アンティークローテーブルの選び方を総特集!デザインの違いを大解説

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アンティークローテーブルの選び方を総特集!デザインの違いを大解説

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アンティーク ローテ-ブル

リビングの雰囲気を良くしたい、または他の人とは一味違ったローテーブルが欲しいとお考えの方は、きっと選択肢に入れているであろう「アンティークローテーブル」。
でも、なんとなく探してはみたものの、「これもアンティーク?」というローテーブルがたくさんあって、結局欲しいアンティークローテーブルに出会うことができなかった…という方も、この記事を読んでいる皆さんの中にいらっしゃるのではないでしょうか。

けれど、アンティークローテーブルは、ソファのように“リビングの主役”とまではいかなくてもさりげなくお部屋の印象を左右する、実は重要な家具の1つ。だからこそ妥協せずに納得のいくアンティークローテーブルを見つけたいものですよね。

そこで今回はそんな悩める家具、アンティークローテーブル・センターテーブルの選び方を徹底的に解説します!デザインや使用シーン別のインテリア例などをメインに、生活スタイルに合わせた選び方や価格等を一挙ご紹介していきますよ。
アンティークのローテーブルをお探しの方はぜひ一度、目を通してみてくださいね。

Contents

欲しいアンティークローテーブルに出会うコツ!「アンティークセンターテーブル」と「アンティークリビングテーブル」も選択肢に加える

さて今回お話していく、ソファ前で使用するアンティークのテーブルですが、いざ探してみると「アンティークローテーブル」や「アンティークセンターテーブル」、「アンティークリビングテーブル」といった様々な名称で呼ばれていたりしませんか?自分が求めているテーブルは一体どの名前のテーブルなのだろう…と思った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな疑問をお持ちの方のために、ここで一度、呼び名の違いについて整理しておきたいと思います!

結論から言うと、実はこの「アンティークローテーブル」「アンティークリビングテーブル」「アンティークセンターテーブル」は、名前こそ違いますが、それぞれ示すものに明確な違いはありません。どの名称もアンティークローテーブルの別名といっても良いものなのです。

とはいえ、ショップごとに呼び方が異なっているので、「ソファの前で使用するアンティークテーブル」を探している時は、「アンティークローテーブル」以外にも「アンティークセンターテーブル」「アンティークリビングテーブル」それぞれのキーワードで検索することで、選択肢を増やすことができますよ。この点を押さえた上で、いよいよアンティークローテーブルを探していきましょう。

※ちなみに、ソファ前で使用するアンティークテーブルにはもう1つ、「アンティークコーヒーテーブル」というものもありますが、こちらについては記事の最後に付録として載せていますので、違いが気になった方は併せてご覧下さい。

アンティークローテーブルのインテリア別デザイン集

さて、ひとくちに「アンティークローテーブル」といっても、そのデザインは様々ですよね。そこでこの章では、アンティークローテーブルのデザインをインテリア別に8つのジャンルに分けてご紹介していきます。自分のお部屋の雰囲気に合ったローテーブルのデザインを探してみてくださいね。
それではさっそく見ていきましょう。

高貴な佇まいが魅力。イギリスのクラシカルなアンティークローテーブル

センターテーブル ヨーロピアン

イギリスアンティークのローテーブルの魅力といえば、なんといってもその高貴な佇まい。クラシカルな雰囲気が大きな魅力です。そんなイギリスアンティークのローテーブルに見られる特徴的なポイントとして、華麗な装飾、高級木材の使用が挙げられます。

ローテーブル 脚

まず装飾については、イギリスアンティークのセンターテーブルには、脚のデザインに凝ったものが多いことが特徴です。
代表的なものとして、くるくるとねじられたようなデザインの「バーリーシュガーツイスト(ツイストレッグ)」や、球根型の意匠が施された重厚な脚のデザインの「バルボスレッグ(ブルバスレッグ、ブルボーズレッグ)」、そして動物の脚をモチーフにしたデザインの「猫脚(ガブリオールレッグ)」などが挙げられます。

ローテーブル 猫脚

また脚先に、龍が玉を掴んでいる様を表す彫りが入った「クロウ&ボール」と呼ばれる装飾もよく見られるデザインです。縁起のよい動物である龍が、「知恵」や「財産」という意味を含む玉を掴んだこのデザインの脚は、幸せを運んできてくれるという意味が込められているのだとか。
こういった脚のデザインに凝ったイギリスアンティークのセンターテーブルは、お部屋を華やかに飾ってくれますよ。

ローテーブル 木

また、イギリスアンティークのローテーブルでは、脚の上部や、天板下の幕板と呼ばれる部分に、彫り装飾が施されているものもよく見られます。装飾のモチーフは、草花であったり動物であったりと、時代によって好まれたモチーフが異なりますが、中でも多く見られるのが、「アカンサス」と呼ばれる植物の葉をモチーフとした装飾です。

ローテーブル 木製 おしゃれ

平面的にさらりと彫られた素朴なアカンサスから、立体的かつ緻密に彫り込まれた華やかなアカンサスまで、同じモチーフの彫り装飾であっても表現の仕方は様々で、彫り方によってローテーブルの印象が異なるのが面白いところ。アカンサスがあしらわれたイギリスアンティークのローテーブルを選ぶ際には、こういった彫りの印象の違いを見比べてみてくださいね。

また、イギリスアンティークのローテーブルに使用している木材は高級素材が多いというお話もしましたが、ここではその代表的な木材として、マホガニー材、ウォールナット材、オーク材の3種類をご紹介します。

ローテーブル 木

マホガニー(左)とウォールナット(右)はどちらもグラデーション状に表れた美しい木目と、艶やかな質感から、品の良さを感じられる木肌です。違いとしては、マホガニーの場合は赤みが強い地の木色を活かして赤茶系の明るい色調に塗装されることが多く、より華やかな印象となります。
ウォールナットの場合は地の色味はやや紫を帯びた色調で、赤みの強いマホガニーと比べると落ち着いた色調です。そんなウォールナットは、ダークブラウン系の深い色調に塗装される場合と、赤茶系の明るい色調に塗装される場合の2パターンあり、赤茶系の色味の場合には、マホガニーよりもやや黄味がかった色調になることが多いため、品の良さの中に温かみも感じることができますよ。シックな雰囲気がお好きな方はダークブラウン系のウォールナットを、華やかな雰囲気がお好きな方はマホガニーか赤茶系のウォールナットの、お好みの色合いの方を選んでいただくと良いですね。

オーク材 センターテーブル

一方オーク材は、地の色味は白っぽいのですが、イギリスアンティークの場合には黄味がかったダークブラウンに塗装されることが多いですね。木目はくっきりとした鮮明な模様が表れるのが特徴で、この独特の木目が木のぬくもりを感じさせるため、オークを使用したイギリスアンティークのローテーブルは、マホガニーやウォールナットを使用したものよりもどこか素朴で親しみやすい雰囲気になりますよ。

イギリスアンティークの中でもより上品なものを、とお考えの方はマホガニーあるいはウォールナットのローテーブルがおすすめです。反対に、イギリスアンティークの中でも雰囲気が少し柔らかいものを、とお考えの方はオークがおすすめですよ。

いずれにせよどの木材も、美しい表情を見せる高級素材であることには変わりありません。素材そのものから贅沢なものを使用しているからこそ、イギリスのアンティークローテーブルは、他とは異なった格調高さを放つのでしょう。

フェミニンな雰囲気にうっとり。フランスアンティークのセンターテーブル

センターテーブル フレンチ

次にご紹介するのが、イギリスお隣の国、フランスのアンティークローテーブルです。フランスアンティークのローテーブルもイギリスアンティークのローテーブル同様に、気品を感じさせる優美なデザインのものが多いですね。
例えば、フランスアンティークのローテーブルも、先ほどもご紹介した「猫脚(ガブリオールレッグ)」のものが多く、また猫脚には「アカンサス」の彫り装飾が施されているものも多く見られます。

ローテーブル フレンチ

そんな、フランスのアンティークローテーブルならではの特徴としては、全体的に曲線を基調としたしなやかなフォルムが定番のデザインで、フェミニンな印象のものが多いということ。
また、使用されている木材は、パイン材やホワイトオークなどの明るい色合いのものが多いということもポイントです。

ホワイトオーク センターテーブル

さらに、フランスアンティークのローテーブルは天板に注目すると、「パーケット」と呼ばれる、木味の異なる木片を組み合わせて模様を描き出す装飾を施したものがよく見られます。

ローテーブル 木製 アンティーク

パーケット天板の中にもこういった様々なデザインがあり、木の風合いを活かした模様はテーブルにそっと華を添えてくれますよ。
さて、そんなフランスのアンティークローテーブルは、脚の装飾や優雅な雰囲気などは、イギリスのアンティークローテーブルに似た部分もあると冒頭でお話しましたが、ここでイギリス・フランスのアンティークローテーブルについて、違いと選び方をまとめておきましょう。

センターテーブル ダークブラウン

まず、イギリスアンティークのローテーブルは、深い色合いと重厚な造りから、どっしりとしていて落ち着いた印象があります。クラシカルスタイルなど、よりトラディショナルな雰囲気のヨーロピアンスタイルがお好きな方は、イギリスアンティークのローテーブルがおすすめです。

センターテーブル ヨーロピアン

対してフランスアンティークのローテーブルは、曲線的な木のラインと温かみのある色合いから、イギリスアンティークのローテーブルと比べると、柔らかな雰囲気を感じられます。ヨーロピアンスタイルの中でも、華やかでエレガントな雰囲気がお好きな方は、フランスアンティークのローテーブルがおすすめですよ。

素朴なデザインが愛らしい。アンティークペイントローテーブル

さて、ここまではヨーロッパアンティークの優美なローテーブルをご紹介してきましたが、今度はペイントが施された可愛らしいアンティークローテーブルをご紹介してきます。

アンティークのペイントローテーブルは、ペイントが施された部分の面積や、ペイントの塗り方によって雰囲気ががらりと変わります。今回はアンティークのペイントローテーブルを、全体にペイントしたもの、部分的にペイントしたもの、シャビーな雰囲気にペイントしたものという3つに分類しながら説明していきますよ。

ローテーブル かわいい

まず、このように全体にペイントが施されたセンターテーブルの場合は、ぱっと目を惹く存在になりますので、アクセント的に取り入れていただくのがおすすめです。リビングにメリハリが欲しいといった場合には、こういった全体にペイントが施されたアンティークセンターテーブルをチョイスすることで、お部屋に彩りを添えることができますよ。

センターテーブル 白

木色を残しつつ一部にペイントを施したものであれば、木の風合いを活かした温かな雰囲気を楽しむことができます。ナチュラルスタイルや、カントリースタイルといった、木のぬくもりを感じられる雰囲気がお好きな方は、こういった一部にペイントが施されているアンティークローテーブルがおすすめです。ペイントカラーは、アンティークホワイトやアイボリーなど、柔らかな白色のものをチョイスすると、より優しい雰囲気を出すことができますよ。

センターテーブル ホワイト

また、アンティークのペイントローテーブルの中には、このようにかすれた風合いのペイントが施されたものもありますよね。朽ちたような風合いの中に儚げな美しさを感じられます。このようなペイントが施されたものは、シャビーシックなリビングにぴったりです。

スタイリッシュなデザインに注目。北欧スタイルのアンティークローテーブル

ローテーブル モダン

さて、次はもう少しモダンなデザインのアンティークローテーブルを見てみましょう。ここでご紹介するのは、北欧スタイルのアンティークローテーブルです。

北欧スタイルのアンティークローテーブルは、シンプルで洗練されたデザインと、木の風合いを活かした温かな雰囲気が魅力です。お部屋にスタイリッシュな印象を添えつつも、温もりのある佇まいは、ほっと気持ちに安らぎをもたらしてくれますよ。

ただし、こういった北欧スタイルのローテーブルは、正確にはアンティークではなくヴィンテージと呼ばれるものが主流です。
そのため、北欧スタイルのローテーブルの選び方の詳細は、ヴィンテージ ?レトロ?ローテーブルをテイスト別に徹底解説!の記事で取り上げています。興味のある方はこちらの記事を参考にしながら、自分にぴったりな北欧スタイルのローテーブルを選んでみてくださいね。

和の趣たっぷり。日本のアンティークローテーブル

ローテーブル 和風

さて、ここまでは海外のアンティークローテーブルを見てきましたが、ここからは日本生まれのアンティークローテーブルを見てみましょう。

ちなみに、「ローテーブル」や「センターテーブル」が生まれたのは、椅子の生活が主体であったヨーロッパの国々。そのため、日本で生まれたアンティーク家具の中には、ローテーブルとして作られたテーブルは基本的には存在しません。

しかし床座生活が主流であった日本のアンティーク家具の中には、ローテーブルやセンターテーブルとしても使用できるような机もあるのです。ここではアンティークの文机(ふづくえ)とアンティークの座卓の2つをご紹介したいと思います。

風情溢れる日本のアンティークローテーブル、文机

ローテーブル 引出し

まずは古い和箪笥などの趣のある和家具が好き、といった方におすすめしたいのが、和製アンティークの「文机(ふづくえ)」です。かつては読み書きをするための机として使用されていた文机は、高さ25cmから35cm位までのものが多く、センターテーブルとしての使用にぴったりのサイズなんですよ。

センターテーブル 和風

引き手と呼ばれる引き出しの取っ手や経年を感じられる味わい深い木の風合いが、和の風情を漂わせます。和テイストなローテーブルをお探しの方は、文机を視野にいれて探していただくと和空間にぴったりなローテーブルが見つかるかもしれません。

上品な和の雰囲気を醸し出す日本のアンティークローテーブル、座卓

センターテーブル 日本製

次にご紹介するのは、和製アンティークの座卓です。座卓は、元々家族がそろって食事や団らんを楽しむためのテーブルであったため、文机と比べると天板や脚は厚みがあり全体的にしっかりとした構造です。さらに1人で使用する文机よりもサイズが大きいものが多いということもあり、どっしりとした佇まいからは格調高い雰囲気が漂います。

センターテーブル 和室

またアンティークの座卓は、質の良い木材を使用しているということも特徴の1つ。例えば、日本における高級材の代名詞であるケヤキ材や、鳥眼杢(ちょうがんもく)と呼ばれる珍しい杢目が表れた花梨(カリン)材、かつて唐から輸入された唐木と呼ばれる木材の中でも一等高価な黒檀(コクタン)などが挙げられます。そのため、天板に木目が美しく表れていたり、艶やかな質感を楽しめるものが多いのです。そう言った点もあり、文机と比較すると品の良さが際立つものが多く見られます。

ローテーブル 座椅子

和テイストなリビングに、文机と座卓のどちらを選ぶのかについては、お好みの和のテイストに応じて決めていきましょう。まず使いこまれていて味がある、古い和家具がお好きな方は、金具や木の風合いに趣深いものが多い、アンティークの文机がおすすめです。

格調高さを感じられる上品な和空間には、材の質や重厚な造りから凛とした雰囲気を持つものが多い、アンティークの座卓がおすすめですよ。

ローテーブル 大きさ

座卓と文机の雰囲気の違いを押さえた上で、今度は座卓のバリエーションについて見ていきましょう。座卓の中にはガラス天板を取り付けてリメイクしたものもあり、こういったものであれば元の和の要素がありながらも、ガラスがモダンな印象を添えてくれますので、和モダンスタイルなど現代的な和空間のローテーブルとしてぴったりですよ。

さて、ここまでご紹介をしてきた座卓をローテーブルとして使用する際には、1つ注意しておきたいことがあります。
それは、座卓は家族が集まる場所で使用することを考えたサイズ設定ゆえに、通常のローテーブルよりも奥行が大きく作られているものが多いということ。奥行が大きすぎると結果的に天板の面積が広くなり、ソファ周りに圧迫感が出やすくなったり、ソファの上から手を伸ばした時にテーブルの端まで手が届きにくかったりするため、使いにくくなってしまうのです。

そのため、ローテーブルとして、アンティークの座卓を選ぼうという方は、幅に対する奥行ができるだけ少ないものを選ぶといいですよ。まずソファ周りの空間の広さを事前に把握して動線を確保しつつ使えるローテーブルの大きさを割り出しておくこと、そしてソファの上から手を伸ばした時にも座卓の奥まで手が届きやすいサイズのものを選ぶことがポイントです。

和洋折衷な佇まい。大正ロマンスタイルのアンティークセンターテーブル

ローテーブル 円形

さて、先ほどまでは欧米の文化が日本に広がるまでの、ローテーブルとして使用できる和家具のお話をしてきましたが、今度は文明開化の波が広がった明治~大正期の日本で作られたアンティークローテーブルのお話をしていきましょう。この時期になると、日本でも椅子の生活に合わせたテーブルの製造が始まったんですよ。そこで登場したのが大正ロマンスタイルのローテーブルです。

センターテーブル 茶色

大正ロマンスタイルのアンティークローテーブルは、文机や座卓とは大きく異なり、欧米のローテーブルをベースとして作られたもの。そして造りだけでなく雰囲気も洋家具を模してつくられたため、洋家具由来の優美な雰囲気を感じられます。

ローテーブル 画像

そんな、大正ロマンスタイルのアンティークローテーブルの特徴は、ダークブラウンの深い色合いに、大正期に流行したアールデコ調の、丸や四角といった簡素な幾何学図形を組み合わせたデザインです。

ローテ-ブル おしゃれ

こういった大正ロマンスタイルのアンティークローテーブルには、デザインはヨーロッパに似せているものの、どこか洗練されていない、ぎこちなさが残るものが多いのですが、そこがこの大正ロマンスタイルのアンティークの大きな魅力でもあるところ。その、どこか素朴さを感じられる佇まいこそが、この時期に作られた日本のアンティークならではの、ノスタルジックな愛らしさを作っているのです。

洋家具由来の優美な雰囲気をベースに、わずかに和の雰囲気を感じられる大正ロマンスタイルのローテーブルは、洋室にはもちろん和室との馴染みも良いので、洋室と和室がどちらもあるというお部屋にもぴったりのデザインですよ。

クールなデザイン。鉄脚×古材天板のインダストリアルなアンティークローテーブル

ローテーブル アイアン

さて、今度は雰囲気ががらりと変わって、鉄脚と古材天板を組み合わせたアンティークローテーブルをご紹介します。メンズライク・男前インテリアといった、クールなインテリアスタイルが注目を集めていますが、鉄脚に古材天板を組み合わせたアンティークローテーブルは、そんな男前なお部屋作りに活躍しますよ。

ローテーブル 西海岸

単に鉄脚といっても、実は細部のデザインの違いによって鉄脚のアンティークローテーブルは大きく印象が変わるのです。例えば、丸みを帯びた柔らかなフォルムの鉄脚や、ネジやレバーなどの部品が多く付けられたクールな鉄脚、またはペイントが施された可愛らしい色合いの鉄脚など、鉄脚1つとっても様々なデザインのものがありますので、鉄脚のアンティークローテーブルを選ぶ時には細部のデザインに注目してみてくださいね。

鉄脚を使用したローテーブルは、ヴィンテージ?レトロ?ローテーブルをテイスト別に徹底解説!でデザインや選び方のコツについてさらに詳しく取り上げていますので、ご興味のある方は併せてご覧下さい。

男前なローテーブルなら?アンティークトランクをリメイクしたローテーブル

ローテーブル トランク

男前なローテーブルをお探しの方にもう1つおすすめしたいアンティークが、こちらのようなトランクを使用したローテーブル。おしゃれな雰囲気はもちろんのこと、元はトランクということで、収納ができるローテーブルであるということも嬉しいポイントですよね。

アンティークのトランクテーブルの種類は大きく分けると、革製のもの、木製のもの、そしてアンティークトランクにガラス天板と木脚を取り付けたものの3つに分類することができます。種類ごとにそれぞれ、雰囲気や使いやすさが異なりますので、順番に見ていきましょう。

ローテ-ブル ジャンク

まずご紹介するのが、革製のアンティークトランクテーブル。中でもこういった金具が重厚なものや、木材を渡して補強したものなど、堅牢な雰囲気のアンティークトランクは、お部屋にジャンクな雰囲気を添えてくれますよ。無骨で格好良い、“ガツンと男前”な雰囲気がお好きという方は、こういった堅牢なアンティークトランクテーブルがぴったりです。

センターテーブル スタイリッシュ

しかし、今ご紹介したようなジャンク感満載のアンティークのトランクテーブルは、お部屋に取り入れるとなると少しハードルが高い…と思われる方もいらっしゃいますよね。
そんな方におすすめしたいのが、こういったスタイリッシュなアンティークのトランク。先ほどご紹介した重厚なアンティークのトランクと比較すると、補強用の木材が付けられておらず、また金具がシンプルな造りなので、すっきりとしたスタイリッシュな雰囲気を感じられますよね。こういったデザインのアンティークトランクテーブルであれば使いこまれた雰囲気はありながらも程よくモダンな雰囲気もありますので、比較的お部屋に取り入れやすくおすすめですよ。

ローテ-ブル かっこいい

次にご紹介するのが、木製のアンティークトランクテーブル。木製のアンティークトランクは、革製のトランクテーブルと比較すると、ぐっとシンプルでカジュアルな印象が際立ちます。また、木の温もりを感じられるので、革製のものより優しい雰囲気がありますよね。男前なインテリアの中でも、メンズライクやユニセックスといった“程よく男前“な雰囲気がお好きな方は、こういった木製のトランクを選ぶといいですよ。

ローテ-ブル かっこい

その他にご紹介したいのが、アンティークトランクに、脚とガラス天板を取り付けてリメイクしたセンターテーブルです。ガラストップのトランクテーブルは、天板がフラットになるため上にものを載せやすく、さらに脚が付いていることでテーブル下のお掃除が簡単になるとともに、センターテーブルとして使いやすい高さになりますよ。

アンティークトランクの雰囲気を楽しみつつも、センターテーブルとしての使いやすさも譲れない!という方は、このようなリメイクを施したものがおすすめです。そのままでもローテーブルとして使用できるような、ある程度高さがあるトランクであれば脚の加工は必要ありませんが、テーブルとして使用することを考えると、ガラス天板は載せていただいた方が使いやすいということは間違いありません。

アンティークローテーブルの印象を左右する、天板の形に注目!

ここまでアンティークローテーブルのデザインの中でも、インテリアスタイル別に特徴をそれぞれご紹介してきましたが、どのようなデザインのアンティークローテーブルが良いか、イメージは定まってきましたか?

この章ではそれを踏まえて、もう少し詳細な「形」にも目を向けたいと思います。実はローテーブルの印象を作る大きな要素になるのが、「天板の形」。デザイン面はもちろんのこと、使い勝手にも影響するため、ローテーブル選びにおいて意外にも大事なポイントなのです。
ここではオーソドックスな長方形や円形の天板とともに、アンティークのローテーブルならではの、ユニークな形の天板もご紹介していきますよ。それではさっそく見ていきましょう!

長方形・正方形のアンティークローテーブルはきちんと感を演出

ローテーブル 長方形

まずは、アンティークセンターテーブルの中でもっとも一般的な形である長方形。直線的なフォルムは、きちんと感を演出し、リビングを整った印象に仕上げてくれますよ。

ローテーブル 正方形

また、長方形同様に直線を基調とした正方形も、空間にきっちりとした印象を与えてくれます。

円形・楕円形のアンティークローテーブルは空間に優しさを添える

ローテーブル 楕円

曲線的な丸いフォルムは、空間に柔らかさや優しい雰囲気を与えてくれます。また、角がない分視覚的な広がりを感じさせてくれるため、お部屋が広く見えるという効果もありますよ。
また、丸みを帯びた天板であれば、小さなお子様が天板の角でけがをするという心配もありません。安全面を考えると、お子様がまだ小さいうちは、角がない円形の天板を選んだ方が良いかもしれませんね。

ユニークな形のアンティークローテーブルはお部屋のアクセントとして活躍!

ここまでは四角形や円形といった定番の形をご紹介してきましが、アンティークのローテーブルならではのユニークな形のものもあるのです。ここでは幾何学図形のユニークな天板と、その他のユニークな形の天板をそれぞれ1つずつご紹介します。

ローテーブル ユニーク

まずご紹介するのは、天板が六角形のアンティークローテーブルです。六角形は四角形や円形と同じ幾何学図形の1つではありますが、家具としてはちょっと珍しい形ですよね。ぱっと目を惹く形の天板なので、お部屋でも存在感を放つこと間違いなしですよ。

こういった、天板が六角形のローテーブルは、イギリスアンティークや北欧スタイルのアンティークローテーブルに時折見られます。他の人が持っていないような個性的なローテーブルをお探しの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

ローテーブル エレガント

幾何学図形以外でご紹介したいのは、パイクラストと呼ばれる天板のアンティークローテーブルです。パイクラストとは日本語で言うところの「パイの皮」という意味で、天板がパイの形に似ていることから、その名が付けられました。
イギリスやフランスのアンティークセンターテーブルに見られる天板の形で、しなやかな天板のフォルムから優雅な印象が際立ちます。パイクラストの天板はあまり頻繁にはお目にかかることはできませんが、エレガントな雰囲気をぐっと高めてくれますので、ヨーロピアンスタイルの華やかなアンティークローテーブルをお探しの方にはおすすめですよ。

アンティークローテーブルは木材にも注目しよう

ここではデザインのお話の最後に、アンティークローテーブルに使用されている木材の話をしていきたいと思います。
木の種類の違いにより、木目や色合いが異なってくることから、家具の雰囲気もまた大きく変わってくるということは、なんとなく想像ができますよね。ここではアンティークのローテーブルによく使用される木材を8つ紹介していきます。
とことんこだわってアンティークローテーブルを選びたいという方は、使用されている木材にも着目して選んでみてくださいね。それでは順番に目を通していきましょう。

アンティークならではの貴重な木材、マホガニー材を使用したアンティークローテーブル

ローテーブル 高級

ヨーロッパのアンティーク家具に使用される木材としては、群を抜いた高級材である、マホガニー材。赤みを強く帯びた深いブラウンカラーに、光沢を帯びたなめらかな質感、そして「リボン杢」と呼ばれる、光の反射によって姿を現す美しい縞模様が特徴で、イギリスアンティークのローテーブルに使用されることが多い木材です。

ローテーブル 一枚板

そんなマホガニー製のイギリスのアンティークローテーブルは、色艶・模様に独特の気品があり、他の材を使用したイギリスのアンティークローテーブルと比較しても、ひときわ品の良さや華やかさが際立ちます。また、美しさだけでなく耐久性も兼ね備える木材であるということも魅力の1つです。

現在ではワシントン条約によって、マホガニー天然木の取引が制限されているため、今やアンティーク以外ではまずお目にかかることができない素材です。また、アンティークとしても非常に希少な素材で、中でも特に、マホガニーの天然木を使用したアンティークローテーブルには滅多に出会うことができませんよ。もし出会うことができた際には、素材にこだわってアンティークのローテーブルを選びたいという方は、ご購入に踏み切ってしまっても良いかもしれません。

北欧スタイルのアンティークセンターテーブルには欠かせないチーク材

ローテーブル チーク

北欧スタイルのアンティーク家具には欠かせないチーク材は、世界三大木材の1つである高級素材。
チーク材は、明るい木色にやや黒みを帯びた木目が表れることが多いのですが、時を重ねるごとに木目と地の色味の濃淡が緩やかになり、金褐色の美しい色合いに変化して行くことで知られています。使用する程に徐々に変化していく表情をお楽しみいただけます。

ローテーブル ミッドセンチュリー

チーク材を使用したアンティークのセンターテーブルは明るい色調のものが多いことから、温かな雰囲気になることが多いですね。木のぬくもりがお部屋に欲しいという方には、ぜひおすすめしたい木材です。

そんなチーク材は、冒頭でも述べたように北欧スタイルの家具に使用されることが多い木材です。チーク材製のローテーブルを探す際には、北欧スタイルのアンティークローテーブルに狙いを定めてみてください。

高級感溢れる佇まいの、ウォールナット材製のアンティークローテーブル

ローテーブル ウォールナット

ウォールナット材は、マホガニー材、チーク材と同様に、世界三大木材の1つとして数えられる高級木材。日本で言うところのくるみに当たる木材です。やや赤みを帯びたブラウンカラーと、使用するほどに艶を増す滑らかな質感が特徴で、高貴な雰囲気を漂わせます。

センターテーブル ウォールナット

ウォールナット材を使用したアンティークローテーブルは、イギリスアンティークを中心に、北欧スタイルや大正ロマンスタイルのアンティークローテーブルでも希に見られます。
中でも、希少な木目が表れたものはイギリスアンティークに多いですね。ウォールナット材の中でも、木目にこだわりを持って選びたいという方は、イギリスアンティークから探してみると良いですよ。

優しい木肌のパイン材製のアンティークローテーブルは、カントリー調のお部屋にぴったり

ローテーブル パイン

パインとは、日本で言うところの松のこと。温かな色合い、そして節が多く表れたパイン材ならではの木肌は、素朴で優しげな雰囲気が際立ちます。そんな、パイン材を使用したアンティークのローテーブルは、カントリースタイルやナチュラルスタイルといった空間作りにはかかせない存在です。
パイン材はフランスアンティークでよく使用される素材なので、パイン材製のアンティークローテーブルをお探しの方は、フランスアンティークに狙いを定めると良いですよ。

ただ、パイン材製のアンティークローテーブルを探す際に1つ注意しておきたいことがあり、パイン材は柔らかな木肌ゆえに、やや傷が付きやすく虫の被害にも遭いやすいため、ローテーブルに限らずアンティーク全般で、パイン材を使用したものをコンディションの良い状態で見つけるのが難しいのです。

ローテーブル カントリー

 

もし、パイン材を使用したアンティークセンターテーブルに出会えなかったという時には、パイン材を使用したカントリー調のブランド家具を選ぶというのも1つの手です。ペニーワイズ(THE PENNY WISE)などの、ブランド家具を探してみるとお好みのものに出会えるかもしれません。

美しさと耐久性を兼ね備える良材、オーク材製のアンティークローテーブル

ローテーブル オーク

イギリスアンティークやフランスアンティークをはじめとして、様々なテイストのアンティークローテーブルでよく用いられるオーク材。くっきりとした美しい木目と、優れた耐久性を兼ね備えた、高級材として知られる木材です。

オーク材 ローテーブル

オーク材を使用したアンティークローテーブルは、テイストごとに深い色合いのものになったり、明るい色合いのものになったりと様々ですが、オーク材製のイギリスアンティークのローテーブルは、深い色合いのものが多く、落ち着いた雰囲気はありつつも、独特の鮮明な木目がどこか木のぬくもりを感じさせるため、重厚な中にも程よく親しみやすさがありますよ。ブリティッシュカントリーなお部屋作りには、オーク材製のイギリスアンティークのローテーブルがおすすめです。

センターテーブル オーク

一方、オーク材製のローテーブルでも明るい色合いのもの探す際には、フランスアンティークのローテーブルがおすすめです。イギリスアンティークと比較すると、ぐっと明るい色合いのものが多いため木目がくっきりと際立ち、温かな木の風合いをお楽しみいただけますよ。

センターテーブル オーク

オーク材を使用したアンティークローテーブルで注目していただきたいのが、「虎斑(とらふ)」と呼ばれる木目。希に通常の木目を横切るように表れるこの木目は、虎の毛並みのように見えることから虎斑と呼ばれており、光を受けると銀色に輝く様が非常に美しいことから、オーク材の中でも高値で取引されています。より上質なオーク材製のローテーブルをお探しの方は、この虎斑に注目しながら探してみるといいですよ。

別名ジャパニーズオーク!国産広葉樹No1のナラ材製アンティークセンターテーブル

さて、ここまでは海外のアンティークローテーブルでおなじみの木材を見てきましたが、ここからは主に日本のアンティークローテーブルに使用される木材を見ていきましょう。

ナラ材 ローテーブル

まずご紹介するナラ材ですが、実はナラは英語にするとoak(オーク)と呼ばれています。先ほどオーク材をご紹介しましたが、実はナラ材とオーク材は大きく分けた材種としてはほぼ同じ。ナラ材もオーク材同様、木目の美しさとともに、耐久性にも優れた良質な木材です。

ナラ ローテーブル

また、ナラ材もオーク材同様に虎斑という木目が表れることがあり、ナラ材の場合も虎斑が表れたものの方が希少価値は高まります。

ちなみに国産の広葉樹としては、ナラ材は最高級とされており、さらに現在国産のナラ材はとても貴重で、価値が上がりつつあるんですよ。また、海外のアンティークではナラとオーク材では、オーク材が主流です。そのため、ナラ材製のアンティークローテーブルをお探しの際は、大正~昭和期の日本のローテーブルを探してみるといいですよ。

良質な和製アンティークのローテーブルをお探しの方はケヤキ材に注目

欅 座卓

ケヤキ材は古くから日本の家具製作に欠かせなかった木材。古い和家具では、ケヤキ材を使用したものは高級品とされ、センターテーブルではケヤキ材のみを使用して作られた総ケヤキのものや、天板にケヤキの1枚板を使用したものは、ぐっとその価値が上がります。

ケヤキ 座卓

そんなケヤキ材の特徴は、動きのあるダイナミックな木目と優れた耐久性。

ケヤキは日本特有の高級木材なので、ケヤキ材を使用したアンティークローテーブルも基本的には日本で作られたものしか存在しません。
ケヤキ材を使用したアンティークローテーブルを探す際は、座卓や文机に的を絞ってみてください。
ケヤキならではの流れるような木目が表れたアンティークローテーブルは、上質な和の空間作りに活躍しますよ。質の良さと和家具ならではの風情、どちらも求める方はぜひケヤキ材に注目してみてくださいね。

浮造り仕上げといえば杉材!上品な和空間におすすめのアンティークローテーブル

杉 ローテーブル

浮造りは「うづくり」と音が当てられる、日本の伝統的な木材加工技術のこと。材の表面を何度もこすることで、柔らかな木目を削り、硬い木目を際立たせる加工で、この浮造り仕上げといえば杉材のような柔らかな木材を使用することが多いのです。

杉 座卓

浮造り仕上げが施された杉材製のローテーブルは、黒みを帯びた木色の中に浮かび上がるように表れた木目が渋く、和の趣に満ちた佇まいが魅力を放ちます。

ただ、浮造りが施されたテーブルはローテーブルとしては小さめのものや、幅に対する奥行きがやや大きいものが多いため、実を言うとローテーブルとして使用できるようなものはあまり多くは存在していません。そのため、もし浮造り仕上げのテーブルの中で、ローテーブルとして使いやすいサイズのものがあった場合は、ご購入検討の価値がありますよ!

アンティークローテーブルのインテリアコーディネート集

さてここまでは、アンティークローテーブルそのもののデザインについて詳しく解説してきました。欲しいアンティークローテーブルのデザインは固まってきたでしょうか? この章ではそれを踏まえて、実際にお部屋に取り入れた時のイメージを膨らませていただくため、アンティークローテーブルのインテリアコーディネート例を8つご紹介したいと思います。

イギリスアンティークの重厚なソファを使用したクラシカルスタイル

ローテーブル ソファ

まずご紹介するのが、イギリス伝統のアンティークソファ、チェスターフィールドソファに合わせたアンティークローテーブルのスタイリングです。どっしりとした品格漂うソファを引き立てるのは、猫脚が上品なイギリスアンティークのローテーブル。
ローテーブルの凛とした高貴な雰囲気が、空間に品格と趣を添えています。

ローテーブル 木 アンティーク

またこちらのリビングの家具は、渋めの色合いのものでまとめたことで、落ち着きのある空間を演出しました。ダークグリーンのソファに、イギリスアンティークらしいダークブラウンのローテーブルを組み合わせたことで、シックな印象にまとまっています。
ソファに掛けてワインを味わったり、手紙を書いたり…上質なくつろぎの時間を楽しむことができそうですね。

ガーリーなセンターテーブルを使用したナチュラルスタイル

センターテーブル リビング

次に見ていくのが、花柄のファブリックを使用したガーリーなソファに合わせたスタイリング。センターテーブルは、しなやかな脚が優雅な1品をチョイスしました。また、天板は角が丸く加工されており、全体的に柔らかな雰囲気をまとっています。

ローテーブル ナチュラル

こちらのお部屋のソファとセンターテーブルは、ソファフレームとセンターテーブルを明るい木色で合わせたことで、ほっこりとした温かみのある空間を演出しました。
ローテーブルにはレースのファブリックを敷いて、より可愛らしい印象に。ガーリーな雰囲気を楽しむ、ロマンチックなコーディネートです。

猫脚ローテーブルを使用したシャビーシックなフレンチスタイル

ローテーブル シャビー

使い込まれていて味があり、それでいてその中に品の良さを感じられるシャビーシックなインテリアは、甘さがありながらも可愛らしくなりすぎず、大人の女性から人気のスタイルですよね。
そんなシャビーシックなインテリアは、ホワイトを基調とした淡い色合いの家具を使用したお部屋が多いのですが、こちらのお部屋では、暗めの色合いのペイント家具を多く取り入れた、落ち着いた雰囲気が魅力です。

センターテーブル 猫脚

グレイッシュカラーのシックなソファには、飴色のネストテーブルをローテーブルとして合わせました。猫脚や天板の曲線的なデザインが、優雅でエレガントな雰囲気を醸し出します。また、全体的にグレーがかったトーンでまとまったこちらのお部屋では、飴色のローテーブルが空間のアクセントとしても活躍しています。
ソファに腰掛けて、お気に入りのカップでティータイムを楽しんで…優雅なくつろぎの時間を過ごせそうですね。

ミッドセンチュリーなローテーブルを使用したスタイリッシュな北欧スタイル

リビングテーブル 北欧

さて、次は北欧スタイルのモダンなリビングを見ていきましょう。ブラウンのシンプルなソファに合わせたのは、長方形と六角形のローテーブルです。
ローテーブルは北欧スタイル家具らしい装飾を省いたすっきりとしたデザインですが、異なる形の天板のローテーブルを組み合わせたことで、シンプルな中にも個性を感じられる洗練された空間になりました。

センターテーブル ガラス

また、こちらのお部屋では家具の色合わせも大きなポイント。色味をブラウンで統一したことで、お部屋全体がよくまとまっています。

日本のアンティークローテーブルを使用した古民家風スタイル

ローテーブル 和

今度は古い和家具を取り入れたお部屋を見てみましょう。こちらのお部屋では、ソファとセンターテーブルを、手前と奥に1セットずつ配置して、1つのお部屋にソファのあるリビングスペースとカフェスペースを設けています。それぞれ少し違った組み合わせをしていますので、ここではソファスペースとカフェスペースの両方について説明していきます。

センターテーブル ソファ

まず、手前のソファのあるスペースでローテーブルとして使用したのは、アンティークの文机。金具や引き手などの和の雰囲気溢れる装飾の数々や、落ち着いた色合いによって、空間に趣を添えています。ソファスペースで使用したのは横長のソファなので、2人並んで仲良く腰掛けたり、あるいは1人でソファに寝転んだり・・・また、文机は床座でも使用できるので、床に座って文机を使用してもいいですね。シーンに合わせて柔軟な使い方ができるスペースです。

センターテーブル 和風

続いて奥のカフェスペースでは、小ぶりなラウンドテーブルをローテーブルとして使用しました。こちらでは1人掛けのソファを2脚、向かい合わせで置いたのでご夫婦で顔を合わせて会話の時間を楽しむことができますよ。
風情たっぷりの古い和家具を中心にレイアウトした、和テイストなリビング。古民家カフェのような、ほっと心に落ち着きをもたらしてくれる、居心地の良い和空間です。

アンティークの座卓をセンターテーブルとして使用した和モダンスタイル

ローテーブル 和モダン

次にご紹介するのが、同じ“和”を基調としたお部屋でも、現代的な要素を取り入れた和モダンスタイルのお部屋です。
こちらのお部屋で使用しているのは、イタリアでもトップクラスの高級家具メーカー「カッシーナ」のソファ。そしてローテーブルには、日本の座卓を選びました。イタリアのブランドソファと日本のアンティーク座卓を組み合わせた、斬新なリビングコーディネートです。

ローテーブル 座卓

座卓に使用されている木材は、ダイナミックな縞模様が美しい高級材、縞黒檀(しまこくたん)。黒みを帯びた上品な木肌からは高級感が漂います。こちらの座卓は、ガラス天板を敷いてリメイクをしたことで、和の雰囲気はありながらも、ガラスのクリアな質感がモダンな印象を添えています。

ソファとローテーブルは作られた国も時代も異なるものの、和モダンな座卓は、品の良さやモダンな雰囲気がカッシーナの上質なソファと相性抜群で、意外にもしっくり馴染んでくれていますよね。ユニークではありつつもハイセンスな和モダンルームに仕上がりました。こちらのお部屋を見てみると、和モダンなリビングで座卓をローテーブルとして使用するこのアイデア、案外有りかも…という気がしませんか?

シックなローテーブルを使用したノスタルジックな大正ロマンスタイル

ローテーブル 書斎

次に紹介するのが、ノスタルジックな雰囲気漂う大正ロマンスタイルのお部屋です。シックな佇まいの大正昭和期のソファに組み合わせたのは、実はイギリスアンティークのセンターテーブル。

ローテーブル ダークブラウン

イギリスアンティークの中でもシンプルなデザインのものであれば、意外にも大正ロマンスタイルのお部屋にぴったりです。イギリスアンティークらしい、ダークブラウンの艶やかな木肌からは品の良さを感じられますね。
洋館を思わせる和洋折衷なこちらのお部屋。ノスタルジックなひとときを過ごすことができそうです。

男前な鉄脚センターテーブルを使用したインダストリアルスタイル

センターテーブル アイアン

無骨で“使い込まれた味わい”が魅力のジャンクスタイル。そんな男前なこちらのお部屋では、鉄脚のアンティークセンターテーブルを使用しました。細身な鉄脚のセンターテーブルなので、クールな雰囲気はありながらも無骨にはなりすぎず、程よくスタイリッシュさも感じられる空間に。

ローテーブル 鉄脚

また、こちらのセンターテーブルはワイドサイズなので、読みかけの本やおやつとコーヒーのセットなど、リラックスタイムのお供を一式、手が届く場所に置いておけますよ。有意義なくつろぎひとときを過ごせそうですね。

ジャンクなアンティークトランクをローテーブルとして使用したヴィンテージスタイル

ローテーブル 一人暮らし

次に、先ほどの鉄脚ローテーブルを使用したお部屋よりも、もう少しジャンクな印象が強いお部屋を見ていきましょう。
こちらのお部屋のソファは、本革のチェスターフィールド。革の経年変化がなんとも味わい深い仕上がりです。そしてセンターテーブルは、使いこまれた風合いが格好良いトランクテーブルをチョイスしました。

ローテーブル トランク

トランクテーブルは渋めの色合いに、経年によりややくすみを帯びた大きな金具、そして補強用の木材が相まった、無骨な中に格好良さが宿る1品です。トランクテーブルは、センターテーブルでありながらも、収納も兼ねてくれるというのが嬉しいところ。雑誌やブランケット、あるいはDVDなどをしまっておくのに便利ですよ。

リビングでストレスなく過ごすために。アンティークローテーブルを利用シーンから選ぶ

さて、アンティークローテーブルの選び方もいよいよ後半です!ここまでは、アンティークローテーブルのデザインやコーディネート例など、見た目を中心に選び方を見てきましたが、今度はサイズや機能、扱い方といった、実用面における選び方を見ていき たいと思います。

この章でご紹介することは、アンティークに限らず、どんなローテーブルを選ぶ時にも当てはまることではありますが、アンティークローテーブルを選ぶ場合にも同じポイントに注意すると、お部屋の印象やローテーブルの使いやすさがアップしますので、ここでしっかりと押さえておきましょう。

リビングの主役!ソファとアンティークローテーブルの合わせ方

ローテーブル ソファ バランス

センターテーブル選びで他の家具と異なるのは、セットで使用する他の家具、すなわちソファのことを考える必要があること。ここでは、ソファとの合わせ方において注意しておきたいことを、3つご紹介したいと思います。

ソファメインのお部屋なら、センターテーブルはシンプルなものを

センターテーブル ダークブラウン

ソファとの合わせ方を考える時、まず押さえておきたいのは、お部屋の中でのソファの位置付け。例えば、存在感のあるソファをお部屋の主役にしたい場合、それに合わせるアンティークのセンターテーブルは、主役のソファを引き立てられるようなデザインのものがベターです。

ローテーブル リビング

例として、イギリスアンティークやフランスアンティークの装飾豊かなソファの場合を考えてみましょう。ここでアンティークローテーブルも華やかなデザインのものを選んでしまうと、お部屋全体がごちゃごちゃとした印象になってしまいます。

センターテーブル ブラウン

こういったヨーロッパのエレガントなソファに合わせるアンティークローテーブルは、脚にシンプルな挽き物が施されている程度の、華やか過ぎず程よく素朴さもあるものが良いですよ。
ソファとローテーブルを並べた時のバランスを見ながら、デザインの細部を決めていきましょう。

ローテーブルはソファより小さいものを

ローテーブル 幅

次に考えるべきポイントは、ソファとローテーブルにおけるサイズのバランス。ここで押さえておきたいのは、アンティークローテーブルの大きさは「ソファの幅からはみ出さない」ものが良いということです。
サイズが大きく存在感が出がちなソファに、大きなアンティークローテーブルを合わせてしまうと、余計な圧迫感が出てしまいバランスが悪くなってしまいます。ソファの幅よりもコンパクトなアンティークローテーブルを選んで、すっきりとバランスの良い空間作りを心がけましょう。

ローテーブル 寸法

また、ソファから立ち上がって移動する時の動線を確保するためにも、ソファの幅の中に収まるサイズのセンターテーブルでまとめてあげるのがおすすめですよ。

大振りなソファには横長のローテーブルを

ローテーブル サイズ

ただ、ソファの幅に収まるローテーブルが良いとは分かっていても、3人掛けなどの大きなソファの場合、その大きさにも対応できるサイズの、アンティークローテーブルを合わせたいものですよね。そんな時におすすめしたいのが、長方形や楕円形のアンティークローテーブルです。

ローテーブル 横長

長方形や楕円形は、正方形や正円形とは異なり、幅に対しての奥行が少ない形。そのため、ソファの幅にはしっかりと対応しつつ、ソファ周りの空間を広く確保することが可能です。大きなソファを使用したお部屋でも、楕円形や長方形のものであれば、ソファのどこに座ってもローテーブルを使いやすく、さらにソファ周りをすっきりとまとめることができますよ。

アンティークローテーブルの高さは生活スタイルから選ぶ

ローテーブル 高さ

アンティークローアンティークローテーブルの大きさについて分かったところで、今度は高さにも注目してみましょう。
テーブルのざっくりとした高さの目安は、ソファの座面から±5cm前後です。しかし、「こだわりのアンティークローテーブルを選びたい!」とお考えの方は、ここからさらに自分にぴったりな高さを割り出していきましょう。
ここでは、普段ソファ中心の生活の場合と、ソファの上にも床にも座る生活の場合について、それぞれ使いやすいアンティークセンターテーブルの高さを紹介していきますよ。

ソファ中心の生活で過ごしやすいローテーブルの高さ

ローテーブル 高め

まず、くつろぐ時もちょっとした食事の時も、リビングではおおむねソファに座って過ごすという方は、少し高めのアンティークローテーブルを選びましょう。ソファの座面高+0~5cm位であれば、ソファに腰掛けたままものを手に取る動作に不自由がなく、かつソファに寝転んだ時にもローテーブルの圧迫感が気になりにくいのです。この計算方法で割り出すと、ローテーブルの高さは40cm前後が使いやすいと言われていますが、より使いやすい高さのものをお求めの方は、一緒に使用するソファに合った高さを計算してみてくださいね。

ソファの上と床、どちらに座った時も過ごしやすいセンターテーブルの高さ

ローテーブル 低い

一方、ソファにも座るけれど、床に座って過ごすことも同じくらいあるという生活スタイルの方もいらっしゃいますよね。こういった、床に座っても使用する場合には、低めのアンティークセンターテーブルを選んでみてください。
ソファに座った時には若干低さを感じるかもしれませんが、床に座った時のことも考えて、ソファと床どちらに座った場合にも、できるだけ使いにくさを感じにくい高さのものが良いですね。目安としては、高さ30~35cmのものがおすすめですよ。

ソファ周りの整頓に活躍!収納機能付きのアンティークローテーブルもチェック

ローテーブル 収納

アンティークローテーブルを選ぶ上で、使い勝手を左右するポイントとして、サイズの他に押さえておきたいのが、収納の有無。他のローテーブルにも同じように言えることですが、アンティークローテーブルの中にも、天板下の棚や引き出しが付いているものもあるのです。ここではそんな収納付きのアンティークセンターテーブルを見ていきたいと思います。

テーブルの上をさっときれいにできる!棚板付きのアンティークセンターテーブル

ロー テーブル 棚 付き

まずは、天板下に棚が付いているタイプのアンティークローテーブル。こういったタイプのローテーブルは、アンティークに限らず今でもよく見かけることができる定番の形です。

棚付きのローテーブルは、物をしまうというよりも、テーブルの上の物をちょっと置いておくといった感覚での使用になります。読みかけの本やテレビのリモコンなどを、一時的に避難させておくのにぴったりですよ。

ローテーブル 棚

ただ天板がガラス製のものの場合は、「見せる」ことを意識しながら棚にものを置く必要があります。ガラストップのセンターテーブルの場合は、収納という用途よりも、ディスプレイといった用途でのご使用がおすすめです。

 

細かいものの収納に便利!引き出し付きのアンティークローテーブル

ロー テーブル 引き出し 付

次にご紹介するのが、引き出し付きのアンティークローテーブル。引き出し付きのアンティークローテーブルは、筆記用具や郵便物などの、細かいものの収納に活躍します。また引き出しであれば、棚とは違って物を隠しながらしまって置くことができますよ。

大きなものもしっかり収納!アンティークトランクを使用したセンターテーブル

センターテ-ブル 収納

最後にご紹介したいのが、ものをたっぷりと収納したいという方におすすめしたいアンティークトランクテーブル。元はトランクとして使用されていたものなので、収納力は申し分ありません。ワンルームの賃貸アパートなど、収納スペースが不足しがちな狭いお部屋では、重宝すること間違いなしです。狭いお部屋でも、ものをたっぷり収納できるアンティークトランクテーブルであれば、お部屋をすっきりと整頓された印象に保つことができますよ。

天板の仕上げ塗装で用途の幅が大きく変わる

さて、今度は使うことを考えた、アンティークセンターテーブルの天板の違いを考えてみましょう。注意したいポイントは、天板の仕上げ塗装です。仕上げの塗装と聞くと小さなことのようにも思えますが、実はどのような塗装が施されているかによって、扱い方に大きく差が出てくるのです。
ここではアンティークローテーブルに施される、3つの代表的な塗装方法とそれぞれの特徴、そして扱い方の注意点について解説します。

扱い方に配慮が必要!オイル仕上げ(オイルフィニッシュ)のアンティークローテーブル

ローテーブル 塗装

オイル仕上げとは、オイルを木に染み込ませることで天板を保護する仕上げ塗装です。そのため天板の仕上がりとしては、天然木ならではの質感と風合いを最も強く感じられ、さらに使い込むごとに天板の風合いの変化を楽しむことができます。

ローテーブル 食事

ただ木の風合いを強く感じられる一方で、他の仕上げ塗装と比べると、水や熱、汚れに弱いというデメリットも。そんなオイル仕上げの天板を、美しさを保ちながら使うためには、まず水滴のついたグラスや熱いお皿などは天板に直接置かずに、コースターやランチョンマットを使用することを心がけましょう。また、濡れ布巾など水気を含んだものも、長時間放置しないように注意することが必要です。加えて、金属製のものを置きっぱなしにしておくと黒いシミになる可能性がありますので気を付けてくださいね。

ローテーブル ソファ 食事

万が一傷やシミがついてしまっても、オイル仕上げの天板であればご自宅での補修も多少は可能ですが、ここで覚えておきたいのが、補修をしても完全な現状回帰は難しいということ。

サンドペーパーで軽くこすった後で、オイルを塗り込むのですが、傷やシミの部分だけサンドペーパーでこすると、こすった場所だけ周りとの質感が変わり、オイルの入り方も変わってきます。部分的に補修をしようとすると、そこだけかえって目立ってしまうこともありますので、補修をするのであれば、天板全体にサンドペーパーを掛けて色を入れる、大掛かりな作業が必要になってきます。

ローテーブル 生活

また、オイル仕上げの天板は通常年に1~2回程度のオイルメンテナンスが必要とされていますが、使用頻度に応じても異なるため、表面がカサカサとしてきたら定期的にオイルを塗って、メンテナンスをすることが必要です。
オイル仕上げの天板は、普段からDIYや日曜大工などで、こういった作業に慣れている方以外は、扱いがやや難しいかもしれませんね。

適度な強度と耐水性を持つワックス仕上げ(ワックスフィニッシュ)のアンティークローテーブル

ローテーブル 木目

ワックス仕上げとは、その名の通り、ワックス(=蜜蝋)を塗ることで、天板を保護する仕上げ塗装です。
ワックス仕上げの天板はワックスを塗っている分、オイル仕上げの天板よりも強度や耐水性に優れています。それでもウレタン塗装に比べると薄い膜での保護になりますので、オイル仕上げの天板と同じように、扱い方に注意する必要があります。コースターやランチョンマットを敷いて、水気や熱が天板に伝わるのを防ぎましょう。

センターテーブル ナチュラル

ワックス仕上げの天板も、オイル仕上げの天板同様、ご自宅でキズやシミの補修を行うことも可能ですが、やはり傷やシミを完全に取るのは難しいかもしれません。それでもワックス自体に色が付いたものであれば、傷が付いた場所に色付きのワックスを塗り込むことで、オイル仕上げの天板よりは色がしっかりと入るため、周りとも馴染んでくれますよ。また、傷にワックスの色が入ることで、独特の味わいにもなりますので、そういった“使いこまれた質感”がお好きな方は、ワックス仕上げの天板を選んでみても良いですね。

また、ワックス仕上げの場合にはオイル仕上げの天板とは異なりやすりを掛ける必要がないため、傷付いた箇所にそのままワックスを塗り込んでも、味わい深く美しい見た目に仕上がります。そのためオイルによる補修よりはワックスによる補修のほうが、やや手間がかからないと言えますね。

ローテ-ブル 天板

ワックス仕上げの天板の場合もメンテナンスが必要で、ワックスがすり減ってきたら、定期的に塗り直しましょう。
その際美しく仕上げるコツは、ワックスを表面に塗った後、木に染み込ませるように何度も布で拭いて磨き上げること。ちなみに、ワックスは何度も塗り重ねても強度に変わりはありませんので、塗って磨いてという作業を何度も繰り返す必要はありません。

メンテナンスの際に、どんなワックスを使えばいいの?と迷われた方に、ラフジュ工房からおすすめワックスをご紹介します!ラフジュ工房で使用しているのは「ブライワックス(BRIWAX)」。一度で着色とワックスの両方が可能で、さらに半固形で柔らかいため初心者の方にも扱いやすくおすすめですよ。

さて、最後にこのワックス仕上げのテーブルに関してのエピソードを1つ。実を言うと筆者もワックス仕上げのテーブルを自宅で使用していたことがあるのですが、このメンテナンスが意外にも手間。家具屋なのに!というごもっともな意見が聞こえてきそうで耳が痛いのですが、何を隠そう筆者はものぐさなのです・・・。
ワックスを塗る時間と乾かす時間を考えると案外時間がかかるので、「今度もっと時間があるときに・・・」と思って後回しにしがちになり、いつのまにかやらなくなってしまったという苦い思い出があります・・・。

この苦い経験を無駄にしないためにも、メンテナンスが必要なテーブルの経験者としてリアルな声をお届けします!オイル仕上げの天板にも同じことが言えるのですが、こういったちょっと手間がかかるメンテナンスを、長きに渡り定期的に続けていけるという自信のある方以外は、オイル仕上げやワックス仕上げのアンティークローテーブルは、正直なところあまりおすすめできません。

メンテナンスという面に加えて、こういった仕上げのテーブルはやはり、使っている中で傷や汚れが気になって仕方ありません。まったり過ごすためのソファ&ローテーブルなのに、気を抜いて使うことができないのは、ちょっと窮屈な気がしませんか?

しかし、これを読んでオイル仕上げやワックス仕上げの天板を上手く扱えるか不安・・・と思った皆さんもご安心を!次にご紹介するクリアな表面塗装による仕上げの天板であれば、扱いがぐっと楽になりますよ。それでは早速見てみましょう!

強度と耐久性は抜群!ウレタン・ラッカー・ニスなどのクリアな表面塗装が施された、アンティークセンターテーブル

センターテーブル 天板

表面塗装とは、クリアなウレタンやラッカー、ニスなどの、透明な塗料を塗り、木の表面に丈夫な塗膜を作ることで天板を保護する仕上げ塗装です。

センターテーブル 食事

表面塗装の場合、オイル仕上げやワックス仕上げの天板よりも、耐久性や強度に優れており、濡れたものや多少熱いものを置いても、シミになることや痛むことがほとんどありません。気軽に扱えるというメリットがありますよ。また、オイル仕上げやワックス仕上げのような、メンテナンスも必要ありません。
ただ、メンテナンスの必要こそありませんが、オイル仕上げやワックス仕上げのように家で補修しながら使用することはできません。とはいえ強度のある塗装なので、日頃から傷がつかないよう大切に扱うことで、長く美しさを保つことができますので、ご安心ください。

また、家具屋さんなど専門の業者に依頼すれば、表面塗装の塗り直しも可能ですよ。

センターテーブル 木目

なお、これらのクリアな表面塗装は、「木の風合いが失われやすい」などと言われるのを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、塗り方によっては木の風合いを活かしながら仕上げることも可能です。ラフジュ工房では専門の職人が、木の風合いを残しつつ強度も保つことができるように、最適な厚みで表面塗装を行っています。ラフジュ工房で行っている表面塗装であるクリア塗装を施したアンティークローテーブルは、木の風合いを感じられるような仕上がりですよ。

気になるアンティークローテーブルの価格

さてここまでアンティークローテーブルのデザインや実用におけるポイントをご紹介してきましたが、アンティークローテーブルの購入を本格的に考える前に、その価格も把握しておきたいですよね。
ここではアンティークローテーブルの価格を、インテリアスタイル別に大公開!この価格の目安を参考にしながら、ご購入の際のご予算を決めてみてくださいね。

それではさっそく目を通していきましょう。

イギリスアンティークのローテーブルの価格帯

ローテ-ブル 価格

イギリスアンティークのローテーブルの価格帯は、2万円台~15万円前後が相場で、価格は状態の良し悪しに加え、材の質、そして装飾の緻密さによって決まります。材の質としてはマホガニー材やウォールナット材、オーク材の天然木を使用したものは、価格が高くなる傾向です。特に希少なマホガニー材が用いられているものは、ぐっと値打ちが高まります。

また、天板周りや脚の装飾が細やかなものほど値段が高くなる傾向にあり、状態の良し悪し、材の質、装飾のすべての条件が揃ったものは、25万円を超えるものもありますよ。

センターテーブル 安い

価格を押さえつつ、イギリスアンティークの雰囲気を楽しみたいという方は、天板に突板を使用したものや、ツイストレッグなどの比較的シンプルな挽物脚のものが狙い目です。こういったものを探していただくと価格にもデザインにも満足のいくイギリスアンティークのセンターテーブルが見つかるかもしれません。

フランスアンティークのローテーブルの価格

センターテ-ブル 価格

フランスアンティークのローテーブルの価格帯は6万円前後~10万円前後です。フランスアンティークの場合、現存しているローテーブル自体が少ないため、最低価格がイギリスアンティークのローテーブルよりもやや高めの設定となります。

また、最高価格については、イギリスアンティークよりも安い価格となっていますが、これはフランスアンティーク自体そもそも市場に出回る数が少ないため、今回は、質が良く高値なものが見つけられなかったためと思われます。状態の良いものが見つかれば、イギリスアンティークと同じくらい高値で取引されるようなものが存在しますよ。

センターテーブル 購入

フランスアンティークのセンターテーブルの場合も、イギリスアンティーク同様に、オーク材などの高級材を使用したものや、装飾が細やかなものであるほど価格は高くなります。

ここで1つ、フランスアンティークのローテーブルをお探しの方にアドバイス。アンティークは基本的に1点ものではありますが、フランスアンティークの場合特に、市場に出回る数が少ないため、1度チャンスを逃すと次に出会えるかどうかはわかりません。これぞ!というものを見つけた際には、ご購入に踏み切る“思い切りの良さ”も大事になってきますよ。

アンティークペイントローテーブルの価格

センターテーブル 激安

ペイントローテーブルの価格は1万円台~6万円位が相場です。ほかのアンティークテーブルと比較すると価格はやや抑えめです。

ローテーブル シャビーシック

ペイントローテーブルの中でも、イギリスアンティークなどのヨーロッパ製のものにペイントを施した場合にはやや高くなり、日本製の素朴なテーブルにペイントを施したものの方が、価格はやや抑えられます。

お好みのデザインにもよりますが、もし価格を抑えつつアンティークのペイントローテーブルを探したいという方は、後者のような日本のものがおすすめですよ。

北欧スタイルのアンティークローテーブルの価格

センターテーブル モダン

北欧スタイルのアンティークローテーブルの価格は、ノーブランドのアンティークローテーブルであれば3万円代~10万円台位までが相場です。

センターテーブル 北欧

G-PLAN(ジープラン)やNathan(ネイサン)といった著名ブランドのアンティークローテーブルであれば、4万円台~16万円位までが相場となります。
このあたりの詳細は、ヴィンテージ ?レトロ?ローテーブルをテイスト別に徹底解説!の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

和テイストなアンティークローテーブルの価格

和テイストなアンティークテーブルは大きく分けると、文机タイプと、座卓タイプの2つがあります。ここでは文机と座卓、それぞれ価格帯をご紹介します。

文机タイプの日本のアンティークローテーブルの価格

センター テーブル 引き出し 付

日本のアンティークローテーブルの場合、文机タイプのものであれば価格は1万円台~7万円位が相場です。文机の価格を決めるのは、状態の良し悪し、材の種類と収納の数、そしてデザイン性の組み合わせ。
これら3つが揃うと、10万円を超えるような価格が付くこともあるんですよ。

欅 文机

材については高級素材である黒柿、そしてケヤキや栗を使用したものなどは価格が高くなる傾向です。

ローテ-ブル 価格

また、唐木を使用した「指物」の文机の場合も価格は高くなります。「指物」とは日本の伝統的な木工工芸品のことで釘やネジを1本も使用せず、木にホゾと呼ばれる凹凸を作り、ホゾを組み合わせることで作られます。寸分違わず組み合わさるよう加工するという、優れた技術が用いられているからこそ高価になるのでしょう。

センター テーブル 引き出し

収納の数では、文机は天板下のみに引き出しが備わったものが多い中、天板下に加え脚の片側に引き出しが付いたもの、天板下と脚の両側に引き出しが付いたものなどもあり、収納数が増えるほど価格が上がります。また、こういった収納が豊富なものは、そもそも材自体も質の良いものを使用した、造りが良いものも多いため、価格も上がりやすいようです。

センターテーブル 高い

また、デザインについては脚周りの装飾が凝っていたり、取っ手の金具の造りが繊細なものであったりすると、価格は高くなる傾向です。

座卓タイプの日本のアンティークローテーブルの価格

センターテーブル 座卓

座卓タイプのアンティークローテーブルは、価格帯の幅が広く、1万円台~25万円位が相場です。
まず文机同様、高級素材である黒柿やケヤキを使用したものは、価格が上がります。そして幕板や脚の彫り装飾が凝っているものについても、高価なものが多いですね。

センターテーブル 和モダン

しかし、装飾がシンプルであっても、漆塗りが施されていたり、艶やかに磨き上げられているような、表面の造りが凝ったものの中には、高価なものも多く見られます。

センターテーブル 一枚板

また、黒柿を使用したものや、ケヤキの中でも模様が美しく表れたものの場合、木目を引き立たせるためにあえて装飾をあまり施していない場合もあるため、装飾性の高さと価格帯は必ずしも比例するとは言えないようです。材と造りは合わせてチェックしていきましょう。

アンティーク座卓の場合には、材の種類や装飾、造りの良さにどこまでこだわるのか、というところがポイントになってきますよ。なんといってもアンティーク座卓は価格帯の幅が広いので、ご予算に合わせて柔軟にお選びいただけます。

大正ロマンスタイルのアンティークローテーブルの価格

センターテーブル 価格

大正ロマンスタイルのローテーブルの価格は4万円台~8万円位までが相場で、高級素材のナラ材を使用したものや、脚や幕板の装飾が凝っているものは、価格帯が上がる傾向です。

文机や座卓などの、日本のレトロスタイルのアンティークローテーブルと比較すると、最低価格がやや高めの設定です。これは大正ロマンスタイルのローテーブルの数の方が圧倒的に少ないことと、全体的に造りが凝っているものが多いということが大きな理由です。

また最高価格については、フランスアンティークのローテーブルと同様に、大正ロマンスタイルのアンティークローテーブルも数自体が少ないため、見つけられていないだけで更に上質なものが存在するはずです。

インダストリアルな鉄脚ローテーブルの価格

ローテーブル アンティーク アイアン

鉄脚のアンティークセンターテーブルの場合は、1万円台~6万円位までが相場です。天板に使用された木材の種類や、鉄脚の構造によって価格は多少変わってきますが、他のアンティークローテーブルと比較すると、価格は比較的抑え目です。

アンティーク風に作られた現代の鉄脚ローテーブルであれば、1万円以内のものもあるため、天板の材や鉄脚の風合いへのこだわりに合わせて、お好みのデザインのものを探してみてくださいね。
こちらも詳しくは、ヴィンテージ ?レトロ?ローテーブルをテイスト別に徹底解説!の記事でご紹介します。

トランクを使用したアンティークローテーブルの価格

センターテーブル 購入

トランクを使用したアンティークローテーブルの場合、価格は2万円台~10万円以内が相場です。
一般的なアンティークトランクであれば、2~5万円程度。脚やガラス天板といった加工が施されているアンティークトランクであれば、7万円~10万円程度となります。

センターテーブル かっこいい

ちなみに、センターテーブルとして使用できるようなアンティークトランクには、木製のものもあるということをテイスト別のデザインの章でお話しましたが、木製のものもそうではないものも、価格はほとんど変わりません。

ローテ-ブル インダストリアル

アンティークのトランクテーブルで、価格を左右する一番の要因はデザイン性。アンティークトランクの場合は、船トランクなどのような堅牢で使いこまれた印象が強いもの(左)よりも、金具の造りや全体の装飾が程よくすっきりとしていて、洗練された印象があるもの(右)の方が価格帯は上がる傾向です。現代のお部屋にも取り入れやすいためか、右のようなトランクテーブルの方がやはり需要が高く、それと比例して価格も上がりやすいのでしょう。

ローテ-ブル ガラス

ちなみに、当店で脚やガラス天板を付けてリメイクしているものは、後者のものが多いですね。元々高価なアンティークトランクに、さらに加工をしているため、冒頭で述べたような価格の違いが生まれてきます。

アンティークローテーブルのここが良い!アンティーク“風”ローテーブルとの違い

最後にアンティークローテーブルと、アンティーク“風”のローテーブルの違いについて紹介します。

鉄脚のアンティークローテーブルの章でも少しお話しましたが、アンティークのローテーブルを探していると、“アンティーク風“、つまりアンティークローテーブルを模して作られた現代のローテーブルも見かけますよね。

価格としては、アンティークのローテーブルと比較すると、アンティーク風のローテーブルの方がぐっと安めの設定です。しかし価格こそ安いものの、木材や金具の使い込まれた風合い、装飾の造り込み、また使用されている素材の質の良さはアンティークには及びません。
古風なデザインのセンターテーブルを気軽に楽しみいただきたい方には、アンティーク風も良いかもしれませんが、やはり本物のアンティークはお部屋の雰囲気をぐっとアップさせてくれますよ。

最後に

アンティークローテーブルのデザインから始まり、ソファとの合わせ方、天板の扱い方、価格など、様々な面からアンティークローテーブルについて見てきましたが、いかがでしたか?
選び抜いたアンティークローテーブルで、ぜひこだわりのリビング作りを楽しんでみてくださいね。

付録:アンティークのコーヒーテーブルとは?

アンティーク コーヒーテーブル

最後に、アンティークのコーヒーテーブルについて、簡単にご紹介します。

ソファ前で使用するテーブルは元々、ヨーロッパの上流階級の人々が、コーヒーを飲むために使用していたのがはじまり。その歴史から、はじめは「コーヒーテーブル」と呼ばれていましたが、時代の流れの中でローテーブル・リビングテーブル・センターテーブル等、様々な呼ばれ方をするようになりました。

ちなみに、ヨーロッパアンティークのコーヒーテーブルの場合は、比較的背が高く天板が小さめなものが多く見られます。これは、ソファやチェアに腰掛けながらコーヒーを飲みやすいようにと作られたことが、その形に由来しているのかもしれませんね。

ただこのコーヒーテーブルについても、実を言うと、ローテーブル・リビングテーブル・センターテーブルとの明確な定義の違いはありません。そのためソファ前で使用するテーブルをお探しの方は、コーヒーテーブルというキーワードもプラスして探してみてもよいかもしれません。

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