お手持ちのソファやベッドと合わせて、アンティークのサイドテーブルが欲しいという方、自分のお部屋にはどんなデザインが合うのか迷ってしまいませんか? また、サイドテーブルは日常的に使うものなので、デザインだけでなく、サイズや収納力など使い勝手も重視して選びたいですよね。
アンティークのサイドテーブルは、寝室でベッドサイドに置いたり、リビングのソファと合わせてコーヒーテーブルのように使ったり、お部屋や廊下の壁際に置いたりと、様々な使い方ができるアンティーク家具。異なる使用目的があるからこそ、サイズも形も、様々なデザインがあるんです。
そんな豊富な種類の中から自分にぴったりの1台を選ぶために、今回は、デザインも使い勝手も満足できるアンティークサイドテーブル選びのコツを伝授していきたいと思います。
まず記事の前半でアンティークサイドテーブルのたくさんのデザインをご紹介し、インテリア作りの参考となるコーディネート実例の紹介を挟んで、後半では使い勝手を重視した選び方のポイントをお話ししますので、気になるところから読んでみてくださいね。
Contents
- 1 欲しいのはどのタイプ?まずはアンティークサイドテーブルの主な形をチェック
- 1.1 ちょっとした飾り台にぴったり。小振りでシンプルなタイプのアンティークサイドテーブル
- 1.2 作業台としても便利。ちょっとした引き出しや棚付きタイプのアンティークサイドテーブル
- 1.3 お部屋の壁際を飾るならこの形。コンソールタイプのアンティークサイドテーブル
- 1.4 しっくり馴染む小さめサイズ。キャビネットタイプのアンティークサイドテーブル
- 1.5 散らかりがちなお部屋に嬉しい!チェストタイプのアンティークサイドテーブル
- 1.6 機能性と柔軟性に優れたアンティークネストテーブルも、サイドテーブルとしておすすめ!
- 1.7 気軽に取り入れられる価格とサイズが大きな魅力!アンティークスツールもサイドテーブル代わりに使える
- 1.8 アンティーク小引き出しなら、レトロで可愛らしいサイドテーブルに!
- 2 アンティークサイドテーブルの天板の形で、お部屋の印象が変わる
- 3 アンティークサイドテーブルのテイスト別デザイン
- 4 アンティークサイドテーブルを使ったインテリアコーディネート例8選
- 4.1 マットなペイントカラーのアンティークサイドテーブルで作る、カジュアルなベッドルーム
- 4.2 ひとり暮らしのお部屋では、小振りなアンティークスツールがサイドテーブルとして活躍!
- 4.3 華奢な西洋アンティークのサイドテーブルで豪華なソファを引き立てる
- 4.4 コンパクトな二人暮らしのお部屋では、アンティーク小引き出しをソファサイドのテーブル代わりに
- 4.5 ホワイトペイントのアンティークサイドテーブルを、ダイニングの作業台に
- 4.6 北欧のアンティークサイドテーブルで、グリーンを爽やかにディスプレイ
- 4.7 木味を活かした和製アンティークのサイドテーブルなら、和モダンな空間の飾り台にもぴったり
- 4.8 和室に合わせるサイドテーブルなら、アンティークの裁ち板もおすすめ!
- 5 アンティークサイドテーブルを選ぶときのチェックポイント
- 6 アンティークサイドテーブルの価格
- 7 アンティークサイドテーブルを、インターネット通販と実店舗で買う場合のメリット・デメリット
- 8 アンティークサイドテーブルの素材別お手入れ方法
- 9 最後に
欲しいのはどのタイプ?まずはアンティークサイドテーブルの主な形をチェック
冒頭でもお話しした通り、アンティークサイドテーブルは、様々な用途のために作られており、したがってデザインの幅も実に多様です。まずは、アンティークサイドテーブルの形の違いに注目し、自分の使いたい場所や用途に適したものを把握しておきましょう。
ちょっとした飾り台にぴったり。小振りでシンプルなタイプのアンティークサイドテーブル
アンティークサイドテーブルの中でも最もポピュラーな、収納がないタイプのサイドテーブルです。見た目もすっきりとしていて、上に置くものを引き立ててくれるため、飾り台として使うのにも最適ですよ。サイズも小振りなためインテリアに取り入れやすく、アンティークサイドテーブルを初めて取り入れるという方でも挑戦しやすいのがポイントです。
また、つくりがシンプルである分、軽いものが多く、必要に応じて簡単に移動させながら使うこともできます。お部屋のあちこちで多目的に使いたい方は、なるべくシンプルなデザインのサイドテーブルを選んでみてくださいね。
このタイプのアンティークサイドテーブルの中でも、こちらの画像のような西洋アンティークのデザインのものは、「ワインテーブル」と呼ばれることもあります。1本の脚が3つに別れるトライポッド(三脚台)と呼ばれるデザインが特徴で、その呼び名の通り、ワインを嗜むために作られたテーブルです。また、西洋のものに限らず、「花台」という呼び方で呼ばれているサイドテーブルもあります。この形のアンティークサイドテーブルが欲しいという方は、これらのキーワードも合わせてチェックしてみると選択肢が広がりますよ。
作業台としても便利。ちょっとした引き出しや棚付きタイプのアンティークサイドテーブル
こちらは、引き出しや棚が付いているタイプのアンティークサイドテーブルです。引き出しの場合は、中身が見えないため、細かいものを雑多に収納しておくことができますね。一方ラックの場合だと、見せる収納を楽しむことができます。どちらにしても、適度な収納力を持ちながら、作業台としても使いやすいというバランスの良さが魅力ですよ。
このタイプのアンティークサイドテーブルの中には、もともとはデスクとして使われていたものもあります。そのため、アンティークの「デスク」や「平机」にも目を向けてみるとお気に入りのものが見つかるかもしれません。
また、こちらの画像のように、天板下ではなく足元に棚が付いているタイプのものや、棚が1段だけでなく2段付いているものなど、様々なバリエーションのアンティークサイドテーブルがあります。ぜひ色々と見比べて、自分にとって使い勝手の良い1台を見つけてみてくださいね。
お部屋の壁際を飾るならこの形。コンソールタイプのアンティークサイドテーブル
お部屋の壁際に置く飾り台をお探しの方におすすめなのが、奥行きが浅いつくりの、こちらのタイプのアンティークサイドテーブルです。「コンソールテーブル」と呼ばれることもあるこのテーブルは、18世紀ごろのヨーロッパで、まさに壁面を装飾するために作られた家具なんです。そのため、西洋アンティークのものには、飾るものを引き立てるような、上品で華やかなデザインが多く見られます。
また、アンティークのコンソールテーブルの中には、西洋のものだけでなく、日本製のものもあります。和製アンティークらしいシンプルで素朴な佇まいは、古民家風インテリアなどにもぴったり。レトロテイストや和テイストのお部屋の壁際を飾るサイドテーブルをお探しの場合には、ぜひ和製アンティークのコンソールテーブルも検討してみてくださいね。
しっくり馴染む小さめサイズ。キャビネットタイプのアンティークサイドテーブル
お部屋の片隅やベッドサイドなどにも合わせやすい形といえば、小振りなキャビネットタイプのアンティークサイドテーブル。オープンラックになっているものや扉が付いているもの、さらに、このように小さな引き出しが付いている場合もあり、コンパクトながらも便利にお使いいただけます。見せる収納か隠す収納か、しまいたいものに合わせて、お好みのデザインを選びましょう。
雰囲気としては、昭和レトロな雰囲気が漂う木製のものや、可愛らしいペイントのものなどが多くありますが、中には西洋のクラシカルな脚付きデザインのものも見つかります。
このようなキャビネットタイプのアンティークサイドテーブルをお探しの方には、アンティークのナイトテーブルもおすすめです。ナイトテーブルとは、ベッドサイドで使うために作られた家具のこと。目覚まし時計やライトなどを置くための天板に加えて、引き出しや戸棚が付いたデザインも多く、そのため、ベッド脇に収納も兼ねたテーブルが欲しいという方にはまさにぴったりのアンティーク家具です。
ナイトテーブルの場合、ベッドと合わせて使うことを前提に作られているため、高さはアンティークサイドテーブルよりも低めのものが大半です。
散らかりがちなお部屋に嬉しい!チェストタイプのアンティークサイドテーブル
収納力のあるアンティークサイドテーブルといえば、戸棚や引き出しが数段並んでいるチェストタイプのものがあります。どっしりとした重厚感のあるものが多く、テーブルというよりは収納家具という印象が強いですね。ソファやベッド周りに物が多い方や、壁際にちょっとした収納家具が欲しい方は、このタイプのサイドテーブルを探してみてください。
ヨーロッパの優雅で重厚感漂うものから、画像のようなペイントが施されたカジュアルなもの、北欧のスタイリッシュでかっこいいデザインなど、様々なテイストのものがあるので、きっとお気に入りの1台が見つかるはずです。
また、こちらのタイプの家具だと、アンティークサイドテーブルの他に、アンティークの「サイドチェスト」や「サイドボード」などもイメージに合ったものが見つかるかもしれません。こちらも同様に、ペイントの可愛らしいものから、古い箪笥をリメイクした和モダンな雰囲気のものまで、様々なジャンルのものがあるので、お部屋のインテリアに合わせて選んでみてくださいね。
機能性と柔軟性に優れたアンティークネストテーブルも、サイドテーブルとしておすすめ!
ネストテーブルとは、大・中・小のテーブルが入れ子式(ネスト)に収まっているテーブルのことです。1つは照明を置いてソファサイドに、1つは雑誌やコーヒーを置いてソファの前に、といったように、必要に応じて柔軟に使うことができるのが、ネストテーブルならではの魅力です。いくつかの小さなサイドテーブルが欲しいという方にもおすすめですよ。普段は重ねて壁際に置いておき、来客のあった際にソファ前に出して使うといった使い方もできますね。
アンティークのネストテーブルは、クラシカルな雰囲気の西洋のものや、機能性に優れた北欧のものがあります。とくに北欧ヴィンテージにはタイルトップ天板のデザインも多く、木材と違って熱いものや冷たいものも気軽に置けるため、コーヒーテーブルとしての使用にも最適なんですよ。ソファに座ってお茶を楽しむ習慣のある方は、ぜひタイルトップのデザインも考慮に入れてみてはいかがでしょうか。
気軽に取り入れられる価格とサイズが大きな魅力!アンティークスツールもサイドテーブル代わりに使える
サイドテーブルを置くにはスペースが狭い、もしくは、ソファ周りにちょっとした飾り台が欲しいという場合には、アンティークスツールがおすすめです。シンプルなフォルムで小振りなサイズながらも、アンティークらしい温かな雰囲気があり、サイドテーブルの代わりに十分活躍してくれます。軽くて片手でも動かしやすいため、色々な場所に移動させながら使いたい人にもおすすめですよ。
また、スツールは価格が1万円台〜と、アンティーク家具の中でも比較的安価なので、サイドテーブルがほしいけれど費用的に手が出せないという方にもぴったりです。さらにデザインも豊富なので、それぞれのお部屋に1つずつ、気に入ったデザインのアンティークスツールを取り入れてみるのも良いかもしれませんね。そういった楽しみ方が気軽にできるのも魅力です。
アンティーク小引き出しなら、レトロで可愛らしいサイドテーブルに!
和製アンティークの小引き出しは、スツールと同じく、値段が手頃で挑戦しやすいアンティーク家具のひとつです。小物収納に便利な浅めの引き出しが並んでいて、ソファサイドにちょっとした収納を備えたサイドテーブルが欲しいという方にぴったりです。木の温かみが感じられるシンプルなデザインのものが多いので、和風スタイルからレトロやナチュラルなインテリアなど、幅広いスタイルのお部屋にすんなり馴染んでくれますよ。
また、アンティーク小引き出しならではの魅力といえば、このように、床座で過ごすお部屋でも、ちょっとしたテーブルや台として使うことができるということ。飲みかけのカップをちょっと置いたり、小さな植物や雑貨を飾ったりと、洋室におけるサイドテーブルと同じようなかたちで活用できます。まさに、床座用のサイドテーブルと言えるでしょう。
アンティークサイドテーブルの天板の形で、お部屋の印象が変わる
アンティークサイドテーブルの形に注目して、いくつかのデザインをご紹介しましたが、忘れてはいけないのが、天板の形。サイドテーブルの天板の形が違うだけでも、使い勝手や空間に与える印象は大きく変わるんです。
アンティークサイドテーブルの天板の形は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴をご紹介しますので、お部屋に合うのはどのタイプか想像しながら見てみてくださいね。
丸型天板のアンティークサイドテーブルは、空間のアクセントにぴったり
丸型天板は、基本的に天板が脚よりも外側に出ているので、ソファやベッドサイドでも近づけて使いやすいのが魅力です。また、丸い形は空間の中でも際立ち、本やコーヒーなどを置いているだけでも絵になりやすいという特徴があります。そのため、丸型天板のアンティークサイドテーブルは、インテリアのアクセントとしてもってこいなんです。
ただし、丸い形はその分目立つこともあるため、とくに家具が多いお部屋などでは、丸いサイドテーブルが加わることで空間全体がごちゃごちゃした印象になってしまう場合もあります。アンティークサイドテーブルには素敵なデザインがたくさんありますが、単体としてのデザインばかりに気を取られていると、コーディネートのバランスがイマイチ…なんてことになってしまうかもしれません。空間全体を見ながら選ぶことが大切ですね。アンティークサイドテーブルの実践的な選び方については、5章以降でお話しします。
角型天板のアンティークサイドテーブルは、どんなスペースにもきれいに収まる
角型天板のアンティークサイドテーブルは、お部屋のどこに置いても収まりが良いのが一番のポイントです。ソファサイドでも壁際でも、他の家具と調和しながら空間にしっくりと溶け込んでくれますよ。そのため、丸型天板が苦手とする家具の多いお部屋にも、比較的取り入れやすい形と言えるでしょう。
また、角型天板のアンティークサイドテーブルは、丸型タイプよりも天板を広く使いやすいため、書き物やパソコン作業をしたい場合におすすめです。アンティークサイドテーブルを、単なる飾り台としてではなく、実用的に使いたいという方にとっては、角型天板の方が使いやすいかもしれませんね。
拡張型天板のアンティークサイドテーブルは、用途に応じて天板の大きさを変えられて便利
アンティークサイドテーブルの中には、必要に応じて天板を広げられるものがあります。普段はお部屋をすっきりさせておきたいけれど、使う際には天板をなるべく大きく使いたいという方におすすめです。
拡張式のアンティークサイドテーブルに多いのは、左右や前後に垂れ下がった天板を持ち上げて広げる「バタフライテーブル」と呼ばれるものです。使わないときには天板を折り畳んでコンパクトにできるため、狭いお部屋にも無理なく取り入れることができますね。折り畳んだ際の見た目も個性的なので、他の人とはひと味違ったサイドテーブルが欲しいという方にもぴったりですよ。
アンティークサイドテーブルのテイスト別デザイン
ここまで、アンティークサイドテーブルの形を見てきました。続いては、見た目の雰囲気を左右するデザインに注目してみましょう。自分のお部屋に合うのは、どんなテイストのアンティークサイドテーブルでしょうか。
ゴージャスな気品が漂う、西洋アンティークのサイドテーブル
サイドテーブルの起源は、17世紀後半ごろのヨーロッパだと言われています。生活様式の多様化や住宅の部屋数の増加などに伴い、それまでテーブルといえば食事用のダイニングテーブルがメインだったところに、次々と、様々な用途に適した形のテーブルが生まれました。ソファなどの脇に置いて補助的な役割を担うサイドテーブルも、そのうちの1つだったというわけです。
イギリスやフランスなどに代表される西洋アンティークのサイドテーブルは、時代によって様々なデザインがありますが、どれも優雅な佇まいが魅力的なんですよ。ここでは、具体例として2つのアンティークサイドテーブルをご紹介しましょう。
上品なツイストレッグが目を引く、イギリスアンティークのサイドテーブル
こちらのイギリスアンティークのサイドテーブルは、くるくるとねじりの利いたツイストレッグが印象的。比較的コンパクトなサイズですっきりとしていながらも、イギリスらしいクラシカルな気品がしっかりと感じられます。お部屋の片隅や廊下などの一角などに置いておけば、さりげなくも品の漂うお家を演出できそうですね。花台や電話台にもぴったりなデザインです。
使用されているのは、丈夫な高級材として知られるオーク材です。そのはっきりと現れた木目や濃淡のある木肌も、アンティークならではの味わい深さを醸し出していますね。
エレガントな猫脚が魅力の、フランスアンティークのサイドテーブル
こちらのサイドテーブルは、優美な曲線を描くカブリオールレッグ(猫脚)のデザインです。脚だけでなく、天板や幕板も曲線的に形作られており、まさにフランスアンティークらしいエレガントな雰囲気が漂います。
木材は高級なウォールナット材が使われています。ウォールナット材は、まるで磨かれたような艶やかな木肌が魅力で、しかもこちらのサイドテーブルの天板には、鳥眼杢(ちょうがんもく)と呼ばれる小さな斑点の杢が現れた希少性の高い部分が使われています。貴族の生活が偲ばれる華やかなデザインのサイドテーブルですね。
ツイストレッグとカブリオールレッグ、2種類の印象的なデザインの脚をもつアンティークサイドテーブルをご紹介しましたが、西洋アンティークのサイドテーブルは、他にも天板や引き出しに贅沢な彫刻が施されたデザインもたくさんあるんです。ぜひ色々と見比べて、お好みのデザインを選んでみてくださいね。
スタイリッシュな佇まいの、北欧アンティークのサイドテーブル
洗練された美しいデザインが特徴の北欧のアンティークサイドテーブルは、さりげなくお部屋のセンスを高めてくれる頼りになる家具です。シンプルなデザインのものが多いので、ソファサイドやベッドサイドなど、幅広い場所に合わせやすいのも魅力です。無駄な装飾の削ぎ落とされたすっきりとした佇まいでありながらも、オレンジがかったチーク材の木肌がやさしい温かみを感じさせ、インテリアへの取り入れやすさから、大変な人気があります。
こうした北欧のサイドテーブルは、1960〜70年代ごろのものがほとんどで、正確には、アンティークよりも歴史が新しい「ヴィンテージ家具」に分類されます。そのため、北欧のアンティークサイドテーブルを探している方は、「北欧ヴィンテージ」のサイドテーブルも調べてみると良いですよ。人気があるため、アンティークショップでも数多く取り扱われています。
また、北欧ヴィンテージのサイドテーブルをお探しの方にぜひチェックしてもらいたいのが、北欧家具ブランド「G-PLAN」のサイドテーブル。スタイリッシュかつユニークなデザインで、お部屋に程よいアクセントを添えてくれます。おしゃれなモダンスタイルのインテリアや、ひと味違ったミッドセンチュリーな雰囲気のインテリアにぴったりですよ。
温かな木味が魅力。日本のレトロな木製アンティークサイドテーブル
日本のアンティークサイドテーブルは、無骨さの残るシンプルなデザインと、温かみのある木味が特徴です。西洋アンティークのような華やかさや、北欧ヴィンテージのような洗練された趣には欠けるのですが、かえってその素朴さが、他にはない魅力となっているんです。ノスタルジックな雰囲気漂うレトロなコーディネートにおすすめです。
また一方で、日本のアンティークサイドテーブルの中には、西洋の曲線的なデザインを取り入れた和洋折衷なサイドテーブルもあります。大正ロマンな香り漂う、洋館風スタイルにもぴったりですね。西洋アンティークのものはゴージャスすぎてお部屋に取り入れにくいという方は、日本の洋家具の中から探してみると、丁度良いものが見つかるかもしれません。
可愛らしい雰囲気の、ホワイトペイントのアンティークサイドテーブル
アンティークのサイドテーブルに、ペイントを施して可愛らしさをプラスしたものも大変な人気があります。とくに人気なのは、白いペイントを施したサイドテーブル。まるでお姫様のような雰囲気に心奪われる方も多いですよね。フレンチガーリーなお部屋にはぜひとも取り入れたいアイテムです。
白に近い色として、淡い水色やグレーなども同じく人気です。塗装の質感も、しっかりと色を付けたマットなものと、アンティーク風に塗装の剥がれを再現したものがあります。前者のサイドテーブルは、より可愛らしい雰囲気で、フレンチカントリーなお部屋にぴったり。後者は、かすれた風合いがフレンチシャビーな趣を感じさせます。
もちろん、ペイントのアンティークサイドテーブルには、他にも様々なカラーがありますよ。黒やネイビーなどは、落ち着きのあるシックな空間に、明るい色はポップな空間にいかがでしょうか。作りたい雰囲気に合わせて、ペイントカラーも選んでみてくださいね。
シャビーなインテリア作りにぴったり。アイアン製のアンティークサイドテーブル
アイアン製のアンティークサイドテーブルは、鉄脚が醸し出すシャビーな質感が魅力です。古材天板と鉄脚が組み合わされたものなら、インダストリアルなテイストになりますね。画像のように植物を飾れば、無骨な印象の中にグリーンが映え、今時のおしゃれなインテリアになりますよ。
もう少し大きさのあるアイアン製サイドテーブルを探している場合には、このようなデスクタイプもおすすめです。鉄脚のデスクと考えると、古い学校机なども候補に入ってきますね。日本のものやイギリスアンティークのスクールデスクも、ぜひチェックしてみてください。
さらに、アイアン製のアンティークサイドテーブルといえば、ミシンテーブルも忘れてはいけません。ミシンテーブルは、かつて主流だった足踏みミシンをテーブルにリメイクしたもの。SHINGER社に代表される網目状の鉄脚がなんとも印象的で、インテリアの中でも存在感を放ちます。
おしゃれなアンティークチェアを合わせれば、お部屋の雰囲気を損なうことなく、作業用デスクとして使うこともできますよ。
リッチなお部屋を演出。ガラス製のアンティークサイドテーブル
天板にガラスが使われたアンティークサイドテーブルは、視覚を遮る面積が少なくなるため、木製やアイアン製のものに比べて、すっきりと軽やかな印象を与えてくれます。お部屋が狭かったり、家具が多くて圧迫感を減らしたいという場合には、ガラス製のアンティークサイドテーブルを選んでみてはいかがでしょうか。このように、白いペイントで圧迫感をより軽減させるようなデザインのものや、北欧のチーク材×ガラス天板のデザインもスタイリッシュでおすすめです。
また、おしゃれなガラス製のサイドテーブルが欲しいと思って「アンティーク」を探している方も多いと思いますが、そんな方にぜひチェックしていただきたいのが、カッシーナをはじめとする現代のモダン家具ブランド。モダン家具というだけあって、アンティーク家具にはないコンテンポラリーなデザインが多く見つかります。大胆なデザインでありながらも、ガラスという素材のおかげで悪目立ちせず、空間に馴染んでくれるのが嬉しいポイントです。
アンティークサイドテーブルを使ったインテリアコーディネート例8選
ここまでで、アンティークサイドテーブルにはどんなデザインのものがあるか、おおよそ把握できたかと思います。そこで次に気になってくるのが、他の家具とのコーディネートの仕方ではないでしょうか。ここでは、ベッドサイドやソファサイドなどのシーン別に、おすすめのインテリアコーディネート例をご紹介します。
マットなペイントカラーのアンティークサイドテーブルで作る、カジュアルなベッドルーム
目覚まし時計やスタンドライト、さらには読みかけの本などを置いておけるサイドテーブルは、ベッドサイドには必須なアイテムですよね。
こちらは、カフェのようにゆったりと過ごせる空間を目指して、温かな木製アンティーク家具とペイント家具を組み合わせた寝室コーディネートです。
ベッド脇に置いたのは、ペイントが施されたアンティークのサイドテーブル。飴色の木製ベッドフレームと並べて配置することで、良いコントラストを生んでいます。ペイントカラーは落ち着きを感じさせるマットなブラックで、ゆっくり休みたい寝室にもぴったりですよ。お部屋に置いているロッキングチェアとカラーを合わせているのも、インテリアに統一感を持たせるポイントです。
こちらのアンティークサイドテーブルはシンプルな形ですが、ベッドサイドに合わせるには十分な天板の幅もあり、目覚まし時計やスタンドライトを置くほか、本やノートを広げることもできます。寝る前にここで日記をつけることもできますね。また、天板下には小さな棚も付いているので、日記帳や本をしまっておけば、天板上が散らかる心配もありません。いつでもベッド周りをすっきりと保てるのが嬉しいですね。
ひとり暮らしのお部屋では、小振りなアンティークスツールがサイドテーブルとして活躍!
こちらは、ひとり暮らしのコンパクトなお部屋。ひとつの空間で、寝室・リビング・ワークスペースを兼ねています。雑多な印象になってしまうのを避けるため、全体の色合いを明るい飴色とグリーンでさわやかにまとめました。大きさのあるベッドは細身のアイアンフレーム、本棚は軽やかなホワイトペイントのものを選んだのも、狭いお部屋ならではの工夫です。
このようにスペースの限られているお部屋だと、ベッド脇にサイドテーブルを置きたくても、物理的にあきらめざるを得ない場合もあるかもしれません。ところが、そんなときにこそ思い出してほしいのが、1章でもご紹介したアンティークスツールです。小振りなサイズで圧迫感を感じさせずに、サイドテーブルとして取り入れることができますよ。
眠るときには目覚まし時計を置いてナイトテーブルとして使い、日中は、このようにベッドに腰掛けてコーヒーテーブルのように使うのも良いですね。
コンパクトで持ち運びやすいアンティークスツールは、必要に応じてお部屋の色々な場所で使えるのも大きな魅力。通常のアンティークサイドテーブルよりも小さなサイズだからこそ、入口付近に置いて荷物置きとして使うのにもちょうど良く、また使わないときには壁際にそっと寄せておけば、それほど邪魔にもなりません。あまりたくさんの家具を置けないひとり暮らしのお部屋だからこそ、1台で何役もこなしてくれる家具は重宝します。
華奢な西洋アンティークのサイドテーブルで豪華なソファを引き立てる
豪華なアンティークのチェスターフィールドソファと、シックな大型飾り棚が主役の、エレガントなリビングルームです。存在感のあるこれらの家具を引き立てるために、テーブルにはあえて華奢なものを合わせてみました。大きなセンターテーブルをお部屋の中央にドンと合わせるのではなく、それぞれのソファに華奢なサイドテーブルを合わせたことで、より一層、優雅な雰囲気や気品が感じられます。
選んだアンティークサイドテーブルは、どちらもすっきりとした細身のタイプで、大振りなソファを良く引き立てています。どちらも濃いこげ茶色で、ソファのクラシカルなグリーンカラーともマッチし、落ち着いた統一感が生まれていますね。しかしながら、天板の形は丸型と角型のものを組み合わせたことで、空間に程よいアクセントも添えているんです。
こちらのお部屋ではもうひとつ、壁際の飾り台として、アンティークサイドテーブルを取り入れています。こちらのサイドテーブルも、他の2つと同様に主張しすぎないデザインが特徴で、空間にすんなりと溶け込んでいますね。クラシカルなお部屋にふさわしくキャンドルを並べれば、日没後にはより一層のムードを添えてくれますよ。
コンパクトな二人暮らしのお部屋では、アンティーク小引き出しをソファサイドのテーブル代わりに
二人暮らしのお部屋は、狭くてもお互い快適に過ごしたいもの。こちらのお部屋は、ダイニングスペースには、必要に応じて天板を広げられる機能的なバタフライテーブル、リビングスペースには日本製の小振りなパーソナルチェアを取り入れ、コンパクトながらも快適に過ごせる空間に仕上げました。
ソファのサイズが小振りなので、通常のサイドテーブルを合わせてしまうと、それだけで圧迫感が出てしまうおそれがあります。そこで、このお部屋に選んだのは、アンティークの小引き出し。背が低く小ぢんまりとしたアンティーク小引き出しなら、小さなソファともちょうど良く馴染んでいますね。
先ほどご紹介したひとり暮らしのお部屋でもそうでしたが、スペースが限られている場合、こうした小振りな家具をうまく活用できると、インテリアの幅も広がりますよ。
アンティーク小引き出しは、その名の通り、数杯の浅い引き出しが付いています。そのため、ちょっとしたノートや郵便物、筆記用具などを収納しておくこともできます。コーヒーを片手に、もらった手紙をゆっくり読むといった過ごし方にもぴったりですね。
ホワイトペイントのアンティークサイドテーブルを、ダイニングの作業台に
白や水色などの淡いペイントアンティーク家具で揃えた、シャビーな雰囲気のダイニングルーム。せっかくインテリアにこだわるなら、とことん細部にまでこだわりたいですよね。こちらのお部屋では、可愛らしい白色ペイントのアンティークサイドテーブルを、ダイニングの作業台として取り入れました。
奥行の浅いコンソールタイプのアンティークサイドテーブルなら、ダイニングの作業台としてもぴったり。お茶を入れたり、料理をお皿に盛りつけたりするのにも大変便利です。横幅のあるものを選べば、その分、ものを置いたり作業をするためのスペースも増えますよ。足元に棚がついているタイプなら、収納としても使えてさらに便利ですね。
また、小さなスツールを持ってくれば、作業の合間にちょっと一息、コーヒーブレイクなどをしてくつろげるのも嬉しいですね。
白い色は、重さを感じさせず、狭いお部屋でも広々と見せてくれる効果があります。このように見ると、壁の白色と馴染んで、隣のペイント食器棚の存在がより際立っていますね。食器棚の爽やかなミントグリーンと、サイドテーブルのアンティークらしい温かみのあるホワイトカラーが、明るい空間を演出してくれています。
北欧のアンティークサイドテーブルで、グリーンを爽やかにディスプレイ
明るい木肌の北欧家具に、爽やかな水色のソファを合わせたコンパクトなお部屋のコーディネートです。スペースの限られたお部屋でも、おしゃれなコーディネートを楽しみたいという場合には、小振りなサイズのアンティークサイドテーブルを取り入れてみましょう。
お部屋の角の空いたスペースにすっぽりと収まっているのは、コロンとしたフォルムが可愛らしい、北欧ヴィンテージのサイドテーブルです。グリーンをディスプレイする際には、このように明るい色の木製サイドテーブルを使うと、より爽やかな雰囲気を楽しむことができます。黄色やオレンジといった色合いが強い北欧家具は、みずみずしいグリーンと相性が良く、お互いを引き立て合ってくれるのでおすすめですよ。
こちらのサイドテーブルは、小振りなサイズでありながらも、ささやかな収納がついています。このお部屋では、サイドテーブルの他にも、ライティングビューローやサイドボード、ウォールシェルフなど、収納力に優れた家具がたくさん使われていますが、収納はありすぎて困ることはありませんよね。こうした様々な収納家具を上手く組み合わせることで、狭くても散らからずにすっきりとまとまるお部屋に仕上がっているんですよ。
木味を活かした和製アンティークのサイドテーブルなら、和モダンな空間の飾り台にもぴったり
和風なお部屋に似合うアンティークサイドテーブルのインテリアコーディネートも見てみましょう。こちらは、レトロな和製アンティーク家具を使った和モダンテイストのインテリアです。大きな水屋箪笥を主役に、他はなるべくシンプルなデザインの木製アンティーク家具を合わせています。木肌の色は濃いこげ茶色で、全体的に落ち着いた雰囲気が漂います。
こちらのお部屋では、コンソールタイプのアンティークサイドテーブルを飾り台として使っています。和製アンティークならではの素朴なデザインが、飾るものを引き立ててくれていますね。
幅のある天板の上に雑貨や植物を飾る場合には、飾るものに高低差をつけると、動きが出てより素敵なディスプレイになります。また、小さなものを並べたい場合には、このように卓上ガラスケースを使うと上手くまとまりますよ。
もう1つ、お部屋の入り口付近の空いたスペースにも、小さなアンティークサイドテーブルを取り入れました。お部屋の中に持て余しているスペースがあるという方は、そのスペースに合ったサイズのサイドテーブルを選んでみるのも良いですね。このように和の雰囲気のある小引き出しを置いたり、植物を飾ったり、デスクランプを置いたりと、そこにサイドテーブルがあるだけで、コーディネートの幅が広がります。
和室に合わせるサイドテーブルなら、アンティークの裁ち板もおすすめ!
最後に、畳のお部屋のコーディネートです。床座で過ごす和室では、背の高い家具ばかりを置いてしまうと、窮屈な印象になりますよね。和室の壁際を飾るちょっとしたサイドテーブルが欲しいけれど、ちょうど良い高さのものに出会えないという場合には、ぜひアンティークの裁ち板を検討してみてください。
裁ち板とは、かつて着物などに使う布を裁断するために用いられた作業台のことです。無駄な装飾のないシンプルな姿は、ディスプレイを引き立てる飾り台としてもぴったりなんです。一枚板の丈夫なつくりなので、大振りな花器に大胆にお花を活けても大丈夫ですよ。粋な和の空間のサイドテーブルとしてぜひ取り入れたいアンティーク家具です。
畳のお部屋でも、時には気分を変えて椅子座を楽しんでみるのもいかがでしょうか。このように、座卓の代わりに洋家具を取り入れれば、ハイカラな印象の和洋折衷コーディネートになります。椅子に座ることで視線の高さが床座のときよりも高くなりますが、アンティーク裁ち板の上の壁におしゃれなファブリックや絵などを飾っておけば、裁ち板がその存在を引き立てているように見えるため、裁ち板の低さも気になりませんよ。
アンティークサイドテーブルを選ぶときのチェックポイント
さて、欲しいアンティークサイドテーブルのイメージも明確になって、いよいよ購入まであと一歩というところまできましたね。
そこで、次ではより具体的に、アンティークサイドテーブルを選ぶ際に気をつけたいポイントをお伝えします。後悔のないサイドテーブル選びのために、しっかり確認しておきましょう。
アンティークサイドテーブルは、用途に合わせて最適な天板サイズを選ぼう
どんな使い方をするかによって、アンティークサイドテーブルの適切な天板サイズは異なります。大は小を兼ねるとは言いますが、必要以上に大きいサイズを選んでしまうと、インテリアのバランスが悪くなったり、導線の邪魔になったりしてしまうので、用途に合わせて、適切な天板サイズのアンティークサイドテーブルを探してみてください。
アンティークサイドテーブルをソファサイドで使う場合
アンティークサイドテーブルをソファサイドで使う場合には、飲み物や本など、どんなものを置くかで適切な天板サイズが決まります。書き物などの作業をする場合には、下記の目安に加えて、さらに幅に余裕があるものを選んでみてくださいね。
- カップを置く…幅30~40cm・奥行30cm前後
- カップと文庫本を置く…幅40~50cm・奥行30~40cm前後
- カップと雑誌を置く…幅50~70cm・奥行40~50cm前後
- 書き物やパソコン作業をする…幅50~80cm・奥行40~50cm前後
アンティークサイドテーブルをベッドサイドで使う場合
アンティークサイドテーブルをベッドサイドで使う場合は、目覚まし時計や照明など常に置いておくものが多いかと思います。あらかじめ常時置くものにあったサイズを選んでおくと、無駄に物が増えにくいので、整理された状態を保ちやすいですよ。
- 目覚まし時計を置く…幅・奥行25~30cm前後
- 目覚まし時計と照明などを置く…幅・奥行30~40cm前後
アンティークサイドテーブルを飾り台として使う場合
アンティークサイドテーブルに花瓶や写真立てなどを飾る場合、前後左右10cm程度の余裕があることが望ましいです。天板を目一杯使うよりも適度に余白を残す方が、安全面ではもちろん、飾るものをより品良く見せることができます。また、背が高いものを飾る場合は、さらに天板に余裕を持たせて、高さが低めのテーブルを使うと、バランスがしっくりきます。
アンティークサイドテーブルの使用場所に応じた適切な高さ
天板のサイズと同様に、アンティークサイドテーブルの高さも、使用シーンによって適切なサイズが異なります。
・ソファサイドでアンティークサイドテーブルを使う場合
サイドテーブルの天板が、ソファの座面とアームの間の位置にくると理想的です。具体的な高さとしては、ソファの座面よりもサイドテーブルの天板が5~10cm程度高いものを選びましょう。この時、サイドテーブルの天板がソファのアームよりも低い位置にくるものであれば、空間をより広く見せることができます。
・ベッドサイドでアンティークサイドテーブルを使う場合
マットレスと比べて天板が0~10cm程度高いものがおすすめです。ベッドに入ったままでも手が届きやすい、使い勝手の良い高さです。
・壁際でアンティークサイドテーブルを使う場合
一般的に作業台として使う場合は、「身長÷2+5cm」が適切な高さとされていますが、サイドテーブルを補助的な作業台や飾り台として使うのであれば、高さは70~90cm程度に納まっていれば問題ないかと思います。
アンティークサイドテーブルの脚の本数は、お部屋での印象や使い勝手を左右する
1本脚のアンティークサイドテーブルは、すっきりと軽い印象を与える佇まいが魅力です。また、ソファやベッドと合わせて使う場合、4本脚のテーブルよりも自分側に近づけて使いやすいので使い勝手も良いですよ。
一方、スタンダードな4本脚タイプは、安定感のある見た目で、比較的ほかの家具と馴染みやすいのが特徴です。作業台として使う場合にも気兼ねなく使えますね。
アンティークサイドテーブルは、キャスターが付いていても実用的でない場合がほとんど
サイドテーブルを動かして使いたい場合、キャスター付きのものを探すかと思いますが、アンティークのキャスターはスムーズに動かないものが多いです。また、真鍮や磁器など硬い素材で作られていて、無理に使用すると床を傷つけてしまう恐れがあるため、実用には向きません。見た目のデザインとして楽しむのがおすすめですよ。どうしても使いたい場合は、カーペットを敷いて使うなどの工夫が必要です。
ショップにお願いすれば新品のものに交換してくれる場合もありますが、床を傷つけない、スムーズに動かせるキャスターとなると、車輪の径が大きく、ゴムなどの柔らかい素材でできたものを選ばざるを得ません。その場合、せっかくのアンティークサイドテーブルが不格好なものになってしまうので、あまりおすすめできないのが正直なところです。
アンティークサイドテーブルは、天板の材質の違いで雰囲気や使い勝手が変わる
木製天板のサイドテーブルは、アンティークならではの木の温かみや木目の美しさを楽しめるのが一番の魅力です。木材の種類によっても雰囲気が大きく異なるので、色々と見比べてみるのも楽しいですよ。
たとえば、艶やかに光るウォールナット材、くっきりとした木目が楽しめるオーク材、滑らかな表情のチーク材、古材をそのまま活かした味わいのあるものなど、お部屋のテイストに合わせて選びたいですね。
ガラス製天板のアンティークサイドテーブルの場合は、奥が透けて見える分、圧迫感や存在感が軽減されるので、ソファなど他の家具を主役として引き立てたい場合などにおすすめです。また、水拭きしやすいので、コーヒーなど水気のあるものを乗せる場合にも、気兼ねなく使用できるのもメリットです。
アンティークサイドテーブルの価格
アンティークサイドテーブルを選ぶポイントをご紹介しましたが、購入するにあたって気になるのは、やっぱりお値段ですよね。ここではアンティークサイドテーブルと、サイドテーブル代わりに使えるアンティーク家具の価格帯をご紹介します。
イギリスアンティークのサイドテーブルの価格
15,000~100,000円
ゴージャスに作り込まれたものや収納力のあるものは、価格帯が高い傾向にあります。引き出しが複数段付いたチェスト型の場合は、15万近い価格のものもあります。
北欧ヴィンテージのサイドテーブルの価格
20,000~80,000円
シンプルな作りのものは比較的安価なものもありますが、良質な材を使ったものや作り込みが丁寧なもの、デザインが凝っているものは価格が高くなります。
和製アンティークのサイドテーブルの価格
10,000~60,000円
シンプルな造りの素朴な佇まいのものは1~3万円程度で手に入ります。和洋折衷デザインの彫刻などの作り込みが優れたものや、欅材など上等な木材を使ったものは価格が高くなります。
ペイントされたアンティークサイドテーブルの価格
15,000~90,000円
デザインや大きさなどに加えて、どの程度リメイクしたかによって価格に幅があります。ペイントやリサイズなど手間がかかっているほど、価格が高い傾向にあります。ちなみに新品の家具にアンティークペイントを施した「アンティーク風」のサイドテーブルであれば、1~3万円程度で手に入るものが多いです。
アンティークネストテーブルの価格
60,000~100,000円
デザインやサイズによって、価格に幅があります。
アンティークナイトテーブルの価格
35,000~60,000円
基本的に引き出しや戸棚などの収納が付いているものが多いため、シンプルなサイドテーブルよりも価格が高い傾向にあります。
アンティークスツールの価格
10,000~30,000円
シンプルな作りのものであれば、1万円台でアンティークらしい温かみのあるものが見つかります。
アンティーク小引き出しの価格
5,000~60,000円
引き出しの数が増えるほど価格が高くなります。一般的には3~5段くらいのものが多く、1~3万円程度で手に入れることができます。
アンティークコンソールテーブルの価格
40,000~135,000円
イギリスアンティークのものは、壁面装飾のために作られたというだけあって、凝った作り込みのものが多く、上質に作り込まれたものほど価格が高い傾向にあります。和製アンティークの平机であれば、サイズにもよりますが2~6万円程度で見つけることができます。
アンティークサイドテーブルを、インターネット通販と実店舗で買う場合のメリット・デメリット
アンティークサイドテーブルは、サイズ的にも価格的にも、インターネット通販と実店舗のどちらでも買いやすい家具なので、どこで買うか迷ってしまいますよね。ここでは、インターネット通販と実店舗で購入する場合のそれぞれのメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。
アンティークサイドテーブルをインターネット通販で買う場合
インターネット通販で購入するメリットは、豊富な種類の商品を効率よく見比べられることです。各アンティークショップで取り扱う商品数には限りがあるため、在庫数が多く、かつ、複数店舗の情報を手軽に見ることのできるインターネットは、お気に入りに出会える確率が格段に高いと言えます。デメリットとしては、提示された写真や文章からしか商品のことを知ることができないという点です。最近では、ほとんどのウェブショップが、商品写真や説明文に力を入れていて、詳細まで丁寧に説明をしているサイトが多いですが、サイト上からだけではわからない不安な点があれば、購入前に電話やメールで店舗へ問合せることを心がけましょう。
アンティークサイドテーブルを実店舗で買う場合
実店舗で購入するメリットは、なんといっても実物を見ることができるという点です。アンティーク品の場合、どうしても商品の状態や傷の有無などを目で見て、触れて、確かめてから購入したいという方が多いのではないかと思います。そんな方にとって実店舗は、やはり安心感があって利用しやすいでしょう。デメリットとしては、各店舗で扱う商品数に限りがあるため、お気に入りを見つけるまで、いくつかの店舗を見て回らなければならないことです。地域にもよりますが、アンティークショップ自体がそれほど多くないため、長い時間と労力をかけて探す覚悟が必要です。
アンティークサイドテーブルの素材別お手入れ方法
最後に、アンティークサイドテーブルを長くきれいに使っていくために、正しいお手入れ方法を頭に入れておきましょう。
アンティークサイドテーブルの木材部分のお手入れ方法
日々のお手入れは、柔らかい布か、かたく絞った布で優しく拭いてください。また、無垢材の天板は、水気や熱のあるものに弱いので、水滴の付いたグラスや熱くなったカップなどを長時間置いておくと、変色や反り、膨張の原因となります。必要に応じてコースターなどを使用するようにしてください。
また、仕上げ方法によって、毎日でも水拭きもできるものや、定期的にワックスを塗り直す必要があるものなど、お手入れ方法に差があります。購入時にショップへ確認しておくと安心です。
アンティークサイドテーブルのガラス部分のお手入れ方法
ガラス天板は水拭きできるので、カップやポットなど天板を汚してしまう恐れのあるものを置きたい方にぴったりです。水拭きした後は、乾いた布で水気を拭き取るとよりキレイになりますよ。乾拭きにはマイクロファイバーを使うと、さらに細かな汚れまで落ちて美しく仕上がります。
また、水拭きしても汚れが落ちない場合には、ガラス専用の研磨剤やクリーナーの出番です。適量を布に塗布して拭き取ると大抵の汚れはきれいに落ちます。水拭きの場合と同様に、最後は乾拭きで仕上げてください。
最後に
アンティークサイドテーブルは、お部屋の脇役でありながらも、使い勝手もインテリアの雰囲気も、ぐっと良くしてくれる貴重な存在です。自分のお部屋にはどんなものがしっくりくるのかしっかりと吟味して、長く愛用できる1台を見つけてくださいね。