方。使う人ごとに棚に入れてみたり、朝食などシーンごとに収納するのも便利な使い方です。他にもいくつかの棚は収納に使って、残りは雑貨を飾るディスプレイラックとして使うのも素敵です。扉が付いていないマス目棚タイプはもちろんのこと、扉のあるシューズロッカーも思い切って扉を開けることで「見せる収納」が楽しめますよ。

店舗什器として

店舗什器 アンティーク

アンティークロッカーは店舗什器としても、もちろん活躍してくれます。例えばロッカー本来の使い方として、サロンなどでお客様の荷物を預かるのに使うのも素敵です。なおアンティークロッカーのほとんどが鍵が壊れているか、もとから付いていない状態。防犯上鍵を掛けられるようにしたい方のために、後ほど解決策ををご紹介しますね。

アンティークロッカーは、もちろんディスプレイにもぴったり。例えば同じモデルの商品や、形は同じだけれどデザインが異なる商品を、棚に入れて並べてみるのもおすすめです。普通に並べると単調になってしまいますが、ロッカーに入れることによってリズムが生まれ、見栄え良くディスプレイすることが出来ますよ。

オフィス インテリアコーディネート

他にも大型のマス目棚タイプのロッカーを、収納棚としてオフィスで使用するのもおすすめです。用途別に収納出来る便利さに加えて、オフィスにぴったりの大振りなサイズが多いのも魅力です。中も見やすく何でも手軽に出し入れ出来て、使い勝手がいいのです。

アンティークロッカーを選ぶ際に気を付けたいこと

どんなデザインのものが欲しいか、イメージはまとまってきたでしょうか。もちろんデザインも大切ですが、せっかくなら使い勝手もこだわりたいですね。ここではアンティークロッカーを選ぶ際に知っておきたい、機能面にまつわるポイントを押さえていきましょう。

リペアをしているお店がおすすめ

家具 リペア

色々な用途に使えるアンティークロッカーですが、冒頭でもお伝えした通り、もとは靴箱などに使用されていた家具。本来の用途とは別の使い方をするのなら特に、掃除がきちんとされた状態か、しっかりと確認したいものです。多くの場合、修理を行ってから販売しているお店ならば、壊れた部分がなくてもきちんとクリーニングを施してから店頭に出しています。使い勝手がいいことはもちろんのこと清潔さも考えると、リペアをしているお店の商品を選ぶのがおすすめですよ。

ロッカーは使用感に気を付ける

金属 錆び

アンティークのロッカーは使い込まれた風合いが、他の家具よりも強い傾向にあります。それこそがアンティークロッカーならではの魅力的な「味」ともいえるのですが、人によってはダメージの程度が気になってしまうかもしれません。木製のロッカーは修理がしやすいこともあり、きちんとリペアされていることが多いですが、金属製のロッカーは傷・錆・汚れに加えへこみが見られる場合も。室内に置くにあたって自分がどの程度のダメージなら許容出来るのか、考えておくといいかもしれません。

足回りの傷みに注意

木製 アンティーク

水回りなどに置かれていたことも多いアンティークのロッカーは、特に足元が傷みやすいです。 木製であっても金属製であっても、足元の傷みはしっかりと確認しておきましょう。ただしネットなどで購入する場合はなかなか細かい部分まで見られないもの。気になった場合はお店の方に写真を撮ってもらえないか、問い合わせてみるのがいいですよ。

扉がきちんと閉まるか、勝手に開かないか確認

扉 キャッチ

扉付きのロッカーであれば確認しておきたいのが、それぞれの扉がきちんと閉まるのか、勝手に開いたりしないかということです。扉が閉まらない原因として、ロッカー自体が歪んでいることが考えられますが、キャッチ(※)を付けることで扉が閉まる程度なら、問題ありません。閉まりにくいと感じたら、まずはキャッチを付けてもらえるかお店に問い合わせてみるといいでしょう。
なおキャッチを付けても閉まりにくい場合や、歪みを根本的に直したい方のために、後ほど歪みの直し方をご紹介しますので、参考にしてくださいね。

※キャッチとは家具などの扉が自然に開いてしまうことを防ぐ金具のことです。
仕組みによって種類が複数ありますが、アンティーク家具には「ローラーキャッチ」というキャッチがよく使われます。

鍵を使いたいなら、「ラッチ」にも注目

アンティーク家具 鍵

店舗什器としてお客様の荷物を入れたい場合や、自宅で大切なものを保管しておきたい場合など、やっぱり鍵付きのロッカーがいいと感じることがあるのではないでしょうか。でもアンティークのロッカーは時を経て鍵が壊れてしまったものも多く、鍵が使える状態のものはなかなかお目に掛かれません。また中には鍵だけが無くなっているものもありますが、鍵の複製はなかなか難しく鍵付きの機能を取り戻すことは困難です。

家具 ラッチ

そこで注目したいのがラッチ(※)が付いたアンティークロッカー。これなら南京錠を付けることで鍵を掛けることが出来ます。またラッチの付いたものは数も多いので、鍵を使う可能性がある方はこのタイプを選んでおくといいかもしれません。なお合わせる南京錠はアンティークらしさが出る、真鍮製のものがおすすめです。

※ラッチとは扉に付ける掛け金や留め金のことです。いわゆる閂(かんぬき)も、この中に含まれます。

アンティークロッカー、気になる金額は?

欲しいアンティークロッカーが絞れて来たら、次に気になるのが価格ですよね。それぞれの形について、平均的な価格を順番にチェックしていきましょう。

縦長ロッカー

アンティーク ワードローブ

5万円~15万円台が平均価格です。
縦長ロッカーは連なるロッカー数が増えるほど、価格が上がる傾向にあります。また、ネームプレートが付いているものも価値が上がります。

シューズロッカー・片開きタイプ

アンティーク 収納家具

5万円台~20万円台のものが多いです。
片開きタイプはサイズが大きくなるほど、価格が上がります。
またこのタイプはネームプレートが付くと、大幅に価格が上がる傾向にあります。

シューズロッカー・パタパタ扉タイプ

アンティーク 靴箱

3万円台~15万円台が相場です。
パタパタ扉タイプは、サイズによって価格が左右されます。

シューズロッカー・マス目棚タイプ

アンティーク マス目棚

2万円台から16万円台が平均です。
マス目棚タイプは大きさと価格が比例していますが、扉を付けたリメイク品は手間が掛かっている分、少し価格が上がる傾向にあるようです。
なお片開きタイプやマス目棚タイプの場合、中にはかなり大型のものも存在します。家庭用に使うのであれば、あまりに大きなものは設置が難しく、幅が160cm以下くらいのサイズのものを選ぶことが多いと思います。その程度のサイズで、ネームプレートが付いていないのであれば、価格はおおよそ10万以下となるようです。

アンティークロッカー、使用上の注意は?

アンティークのロッカーを手に入れたら実際に設置して使用し始めますが、その際に気を付けておいてほしいことがあるんです。どれもちょっとしたことですが、知らないとロッカーを傷めてしまう可能性もあるのでしっかりと確認しておきましょう。

設置のコツ

せっかく買ったロッカーですが、ちゃんとした置き方をしないと傷みの原因になってしまいます。ちょっとしたポイントを押さえた正しい設置をおこなって、ロッカーを大切にしてあげましょう。

床と水平に

アンティーク モールガラス

ロッカーを設置する場合は、必ず床と水平に置いてあげてください。ちょっとした隙間や段差でも長い間その上に置いておくと、時間の経過とともにロッカーが歪む原因になります。その結果、扉の開閉がしにくくなる恐れがあるので気を付けましょう。家具と床の間にどうしても隙間ができてしまう場合は、厚紙や板を敷いて調節してあげるといいですよ。

ロッカーと壁の間に隙間をあけよう

家具 置き方

湿気はカビの原因になるだけでなく、扉の動きを悪くしたり、ロッカー自体を痛めてしまう可能性もあるのでなるべく避けたいものです。そこで押さえておきたいのがロッカーと壁の距離。壁にぴったりと付けず3~5cm程度間隔を空けて設置してあげると、湿気のこもりがかなりましになりますよ。

取り扱いのポイントは「重さをかけない」

ドライフラワー ディスプレイ

アンティークロッカーはしっかりした家具に見えるので、耐久性があると安心してしまいがちですが、重さをかけてしまうと思わぬ破損や事故につながるので気を付けましょう。まず避けたいのが上に重いものを置くことで、家具を傷めるだけでなく万が一物が落ちた際に危険です。またロッカーの扉や側面にもたれかかったりすることは想像以上に家具の負担になってしまうので、ロッカーに体重を掛けることも避けてくださいね。

アンティークロッカーのお手入れ方法

せっかく手に入れたアンティークロッカーです、お手入れをして使い勝手のいい状態を保ってあげましょう。ここでは日頃のお手入れに加えて、メタルロッカーの錆のお手入れ、そしてロッカーの扉の動きが悪くなってしまった際の対処法を、チェックしておきましょう。

日頃のお手入れ

日々のお手入れはほこりを落としてあげることと、換気を細目にすることです。ついでに金具部分もチェックしてあげれば完璧です。日頃から少し気を配ってあげることが、長くいい状態で使い続けるコツですよ。

日頃のお手入れは拭き掃除と換気

家具 掃除

毎日のお手入れははたきや布などで、軽くほこりを落とすことです。どうしても気になる汚れがある場合のみ、硬く絞った濡れふきんで水拭きします。その際に力加減はなでるように優しく、水気が残らないように仕上げることが大切です。この2点を守らないとペイントが落ちてしまったり、金属製ロッカーであれば錆の原因に、木製ロッカーであれば表面のワックスが剥げシミの原因になることがあるので気を付けましょう。

また拭き掃除に加えて習慣にしたいのが、晴れた日にロッカーを換気してあげることです。これで湿気だけでなく臭いがこもるのを防ぐことが出来ますよ。

ついでにしたい金具の点検

蝶番 とは

全体のお掃除ついでにチェックしておきたいのが、蝶つがいや取っ手などの金具部分です。毎日使っているとネジが緩んでしまうこともあるので、チェックして適宜締め直してあげてください。金具の汚れを見つけたら錆の原因にもなるので細目にお掃除しましょう。取れにくい汚れは薄めた中性洗剤を付けて拭き取り、乾拭きで仕上げるといいですよ。

また蝶つがいには出来れば半年に1度を目安に、潤滑油を注ぐメンテナンスをしてあげてください。そうすればいつもスムーズな動きを保つことが出来ます。

メタルロッカー、錆のお手入れ

サビ 掃除

メタルロッカーの錆は、アンティークならではの味わいをプラスしてくれる大きな魅力のひとつですが、室内に置く以上は錆が進行してしまうのは出来れば避けたいもの。洋服などをを入れたい場合はなおさらですよね。ロッカーの錆にはコーティングが施されているのものと、そうでないものの2種類があります。自分のメタルロッカーがどちらのタイプか、分からなければお店に問い合わせて把握した上で、種類に合ったお手入れをしてあげてくださいね。

・錆をそのまま残したもの・錆を軽く落としたもの

このタイプは磨いて錆を取り除くことができます。大きな錆は拭き取りで取り除き、細かい錆は金属磨きを使って落としてあげましょう。錆による汚れ防止に、最後に自分で植物性のオイルやウレタン塗装などでコーティングすれば、完璧です。

・錆をコーティングしているもの

錆びているように見えて、実はコーティングが施されているものもあります。コーティングが施されていれば、室内使用での錆はほとんど気にしなくても大丈夫です。ただしほこりがたまると水分を含んで錆の原因となりやすいので、お掃除はまめにしてあげてくださいね。

 

なおコーティングにはワックスやオイルフィニッシュで錆の表面をしっとりさせ保護しているタイプと、透明のウレタン・アクリル・ラッカーなどでコーティングしているタイプがあります。どちらも錆の予防効果は期待できますが、ウレタンなどでコーティングしたタイプの方が、より錆防止の効果が強いです。

またオイルやワックスタイプの場合、コーティングが落ちて洋服に付着する可能性が否定できません。洋服に塗装が付くのが心配な方は、ウレタンなどで塗装しているタイプを選んで、購入するのがおすすめです。

SOS!扉の動きが悪くなったら

アンティークのロッカーを毎日使っていると、扉の動きが悪くなることもあるかもしれませんね。突然遭遇して慌てないように、対処法を確認しておきましょう。

まずは蝶つがいに円滑油を

家具 蝶番

まずは扉の開閉を担っている蝶つがいに円滑油を注ぎます。これで大抵は動くようになるはずです。
それでも扉の開閉がスムーズにいかない場合、ロッカーの変形が原因である可能性があります。歪みの対処法は素材によって異なるので、順にご紹介していきます。

メタルロッカーは、叩く

ゴムハンマー

丈夫そうなメタルロッカーですが、歪んでしまうこともあります。アンティークロッカーに多いのが、円滑油が不足して開けにくくなり、無理やり開けようと蹴られて歪んでしまったケース。また中に入れた荷物の重量などが原因で、手荒く使用していなくてもまれに歪むことがあります。メタルロッカーの場合少し手荒ではありますが、木づちで叩いて直します。歪みをチェックしたい箇所は、以下の通りです。

・蝶つがい
最も歪みやすいのが扉を開け閉めする度に動く、蝶つがいです。曲がって隙間が開いているようなら、隙間が埋まるように叩いて直します。
・ロッカーの枠
本来は扉の大きさとぴったり合うはずのロッカーの枠、ここが歪んでしまい扉がきちんとはまらなくなっていることがあるんです。その場合はロッカーの枠を、大雑把に叩いて矯正していきます。この時のコツは局所的に叩かないこと。あくまで大雑把に、広範囲を叩いていきます。
・こすれている場所
細かい部分でも歪みが発生し、こすれて動きを悪くしてしまっていることがあります。その箇所を見つける手段のひとつが、塗装がそこだけ剥げていないか確認すること。目星がついたらまっすぐにするイメージで叩いていきます。

以上の処置を施しても微妙にこすれる部分が残るかもしれませんが、そこは注油をすれば大丈夫です。

木製ロッカーは、木の力を利用

家具 茶色

木製ロッカーの場合は、水平に設置することを徹底します。こうすることで木材の場合、時間の経過と共に木がしなり、歪みが直ることが多いのです。傾いて設置されていないか確認し、接地面が水平でない場合は床に紙を挟み込むなど調整を施しましょう。

まとめ

使い込まれた味わいが魅力のアンティークロッカーは、雰囲気はもちろんのこと使い勝手も大切にして選べるといいですね。記事の内容を参考に、自分の使い方や生活に合ったあなたにぴったりのアンティークロッカーを手に入れてください。きっと毎日を楽しくしてくれる大切な相棒となってくれるはずです。

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アンティーク 収納

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また、せっかくアンティークのロッカーを買うなら、たくさんの中からベストなひとつを選びたいものです。

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