アンティーク業界における求人の探し方と仕事の基本知識

アンティーク全般

アンティーク業界における求人の探し方と仕事の基本知識

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アンティーク業界 就職

アンティーク家具や骨董品など古いものが好きな方、アンティークに関わる仕事がしたいと思ったことはありませんか。
思ったことがあっても、希望する仕事がなかなか見つからず、その思いを先送りにしている人が多いかもしれません。また、実際に気になる求人を見つけたとしても、仕事内容や勤務の実態がどんなものか想像しにくいため、応募することを躊躇している人もいるかと思います。

しかし実際には、アンティークに対する思いや素質があれば、やりがいを持って働ける優良な職場が多数あります。今回は、そんなアンティーク業界の気になる求人を探すコツや仕事の実態について、お伝えしていきたいと思います。

 

Contents

アンティーク業界における求人情報の探し方

アンティーク業界 仕事探し

アンティーク業界は中小零細企業が多く、大手求人サイトには情報を出さないため、希望の求人を見つけにくいのが現状です。
まずは、アンティークに関わる仕事を探すにあたって、おすすめの求人サイトや、インターネット上にはない求人情報の集め方についてご紹介したいと思います。

 

アンティーク業界の仕事探しにおすすめのサイト

大手求人サイトになかなか頼れないなかでも、おすすめしたい求人関係サイトを4つご紹介したいと思います。どれも大手サイトでは扱っていないような職場の情報を掲載しているサイトです。アンティークに直接関係ない情報が多いサイトもありますが、古いものが好きな人であれば、興味のある仕事が見つかると思います。気になる企業や自分らしい働き方を見つけるためにご活用ください。

 

働く人の思いや暮らしが見える求人サイト「日本仕事百貨」

アンティーク 求人サイト 日本仕事百貨

「生きるように働く人の仕事探し」を応援する求人サイトです。アンティーク家具のリペア職人や広報スタッフ、器や絹織物など伝統工芸品の製造に関わる仕事など、古いものに興味がある人にマッチしやすい求人が多数掲載されています。そこで働く人が抱える思いや葛藤をありのままに伝えているため、アンティーク業界で働くイメージを掴むのにもおすすめです。

募集終了となっている記事もありますが、掲載期間が終了しただけで、実はまだ募集中という企業もあります。気になる企業があればぜひ一度問合せしてみましょう。「日本の伝統」や「地域に根ざす」など、独自の切り口で幅広い職場を紹介しており、読み物としても楽しめるサイトです。

 

アンティーク業界の求人が多い「ハローワークインターネットサービス」

アンティーク 求人サイト ハローワーク

ハローワークが持つすべての求人情報を閲覧することができるサイトです。ハローワークは、掲載料が無料のため、多くの中小企業やベンチャー企業が利用しています。そのため、大手サイトには掲載されていないアンティーク業界の仕事が多く掲載されています。実際に私が探した際には、約30件のアンティーク関連の求人情報が掲載されていました。

ハローワークはブラック企業の求人が多いというマイナスのイメージもありますが、なかには優良企業の情報も埋もれているサイトです。まずは気になる求人を探して、企業のホームページやハローワーク窓口を利用して情報収集しましょう。きちんとした企業であれば、企業ホームページにも採用情報を掲載しています。時間がなくハローワークに行けない人は、企業ホームページから応募するのもおすすめです。

 

伝統工芸に携わる職人の求人情報を探せるサイト「四季の美」

アンティーク 職人 求人サイト

日本の伝統工芸に関するあらゆる情報を発信するサイトで、伝統工芸に携わる後継者募集の情報が掲載されています。アンティーク業界という枠ではなく、工芸品など古くからあるものづくりに興味があるという方におすすめしたいサイトです。器や家具、ガラスなど、地域ごとに様々な伝統工芸の職人を募集しており、情報は随時更新中です。併せて養成施設や大学・専門学校も紹介されています。
サイトに求人が掲載されていない場合でも、産地によっては後継者を募集している組織もありますので、気になるところがあれば、工房や事業所、組合などに直接問合せしてみてください。

 

ものづくりなどの職場を実際に体験できる「仕事旅行」

アンティーク 職場体験 仕事旅行

「アンティーク雑貨店員になる旅」や「家具塗装のプロになる旅」など、ユニークな仕事を体験することを提案するサイトです。見たことのない仕事を知るきっかけを提供することを目的としています。

こちらのサイトは、アンティークの仕事や求人に関する情報というよりは、「好きなことを仕事にしたい」という人に向けた情報が詰まったサイトです。今の働き方に満足していない人や、これからどう働きたいかイメージを掴めていない人など、「働き方」の視野を広げたい人は、ぜひ覗いてみてください。伝統工芸やものづくり、アンティークに関する職場体験の募集もありますので、気になるものがあれば一度応募してみるのもいいかもしれません。

 

大手求人サイトは一応チェックするのが無難

アンティーク 求人情報

アンティーク業界は、求人にあまりお金を掛けていない企業が多いため、掲載費用が高い大手サイトには求人情報が少ないのが現状です。しかし、タイミングが良ければ優良企業の求人に出会うこともあるので、念のため定期的にチェックすることをおすすめします。

ちなみに、私が大手求人サイト(リクナビネクスト・マイナビ転職・DODA・エン転職)に登録して情報収集した際には、アンティークを専門に扱う企業の求人は、1件のみでした。大手サイトに多いのは、一部アンティーク品や骨董品の取り扱う、リサイクルショップや雑貨屋などの求人です。もし気になる企業が見つかれば、大手サイトへ求人を出すくらい力のある企業ということですので、すぐにでも求人への応募を検討してみてください。

 

求人サイトで気になる仕事を探し出すコツ

アンティークの求人情報を探し出すために、気をつけたいポイントを4つご紹介します。

 

働く地域を限定しない

アンティーク 勤務地

アンティーク業界の求人は、地域を絞って探すと格段に見つかりづらくなります。アンティーク関連の仕事をしたいのであれば、働く場所を限定しないか、探す範囲を広げることをおすすめします。
求人を出している店舗の傾向としては、人を募集できる規模の大手骨董屋は京都府内に多い傾向にあり、西洋雑貨や家具などを扱うアンティークショップは特定の地域には集中していないようです。

 

なんといっても、焦らず地道に取り組むことが大切

アンティークの仕事 探し方

アンティーク関連の仕事は求人総数が少なく、求人サイトにアンティーク業界というジャンルがないため、希望の求人を探しづらい構造となっています。キーワード検索などで地道に探すことを覚悟して、焦らずに取り組んでみてください。
気になる企業を見つけた時には、チャンスを逃さないためにも、とりあえず思い切って応募してみて、気になることは選考を通して質問・確認するのがおすすめです。

 

求人サイトだけでなく、気になる企業やショップの募集状況もリサーチ

アンティークショップ 仕事

求人サイトを使った仕事探しと同時に進めたいのが、自分が好きなショップの募集状況について調べることです。良く利用するお店や好きな雑誌に掲載されているショップなど、片っ端から気になる企業を探してみましょう。

ホームページで募集状況が分からない、もしくは募集していない場合でも、一度問い合わせてみるのがおすすめです。その場合、企業側の対応の負担を考えると、ホームページの問い合わせフォームやメールで聞く方が無難ですが、難しければ電話や直接店頭で聞いてみるのも手です。ただし、マイナスイメージを与えないように、企業や仕事についてきちんと情報収集をしたうえで、知りたいことを簡潔に質問しましょう。

 

自分の人脈を振り返る、新たな人脈を作る

アンティーク業界 人脈

求人サイトや気になる企業について調べても、なかなか希望する求人が見つからない場合、一度自分の人脈を振り返ってみることも大切です。学生時代の友人や仕事仲間など、意外なところにアンティーク業界で働いている人や、詳しい知り合いを持つ人が潜んでいるかもしれません。

また、最近では骨董市や蚤の市など、全国でアンティークに関するイベントが盛んに行われています。出店者は個人や家族経営の方が多いですが、場が場なだけに気さくに話してくれる方が多いので、思い切って相談してみるのもおすすめです。アンティークを商売として趣味から始めた方や、企業で経験を積んだ方など、様々な方がいらっしゃるので、働き方の視野を広げることができます。働き口の情報が得られるとは限りませんが、人脈を作るという意味で、今後プラスになる可能性は大です。

 

仕事を探すときに気をつけるべきポイント

アンティーク業界における求人の探し方をご紹介しましたが、いざ気になる求人を見つけても、自分に合った職場なのか不安になってしまいますよね。そこで、求人へ応募するにあたり、最低限押さえておきたいポイントをご紹介したいと思います。

 

入社後に身に付けなければならない知識やスキルが多い仕事

アンティーク業界の仕事   

アンティーク業界は、未経験から働く人が多い業界ですが、入社後には専門的な知識を身に付けることが必須であり、経験値が仕事の質に深く関わる仕事です。例えば、古美術品のバイヤーは、プロと言われる人でも日々の情報収集や研究に力を注いでいます。

求人へ応募するにあたっては、憧れだけでなく、自分がその道を極める素質を持っているかどうかが重要です。「交渉力に自信がある」、「手先が器用」など、自分の能力を把握したうえで、それを活かせる企業や職種を検討してみてください。職種ごとに必要とされる能力や知識は大きく異なりますので、記事の後半で詳しくお伝えしたいと思います。

 

特定の師匠に弟子入りして働くと、将来的に苦労することも

骨董屋の求人

アンティークに携わりたいという気持ちだけを優先すると、個人経営のお店に弟子入りのような形で働こうと考えるかもしれませんが、実態をきちんと把握することが大切です。個人や家族で経営している企業が求人を出していたとしても、労働実態が不透明な場合が多く、入社後のミスマッチが起こりやすいのが現状です。情報が少ない場合は、直接問い合わせて職場の実態を把握しましょう。きちんとした企業であれば、求職者を疎かにしない対応をしてくれます。

また、師匠に就いて学ぶとなると、人間関係のしがらみが一生付いて回る場合があるため注意が必要です。良い商品を仕入れても師匠へ渡すことになり、自分の思った通りに仕事を進められないことがあります。

 

組織規模によって、担当業務の幅が様々

 

アンティーク 販売の仕事

1人が担当する業務の幅は、組織規模によって異なります。例えば、個人経営のアンティークショップであれば、ショップオーナーが自分の気に入ったものを現地やオークションなどで仕入れ、販売まで手掛けます。求人としては、オーナーのアシスタントとして幅広い業務をこなすことが多いです。一方、比較的企業規模の大きいアンティーク家具ショップであれば、リペアや販売など各業務を専門スタッフが担当するスタイルが主流です。自分の将来を踏まえて、どういった能力を身に付けたいのか考えて職場を選びましょう。

 

将来独立したければ、幅広い業務に携われる職場を選んで

アンティーク業界 独立

アンティーク業界への就職を考えている人のなかには、将来独立するために企業に入って経験を積みたいという人もいるかと思います。起業するにあたっては、アンティーク品の買付けなど専門分野の業務だけでなく、営業や広報、経理など幅広い分野の業務を管理していかなければなりません。将来なりたい姿を見据えて、経営者として必要とされる能力を高められる職場を選びましょう。

 

職種別に見る、アンティーク業界の求人情報

実際にアンティーク業界で働くとしたらどんな仕事があるのか、大きく6つの職種をご紹介します。主な仕事内容や必要とされる条件、給与相場などをまとめていますので、アンティーク業界で働くイメージを膨らませてみてください。

 

アンティーク品を買い付けて売る、アンティークバイヤーの求人

アンティークバイヤー 求人

アンティークバイヤーは、アンティーク好きの人であれば一度は憧れたことのある職業ではないでしょうか。求人としては、はじめは販売や事務など他業務を兼ねて知識を付けながら、バイヤーのアシスタントを担当するという場合が多いようです。

 

価値あるアンティーク品を見極めて仕入れる、アンティークバイヤーの仕事

アンティークバイヤーの仕事

アンティークバイヤーは、国内外のアンティーク家具や雑貨、古道具、古美術品、骨董品などを、各店舗独自のルートを使って仕入れる仕事です。主な仕入先としては、古物市場、国内外の蚤の市や骨董市、ディーラー、個人宅、学校などの施設、国内外のオークションサイトなどがあります。商品の積み込みや配送作業などの力仕事も行いますので、家具など大きなものを扱う場合はそれなりの体力が必要です。

 

店舗によって商材のジャンルやテイストが幅広い

骨董品バイヤー

店舗によって、時計や着物など特定の物を仕入れるのか、雑貨や家具など幅広く仕入れるのか、仕入れの方針が異なります。様々なジャンルを扱うバイヤーを目指すのであれば、身に付けなければならない知識の幅が増えますので、その分苦労することを覚悟しなければなりません。

最近では、バイヤーのセンスを頼りにジャンルを問わず商材を仕入れる店舗や、商品の市場価値よりも、商品が持つストーリーを大切にする店舗など、各店舗の方向性は多様化しています。求人を探す際には、どんなアンティークバイヤーになりたいのか、自分の考えとマッチする企業を探すことが大切です。

 

バイヤーになるには、アンティークに対する熱意が必須

アンティーク雑貨 バイヤー

アンティークの仕入れは、膨大な知識と経験が必要であり、アンティークに対する熱意がなければ務まりません。アンティークには定価がないため、製作年代や生産地、デザイン、状態など商品にまつわることに加えて、市場ニーズや取引相場などから仕入れ額が決まります。そのため、アンティークバイヤーは現代物のバイヤーと比べて、より多面的な知識と鋭い鑑定眼・審美眼を持つことが求められます。また、アンティーク市場などでディーラーが売値を決めている場合でも、その商品がいくらで売れるかを把握していなければ、仕入れるか否かの判断がつきません。

 

本物に触れて、経験を積むことがプロになる近道

アンティークバイヤー 仕事探し

プロになるためには、骨董市で商品を手に取って質感を覚えたり、商品を取引したり、とにかく場数を踏んで目利きの力を高めなければなりません。また、美術館や博物館でたくさんの「本物」を見て審美眼を高めることも大切です。
はじめは苦労や失敗がつきものですが、経験を積めば、仕入れの醍醐味である「宝探し」的な感覚や、ディーラーや競合他社との「駆け引き」を楽しめるようになります。

 

高いコミュニケーション能力が求められる仕事

海外への買付け

仕入れ価格には、商品の価値に加えて、バイヤーの交渉力や信頼度が大きく影響するため、コミュニケーション能力が高いバイヤーほど仕入れで成功する確率が高くなります。そのため、たとえ新参者を敬遠しがちな古物市場でも、海外のアンティーク市場でも、巧みに交渉して信頼を得なければなりません。
また、個人宅に買取りに行く場合には、家主と親密になるほど、良い商品を追加で見せてくれたり、知り合いを紹介してくれたり、仕入れのチャンスが広がります。基本的に口先だけのテクニックでは通用しませんので、人として信頼してもらうために努力することが必要です。

 

アンティークバイヤーの給与相場と勤務形態

  • 給与相場  140,000~220,000円前後(能力によって昇給あり)
  • 勤務時間  実働8時間(休憩60分)
    実店舗があり、販売や事務なども兼ねる場合、シフト制が多い
  • 残業  月平均10~30時間程度
  • 休日  週休2日、もしくは隔週2日制(シフト制の企業もあり)
    年間休日105日前後の企業が多い
  • 応募条件  経験者が優遇されるが、未経験でも応募可
          年齢制限がある企業もあり
          配送業務がある場合は普通自動車免許が必須
          海外仕入れの場合、ビジネス英会話力が必要
  • その他  仕入れ先が国内か海外か、個人宅か市場かなどによって出張頻度が異なる

 

アンティーク品を実用的なレベルに修理・修復するリペア職人の求人

リペア職人は、ものづくりに興味がある人や木工が好きな人などに人気の高い職業です。求人としては、西洋アンティーク家具や、日本の古家具、アンティーク時計などのリペアスタッフなどがあります。

 

本来の魅力を取り戻す、リペア職人の仕事内容

アンティークリペア 求人

仕入れたアンティーク品は、一部が汚れていたり、壊れていたり、そのままでは販売できないものが多くあります。リペア職人は、そういった商材について、アンティークならではの味わいを残しながら、本来の魅力を取り戻すようなリペアを行います。例えば家具の場合、現代の生活様式では使いにくいものや、リペアできないほど傷んでしまっているものもあります。そういった時には、大幅にリメイクしたり、古材として再利用したり、商品ごとに最適な方法を判断します。

 

すべてが一点もののため、商品ごとのリペア対応が求められる

アンティーク リペア職人の仕事

アンティーク品は、すべてが一点ものであるため、商品ごとにどんなリペアを施すか、知識や経験を活かして対応することが求められます。職人と聞くと黙々と体を使って作業する仕事だと思われがちですが、常に頭も使いながら一点一点柔軟に対応していかなければなりません。その分やりがいも大きく、アンティークが好きで手作業も得意な人にとっては没頭できる職場だと言えます。

 

アンティーク家具のリペアは、地道に努力できる人に向いている仕事

アンティーク家具 リペア

アンティーク家具のリペアは、細かく地道な作業がほとんどです。染み込んだ汚れを落としたり、色褪せた部分を全体に馴染むように着色したり、ガタツキを直したり、戸や扉の建付けを良くしたり、ワックスで丁寧に磨いたり、商品の状態に合わせて様々な修理を施します。どんなリペアに関しても、丁寧に作業ができる人ほど仕上がった商品の完成度が高まりますので、手先が器用で、地道に努力できる人に向いています。

 

大型のものも扱える体力が必要

アンティーク家具 仕事内容

アンティーク家具は現代の家具よりも重いものが多く、特に海外アンティーク家具は日本の家具よりもサイズがひと回り大きいものもあります。リペアの仕事をするには、ある程度の体力が必要です。しかし、小型家具専門のリペア職や、ペイントやワックスがけなどの軽作業専門の仕上げ職であれば、女性や小柄な人でも歓迎されますので、気になる企業があれば問い合わせてみましょう。また、腰が悪い人など健康面で不安がある人は、必ず事前に相談することをおすすめします。

 

アンティーク雑貨のリペアは、手先が器用で集中力が高いことが求められる

アンティーク雑貨 修理

アンティーク時計やジュエリーなど小さな雑貨のリペアは、極めて高い精度の作業が求められます。例えば、アンティーク時計の修理の場合、ピンセットや拡大鏡などを用いながら、とても小さな部品を一つ一つ分解、洗浄、注油、調整しなければなりません。細かな作業が長時間続くため、手先の器用さはもちろん、高い集中力がなければ務まらない仕事です。

 

休日が少なめの企業も。気になる給与相場や勤務形態

  • 給与相場  150,000~400,000円前後(企業規模や扱う商材によって幅広い)      
  • 勤務時間  実働8時間(休憩60~90分。細かな作業が続くため休憩時間が長い企業が多い)
  • 残業  月平均10~30時間程度
  • 休日  週休1~2日制(年間休日77~105日前後)
  • 応募条件  経験者(家具の場合は木工技術履習者など)が優遇されるが、未経験でも可。
  • その他  入社後1年間は契約社員で、その後正社員登用をする企業などもあり。

 

アンティーク品に関する販売・事務スタッフの求人

商品を個人や企業に向けて販売する仕事や、商品管理や店舗運営事務に従事する仕事、オークションを開催・運営する仕事など様々なものがあります。他職種に比べて求人数が比較的豊富で、未経験からでも歓迎される職場が多いようです。

 

アンティークに囲まれて働く、販売・事務の仕事内容

アンティーク雑貨 販売 事務

仕事内容としては、商品の仕入れ管理や在庫管理、品出し、販売業務、お客様対応、経理事務など幅広い業務があります。ある程度大きな店舗の場合、販売員や事務員としての専門職採用も多数あります。一方、規模が小さいと、バイヤーなど他の業務も兼任していることが多くなります。
また、ネットショップの場合には、電話やメールでのお客様対応や、注文管理、商品の発送など、お客様対応業務を中心に行う職種もあります。

 

好奇心や探究心のある人にぴったり

アンティーク業界 知識

アンティークショップや骨董屋での接客業務にあたっては、初めは分からないことだらけだと思いますが、常に商品に関するあらゆることを学ぶ姿勢を大切にしなければなりません。顧客の中には、知識レベルの高い方や、商品がどこでどんな風に使われていたかを気にする方、実用性やメンテナンス方法に不安のある方など、様々な方に対応する必要があります。常にアンティークに関する幅広いことに興味関心を持って、日々の仕事に打ち込める人でなければ務まりません。

 

残業時間は比較的少なめ。販売・事務職の給与相場と勤務形態

  • 給与相場  125,000~300,000円前後(能力によって昇給あり)
  • 勤務時間  実働8時間(休憩60分)
  • 残業  月平均0~20時間程度
  • 休日  週休2日・シフト制(年間休日85~120日前後)
  • 応募条件  基本的に未経験可。企業によっては販売や商品管理などの経験が求められる。
          扱う商材に興味があることが必須条件。
          基本的なパソコンスキルが必要。
          骨董品や美術品のギャラリーの場合、英語力が求められる場合もある。

 

アンティークウェブショップのカメラマンの求人

近年アンティークのウェブショップが増えており、より質の高いコンテンツを作るため、カメラマンを撮影スタッフとして雇う企業が増えています。求人としては、撮影業務のみのカメラマンという募集は少なく、商品の検品や採寸などを兼ねる場合が多いようです。

 

アンティーク品の魅力を写真で伝える、カメラマンの仕事

アンティークカメラマン 求人

ウェブショップでアンティーク品を購入する場合、商品の色や形、質感、キズの有無、実用的かどうかなど、様々な疑問や不安を持たれるため、商品のありのままの状態が伝わるサイトにする必要があります。そこで重視されるのが、商品の全容から詳細までを確認できる商品写真です。アンティークは全てが一点ものであるため、各商品に合わせた見せ方を考えながら、撮影することが求められます。
撮影する写真は、分かりやすさを重視した説明用写真や、アンティーク品のコーディネートを紹介する写真など、用途や目的に合わせて様々なものがあります。

 

撮影の基本スキルに加えて、コミュニケーション能力が重要な仕事

アンティークカメラマンの仕事

カメラマンと言っても、他部署と協力しながら仕事を進めることが多いため、誰とでも円滑にコミュニケーションを図る能力が必要です。基本的な商品撮影は一人でもできますが、より深いコンテンツを作る場合には、ライターやコーディネーターと考えを共有しながら、撮影を進めなければなりません。
また、商品を細部までよく見る撮影スタッフだからこそ、気になる傷を見つけたり、使いづらい部分を発見したりします。そういった場合には、仕入れスタッフや販売スタッフ、リペアスタッフに伝え、適切な対応をしてもらわなければなりません。

 

未経験からでも応募可能な企業もあり!気になる募集要項

  • 給与相場  170,000~210,000円前後(能力によって昇給あり)
  • 勤務時間  実働8時間(休憩60分)
  • 残業  月平均5~25時間程度(業務の兼任度合いによる)
  • 休日  週休1~2日制(年間休日88~120日前後)
  • 応募条件  経験者が優遇されるが、未経験でも可
          フォトショップなどの画像編集ソフトを使えることが必須の場合も有り

 

アンティークウェブショップのライターの求人

ウェブショップの訴求力と利便性を高めるため、ライター職を採用している企業があります。求人としては、ライティング業務が基本ですが、サイト運営やデザインなどの業務を兼ねていることも多くあります。

 

アンティークにまつわる様々な記事を執筆する、ライターの仕事

アンティークライター 求人

商品写真と合わせて、文章で商品の特徴を伝える仕事です。サイズや傷の有無といった状態の説明から、商品の持つ雰囲気やおすすめの使い方など、商品を見たり調べたりしながら、商品の魅力を丁寧に伝えていきます。また、作成する内容はショップによって様々ですが、商品説明をはじめとして、広くアンティーク品について紹介する記事や、お手入れ方法を紹介する記事など、顧客が求めるものを考えながらコンテンツを制作します。アンティークが好きであれば、どんどん知識を深めていくことができるやりがいのある仕事です。

 

とことんリサーチして、文章に落とし込む力が必要 

アンティークライターの仕事

アンティークに関することは、身近でない事柄が多く、調べるのも伝えるのも大変です。現物を見たり、インターネットや書籍などを利用したりしながら調べたことを、アンティークに詳しくない人が見てもわかりやすく、興味を持ってもらえるような文章にまとめなければなりません。現代の商品とは違う、アンティーク品ならではの魅力をどう紹介するか、顧客のイメージを膨らませるような文章を書くことが求められます。

 

サイト運営業を兼ねることもあり。アンティークライターの求人概要

  • 給与相場  150,000~210,000円前後(能力によって昇給あり)
  • 勤務時間  実働8時間(休憩60分)
  • 残業  月平均10~30時間程度
  • 休日  週休1~2日制(年間休日88~120日前後)
  • 応募条件  未経験でも応募可
          デザイン業務を兼ねる場合はデザインソフトを使えることが必須の場合も有り

 

アンティークショップのインテリアコーディネーター(スタイリスト)の求人

アンティーク品のコーディネーターという、あまり知られていない職業をご紹介します。求人としては、ウェブショップの広報スタッフという形で募集されています。

 

アンティーク品を使って魅力的な空間を作る、コーディネーターの仕事

アンティーク コーディネーター 求人

アンティーク家具や雑貨を使って空間をコーディネートし、暮らしへの取り入れ方を提案します。
主な仕事は、販売促進のためにウェブや紙媒体でインテリアコーディネート集を制作することです。現代物にはないアンティークならではのデザインや、質感、サイズなどを活かしながら、生活に取り入れたくなるような空間をスタイリングします。インテリアや雑貨が好きな人であれば、様々なテイストの良質な商品に触れながらセンスを磨いていける、やりがいのある仕事です。

 

柔軟な発想でコーディネートすることが求められる

アンティークコーディネーターの仕事

アンティークは一点ものであり、仕入れ状況によって商品のバリエーションが左右されるため、柔軟な発想で商品をコーディネートすることが求められます。例えば、アンティーク家具を用いてダイニングをコーディネートする場合、適当なサイズのテーブルがなかったり、テイストが同じチェアが揃っていなかったり、といったことが多々あります。そんな場合でも空間の使い方を工夫し、様々なテイストをミックスさせながらスタイリングを完成させなければなりません。
また、現代の生活のなかではあまり使われなくなった古道具や家具についても、暮らしに取り入れてもらえるような新しい使い方を提案することが求められます。

 

アンティークインテリアコーディネーターの給与相場と勤務形態

  • 給与相場 170,000~210,000円前後(能力によって昇給あり)
  • 勤務時間 実働8時間(休憩60分)
  • 残業 月平均10~30時間程度
  • 休日 週休1~2日制(年間休日88~120日前後)
  • 応募条件 未経験でも応募可

 

商材別に見るご紹介!アンティーク業界のなかでも求人数の多い仕事

アンティーク業界のなかでも、比較的求人数の多い5つの仕事を順番にご紹介します。扱う商材ごとに、仕事の基本知識や募集されている職種などをまとめていますので、求人へ応募する際の参考にしてください。

 

レトロ雑貨や古道具・古家具を売買する、アンティークショップの仕事

アンティーク レトロ雑貨 求人

元々の価値が高い古美術品などではなく、100年以上前に普段使いされていた古道具や古家具などを主に取り扱うショップです。仕入れや販売ルートは、国内外の蚤の市や骨董市、古物市場、個人宅、ネットオークションから仕入れ、実店舗やウェブショップ、ネットオークション、古物市場、骨董市で販売することが多いようです。

扱う商材は店舗によって様々で、国やジャンルを限定しているショップもあれば、オーナーが好みの商品を様々な国から仕入れるスタイルの店舗もあります。求人を探す際には、各ショップのスタイルが自分に合っているかどうかを確認しておきましょう。

  • 主な求人
    バイヤー、運営事務、販売、広報スタッフなど

 

アンティーク家具をリペアして販売する、アンティークインテリアショップの仕事

アンティークインテリアショップ 求人

日本やヨーロッパのアンティーク家具を仕入れ、必要に応じてリペアやリメイクを施して価値を高め、販売します。仕入れ先は、国内であれば、個人宅や店舗、学校などの施設、古物市場、骨董市、ヤフーオークションなどがあり、海外であれば、現地のアンティークディーラーや蚤の市、国内外オークションサイトが主です。販売経路は、他のアンティークショップの場合と同じく、実店舗やネットショップ、オークションサイト、古物市場、骨董市などがあります。

ショップによって扱うアイテムや生産国を限定しているところもあれば、ビンテージものやブランド家具など幅広く扱うところもあり、多様なスタイルの店舗が存在します。企業規模は、商品を修復するという工程が増えるため、アンティーク業界の中でも中規模の企業(社員数が10名~30名前後)が多い傾向にあります。

 

仕入れ方針やリペア水準は店舗によって様々

アンティークインテリアショップ リペア

仕入れる商品は、できる限りリペアが少なくて済む状態の良いものを中心に仕入れたり、手のかかる修復が必要でも後世に残したいと感じる商品を仕入れたり、市場状況や経営状況、企業理念によって様々な戦略が取られます。またリペアの水準についても、傷や汚れの落とし具合や、ガタツキの調整具合、ワックスの仕上げ具合など、ショップの方針によって異なります。この違いにより、商品の質や雰囲気に大きな差が出てきますので、求人を探す際には、店舗ごとの特徴を踏まえて職場を選びましょう。

  • 主な求人
    バイヤー、配送、リペア職人、運営事務、販売、広報スタッフなど
    (ネットショップの場合)サイト運営スタッフ、カメラマン、ライター、コーディネーターなど

 

年代物の書画や彫刻、古陶磁器などを取り扱う、美術・骨董商の仕事

骨董 古美術 仕事

美術・骨董商は、希少価値が高く状態の優れた品を見極めて買取り、価値のわかるコレクターや同業他社、美術館などに高く転売するというスタイルが基本です。仕入れや販売ルートは店舗によって様々ですが、主に古物市場や海外の蚤の市、個人宅、ネットオークションから仕入れ、実店舗やウェブショップ、ネットオークション、古物市場、骨董市で販売します。

美術・骨董商は個人や家族で経営している小規模な組織というイメージが強いですが、求人を出している大手骨董屋の場合は、鑑定士を複数人抱えて経営していることが多い傾向にあります。

 

競合が多いながらも、一攫千金も夢ではない世界

骨董品を扱う仕事

その道を極めたプロのなかには、古物市場で安く仕入れた物を、格上の会員制市場で販売したり、サザビーズやクリスティーズといった一流の国際競売会社へ持ち込んだりする人もいます。その場合、うまくいけば数万円で仕入れたものが100倍、1000倍になることもあり、一攫千金も夢ではない世界です。それだけに競合他社が多く、見極めが難しい精巧な偽物なども出回っています。

  • 主な求人
    仕入れアシスタント、運営事務、販売スタッフなど

 

アンティーク時計を専門に扱う、時計店の仕事

アンティーク時計 求人

国内外の価値の高いアンティーク時計を見極めて仕入れ、修理、販売し、その後も必要に応じてメンテナンスを行います。アンティーク時計は骨董品と似た性質があり、ジュエリーのように煌びやかな装飾があるものや、繊細な彫刻など職人技が施されたものなど、元々の価値が高いものを、できる限り安く仕入れて高い利益を生むというスタンスが基本です。いくら人気の高いデザインでも、修理できないほど状態が悪く、時計として機能しないものは、価値が下がってしまいます。

また、店舗によっては、高級時計ばかり扱うのではなく、高価でなくとも味わい深いデザインのアンティーク時計を中心に扱う店舗もあります。求人を探す際には、企業の経営ビジョンや店舗コンセプトなどに共感できる企業を探してみてください。

  • 主な求人
    バイヤー、リペア職人、運営事務、販売、広報スタッフなど
    (ネットショップの場合)サイト運営スタッフなど

 

アンティークの着物を売買する、アンティーク着物店の仕事

アンティーク 着物 求人

国内の古物市場やネットオークション、個人宅などで安く仕入れた着物を、国内外で販売する仕事です。店舗によってアンティーク品のみを扱う着物店と、中古品や新品を織り交ぜて販売する着物店があります。また、商材となる着物は、高価な美術品のような着物から、古着感覚で気軽に楽しめる着物、リメイクの材料としての着物まで、幅広いものがあります。店舗によって扱うものが異なり、客層も様々です。求人を探す際には、どういった人に向けて、どんな着物を売りたいのか考えて職場を選びましょう。

しかしながら、アンティークのみを扱う店舗は個人や家族など少数で経営している場合が多く、求人情報は多くありません。中古品の着物も扱う古着屋のような着物屋や、リサイクルショップであれば、比較的求人を見つけやすい傾向にあります。

 

海外へ販路を広げている店舗が多数あり

着物は海外でも人気が高いため、国内で仕入れた着物を海外へ向けて販売する店舗もあります。海外へ日本の文化を発信したい、海外で活躍したいといった人にもおすすめの仕事です。

  • 主な求人
    仕入れアシスタント、運営事務、販売など
    (ネットショップの場合)サイト運営スタッフなど

 

最後に

アンティーク業界は求人が探しづらいことがネックですが、実はバラエティー豊かな仕事が揃っています。
アンティーク業界はまだまだ発展途上で、ベンチャー気質が強い企業が多いため、未経験からでも即戦力としてやりがいを持って働ける職場が多数あります。逆に、能動的に仕事ができない人にとっては苦労が絶えない仕事かもしれません。
ぜひ、自分に合う仕事をじっくり探してみてくださいね。

 

 

アンティーク業界の求人!募集中です

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当サイトの運営会社である株式会社ライジングプレナーでは、現在一緒に働くスタッフを募集中です。弊社は、アンティーク家具の買取からリペア、販売までを手掛ける会社です。国内最大級の規模を誇るアンティークWebショップ「ラフジュ工房」などを運営しており、お客様へ”暮らしのアンティーク家具”を届けています。

【株式会社ライジングプレナーの求人 4つのポイント】

アンティーク家具 リペア職人 求人・リペアやカメラマンなど、幅広い職種あり!
家具の修復をはじめ、商品撮影、ショップ運営、インテリアコーディネートなど幅広い業務があります。ご自身の興味やスキルを活かして働けます。

・未経験歓迎!確かな知識と技術が身に付く
一から丁寧に指導しますので、未経験でも歓迎です。各分野に精通したスタッフが在籍し、確かな知識と技術が身に付きます。

 

アンティークショップ 求人 カメラマン 広報

・工房や撮影スタジオなど設備が充実!
設備が整っているので、自社でできることが幅広いのも自慢です。オリジナル家具の製作や、インテリア写真集製作など、様々なことに挑戦できる環境です。

・福利厚生が充実 !
家賃補助制度や住宅手当、子供手当、社有車レンタル制度など、福利厚生に力を入れています。遠方からのUターン・Iターンでも安心です。


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