和モダンな家具を使ったインテリアは、モダンに洗練されていながらも、日本らしい伝統的な味わいがあって、おしゃれで居心地がいいのが魅力ですよね。これから家の新築やリフォーム、模様替えを予定している方の中には、和モダンインテリアに挑戦したいという方も多いかと思います。
ただ、和モダンインテリアのコーディネート実例を見ていると、北欧風のシンプルナチュラルな家具から和風の印象が強い家具まで、様々な家具が使われていますよね。そのため、初めて和モダンインテリアに挑戦する方だと、どんな家具を選ぶべきか迷ってしまいがちです。また、和モダンな家具は、単純に価格を重視して選ぶとチープな印象になってしまう可能性も。満足のいく和モダンインテリアにするには、価格と品質のバランスが取れた家具を選ぶことが大切です。
そこで今回は、コーディネートや価格といった面から、和モダンな家具を選ぶコツを詳しくご紹介していきますよ。まずは、選ぶ際のポイントをお話ししたうえで、おすすめのブランドやアイテムについてお話ししたいと思います。ぜひこの記事を参考に、理想の和モダン家具を探してみてくださいね。
Contents
和モダンな家具選び・コーディネートのコツを押さえよう
和モダンな家具をおしゃれにコーディネートするには、部屋全体で和風とモダンさのバランスを取ることが大切です。まずは、どんなバランスの和モダンスタイルが好きか把握してから、家具選びに取り掛かりましょう。
和モダンなインテリア実例をたくさん見たいという方は、「和モダン・和風インテリア32実例！部屋作りと家具選びのコツを紹介」の記事も併せてご覧ください。
内装がモダンなら和風家具を、和風ならモダン家具を取り入れよう。北欧家具も好相性
和モダンインテリアのコーディネートは、大きく2種類があります。1つは、床や壁、建具など内装が和風の部屋にモダンな家具を取り入れて和モダン風にするパターンと、もう1つは、フローリングなどのモダンな洋室に、和風の家具を取り入れて和モダン風にするパターンです。
例えばこちらは、畳と和風建具のある和風の部屋にモダンな家具を取り入れたパターン。家具は、シンプルな北欧スタイルのアイテムをコーディネートして、スタイリッシュな和モダンインテリアを楽しんでします。
和風建具を使った部屋で、家具も和風のものが多いと、温かみのあるレトロモダンな印象になります。箪笥などの純和風の家具もミックスすることで、より和風らしい落ち着いた雰囲気が増していますね。
一方、こちらはモダンな洋室に箪笥や座卓などを取り入れて、和モダン風にしたインテリア。箪笥や座卓は、ベースは和家具ながらも、装飾が控えめでシンプルな家具をコーディネートすることで、和風とモダンさのバランスを上手に取っています。
また、フローリングのモダンな部屋でも、伝統的な和家具や雑貨を多く取り入れると、和風の印象が強い和モダンインテリアが楽しめます。こちらも和風の凛として雰囲気があって素敵です。
このように、和モダンインテリアは、内装や家具で和風とモダンさをバランス良く取り入れることが大切なポイント。まずは、どんな和モダンが理想的か、参考になるインテリア実例を探してみて、部屋の内装全体が似たようなバランスになるように家具を選んでみると失敗しませんよ。具体的なおすすめ家具のブランドやアイテムについては、2章以降でご紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。
和モダンインテリアでは、家具や建具に格子を取り入れるのが人気
和モダンインテリアは、家具や建具の中に、格子を取り入れるのが定番です。例えば、部屋の引き戸や間仕切りなどに格子戸を取り入れたり、収納棚などに格子模様が入った家具を取り入れたり。格子は、和風の模様の中でもシンプルでモダンなインテリアと相性が良く、スタイリッシュな印象を際立たせてくれますよ。
家具は、特にテレビ台やサイドボード、食器棚など収納家具で格子を取り入れるのが人気です。建具だと縦桟のものがポピュラーですが、家具だと横桟のものも人気ですよ。好みに応じて取り入れてみてくださいね。
激安でも品質が良い和モダン家具を探すなら、中古・アンティーク家具がおすすめ
和モダンな家具を探す際、新品で安いものを探そうとすると、素材や作りがチープなものが多く、なかなか高品質のものを見つけるのが難しいです。そこでぜひチェックしていただきたいのが、優良ブランドの中古家具や、良質な素材で作られたアンティーク家具。多少の使用感はありますが、高品質の家具も安い価格で見つかります。きちんとリペアされたものなら、もちろん機能性も問題なく、特にアンティーク品は新品の家具にはない深い上質な味わいが感じられますよ。
また、中古家具のなかでも、展示品や在庫処分品だったものは、ほとんど使用感のない美品として販売されています。できるだけきれいな中古家具が欲しいという方は、新古品の中古家具を中心に探すのもおすすめです。
ラフジュ工房でも、きれいな中古家具から味わいのあるアンティーク家具まで、幅広く取り扱っていますので、気になる方はオンラインショップを覗いてみてくださいね。
シンプルな和モダンな家具が充実している国内優良メーカー・ブランド
さて、和モダンな家具選びの基本を押さえたところで、次はおすすめのブランドやメーカーをご紹介していきますよ。国内の優良ブランドを中心に紹介しますので、好みのブランドを見つけてみてくださいね。
最高級の木製家具メーカー「天童木工」
天童木工は、1940年に山形県天童市でスタートした家具メーカー。皇室や公共施設、一流ホテルなど、幅広い場所への納品実績があり、成形合板を主とした美しく強靭な家具作りが高く評価されています。また、柳宗理や剣持勇、丹下健三など数々の著名なデザイナーや建築家と家具の共同開発を行っていて、多くのロングセラー商品を輩出しているメーカーです。
天童木工の家具で、和モダンなインテリアに特におすすめなのは、柳宗理のバタフライスツールや、長大作の低座イス、剣持勇の座卓など。和室にも洋室にも合うシンプルなデザインながらも、記憶に残る印象的なデザインが特徴です。和室洋室を問わず使いやすく、耐久性も高いので、末長く使い続けることができますよ。
老舗の曲木家具ブランド「秋田木工」
秋田木工は、秋田県湯沢市で設立された家具メーカー。1901年に日本に曲木加工の技術が伝わったことをきっかけに、1910年に曲木家具の工房としてスタートしました。曲木家具とは、無垢材を高温で蒸し、曲げて成形する家具のことで、特にウィンザーチェアなどが有名です。曲木は滑らかで美しく、軽量で耐久性の高い家具に仕上がります。
秋田木工の家具で、和モダンな部屋におすすめなのは、曲木のスツールやスピンドルチェアなど。凛としたスタイリッシュなフォルムで、大人っぽい和モダンインテリアにコーディネートできますよ。
多彩なロングセラーを持つ人気の家具屋「飛騨産業」
飛騨産業は、1920年に岐阜県高山市でスタートした家具メーカー。飛騨高山は日本有数の家具産地ですが、その中でも特に人気のメーカーです。「森のことば」や「KISARAGI」など数々の有名ブランドを持っていて、クセのないスタンダードなテイストから、カントリー調のデコラティブなスタイルまで、幅広い家具を製作しています。
飛騨産業の家具で和モダンインテリアにおすすめなのは、「森のことば」や「CRESCENT(クレセント)」などのすっきりとしたデザインのシリーズ。特に「森のことば」はシンプルで直線的なフォルムが特徴で、和室とも相性よくコーディネートできます。カントリースタイルのような、木の節まで活かした作りなので、ナチュラルな和モダンスタイルが楽しめますよ。
飛騨高山の人気家具メーカー「柏木工」
柏木工は、飛騨産業と同じく、岐阜県高山市で1943年に創業した家具メーカー。良質な天然木を用い、曲木や挽物加工の高い技術力を活かして、洋家具製作を行っています。シンプルなだけでなく、上質な個性の光る家具が見つかりやすいです。
柏木工の家具でおすすめなのは、「月華」や「ザ・ゼン」、「ウィルダネス」などの和モダンなシリーズ。特にウェルダネスシリーズは、シックな古民家風の和モダンインテリアにも合わせやすいブランドです。高級感と深い味わいのあるコーディネートが楽しめますよ。
海外からも注目を集める家具メーカー「マルニ木工」
マルニ木工は、1928年に広島県で設立された家具メーカー。1960年代から2000年頃までエレガントな洋家具がラインナップの中心でしたが、2005年に発表した「nextmaruni」シリーズを皮切りに、美しいスタンダードなデザインの家具作りに力が入れられています。特に、深澤直人やジャスパー・モリソンなど名だたるデザイナーと共同開発した「MARUNI COLLECTION」シリーズは、世界的に注目を集めています。
マルニ木工の家具は、先ほどご紹介した「nextmaruni」や「MARUNI COLLECTION」に加えて、「マルニ60」というブランドも和モダンな部屋におすすめです。これは、マルニ木工が1960年代に製造していた家具の復刻版で、レトロな和モダンインテリアにぴったりです。また、レトロな和モダンインテリアが好きな方は、当時のヴィンテージものを探すのもおすすめですよ。ほぼ同じくらいの価格で、より味わいのあるアイテムが手に入ります。
カリモク60やdomaniブランドが有名「カリモク家具」
カリモク家具は、1940年に愛知県で創業した家具メーカー。幅広い世代、インテリアスタイルに合う多彩なアイテムを展開しています。特に有名なのは、最高級の洋家具ブランドである「domani(ドマーニ)」や、1960年代に発売した家具の復刻版である「カリモク60」シリーズなど。職人の腕だけに頼らず、積極的に最新の技術を取り入れることで、高品質の家具を安定して作り続けています。
カリモク家具で和モダンインテリアにおすすめなのは、KITONOシリーズなどのシンプルな家具や、カリモク60などのレトロなデザインのもの。どちらも木の温かみが感じられる和モダンなインテリアが楽しめますよ。カリモク60は、先ほどのマルニ60と同じく、当時もののヴィンテージ品もあります。レトロインテリアが好きな方はそちらも要チェックです。
個性の光る和モダンインテリアにおすすめの家具！こちらも要チェック
さて、ここまでモダンな国内家具ブランドをご紹介してきましたが、もっと個性的な和モダンインテリアを楽しみたいという方は、海外製のミッドセンチュリー家具や、日本のアンティーク・ヴィンテージ家具もチェックするのがおすすめです。おすすめのジャンルやブランドを5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
北欧スタイルのミッドセンチュリー家具。スタイリッシュな和モダン風に
ミッドセンチュリー家具は、クールな和モダンインテリアのコーディネートに人気の家具。スタイリッシュでちょっとした個性の光るアイテムが多く、和モダンインテリアのおしゃれなアクセントになります。収納家具は、シンプルで直線的なアイテムも多いので、和室にも取り入れやすいですよ。
ヴィンテージもののミッドセンチュリー家具でおすすめのブランドは、G-PLAN(ジープラン)やA.H.McIntosh(マッキントッシュ)、ERCOL(アーコール)、Nathan(ネイサン)など。これらのブランドは、日本でも人気が高く比較的手に入りやすいです。
ミッドセンチュリー家具は、伝統的な和家具と比べるとデザインが全く異なりますが、部屋の柱や建具などの木の色と、家具の木の色を揃えてコーディネートすると、統一感のある和モダンコーディネートができますよ。例えば、古民家のようなダークカラーの内装なら木味の濃い家具を、ナチュラルな明るい和室ならライトブラウンの家具を選ぶのがおすすめです。
レトロシンプルな昭和期頃のアンティーク家具。ノスタルジックな和モダン風に
和モダンなインテリアの中でもレトロで温かみのあるスタイルが好きなら、昭和期のアンティーク家具でコーディネートするのがおすすめです。昭和レトロな家具は、素朴でシンプルなデザインのものが主流で、和風の温かみがありながらも、和風の主張が強すぎない、おしゃれなノスタルジックインテリアが楽しめます。
例えばこちらは、昭和期頃のレトロ家具でコーディネートしたカフェのインテリア。マス目棚や平机など、どこか懐かしいアンティーク家具を使って、素朴でほっと落ち着くような空間に。レトロ家具は、形がシンプルでも、木肌に古いものならではの味わいがあって、物足りなさのない印象的なインテリアに仕上がります。
和建築に合う上質な洋風家具が多数。「松本民芸家具」「北海道民芸家具」
老舗の旅館やホテルのような、シックで高級感のある和モダンインテリアが好きなら、松本民芸家具や北海道民芸家具でコーディネートするのがおすすめです。これらは、歴史ある民芸家具の中でも人気のブランドで、日本の暮らしに合う洋家具のラインナップが充実しています。ツヤのあるダークブラウンの木肌が美しく、洋家具のような優雅さと和家具の堅実さを持ち合わせているような佇まいです。古民家から新築まで、どんな家にもコーディネートしやすいですよ。
例えばこちらは、松本民芸家具のダイニングセットを取り入れた和モダンインテリア。洋風のデザインですが、和風の箪笥や窓とよく馴染んでいてい、部屋に上品な雰囲気を醸し出していますね。
チェアは、リーチC型アームチェアというアイテムで、背もたれのスポークやすらりと伸びた脚など、気品を感じるフォルムが印象的。細部まで丁寧に作り込まれていて、職人の熱が感じられます。
明治大正期の和家具。モダンなインテリアに和風をプラス
マンションのようなごく普通のフローリングの洋室を、個性的な和モダンインテリアにしたいなら、明治大正期頃のアンティークの和家具を取り入れるのがおすすめです。例えば、和風の箪笥や棚、座卓など。この頃のアンティーク家具は、和風の意匠に凝ったものが多く、存在感も抜群で、1台あるだけで部屋の印象をガラリと変えてくれます。
こちらは、明治期のアンティーク箪笥を取り入れた和モダンインテリア。この時代の和箪笥としては、金具がすっきりとしていますが、高級木材である欅材を贅沢に使い、全体に漆塗りが施されていて、伝統的な和家具らしい風格が漂っています。ソファはシンプルモダンなデザインですが、和箪笥があることで、味のある和モダンインテリアにまとまっていますね。
伝統を感じる和モダンインテリアに。「岩谷堂箪笥」「仙台箪笥」
アンティーク箪笥でなく、現代物で本格的な箪笥を探すなら、岩谷堂箪笥や仙台箪笥といったブランドから探すのがおすすめです。岩谷堂箪笥と仙台箪笥は、どちらも江戸時代にルーツを持つとされる歴史ある民芸箪笥で、芸術品のような贅沢な作りが楽しめます。和風のデコラティブな意匠が苦手な人もいるかもしれませんが、シンプルモダンな部屋の中に、スペースにたっぷりと余裕をもって取り入れると、美術館のような洗練された部屋作りができますよ。
例えば、こちらはフローリングの洋室に仙台箪笥を取り入れた例。精巧な手打ち金具や、くっきりと浮かび上がった欅材の木目が美しく、堂々とした迫力が感じられますね。純和風の伝統的な意匠が、部屋のおしゃれなアクセントになりますよ。
おすすめの和モダン家具をアイテム別に紹介
さて、和モダン家具のブランドをひと通り押さえたところで、次はおすすめのアイテムを具体的にご紹介してきますよ。ソファやテレビ台など、ジャンルごとにおすすめ品を紹介しますので、気になるところからご覧ください。
和モダンなリビングにおすすめのソファ
まずは、和モダンなリビングに合うソファをご紹介します。リビングのコーディネートを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
民芸家具屋のシンプルなソファ
1つ目は、民芸家具屋が販売している和室にも合うシンプルなソファ。こちらは北海道民芸家具のソファで、座面が低めかつ直線的なデザインで、和風の部屋によくマッチするアイテムです。
背もたれは、格子のような作りになっていて、後ろから見ても和風らしさが感じられます。ナチュラルな色合いで畳とも相性が良いのもポイントです。
シックで高級感のある和モダンインテリアが好きなら、こんなカラーのソファもおすすめです。同じく座面が低めで、角ばったデザインで、和風の内装とコーディネートしやすいアイテム。フレームとファブリックのコントラストが強く、部屋に凛とした印象を醸し出してくれますよ。
昭和期頃のレトロなヴィンテージソファ
昭和期のレトロなソファも和モダンインテリアに人気のアイテム。民芸家具のソファよりも素朴で温かみがあり、シンプルなものが充実していて、和室にも洋室にも取り入れやすいです。また、サイズは現代物のソファよりもコンパクトなものが多く、狭めの部屋に取り入れても圧迫感が出にくいですよ。
例えばこちらは、昭和期頃のレトロなソファを取り入れた和モダンコーディネート。箪笥や引き戸は和風ですが、それ以外はシンプルな家具でコーディネートして、落ち着いた和モダンインテリアを楽しんでします。
こちらは、ヴィンテージのアームソファを取り入れた和モダンなカフェスペース。格子戸や箪笥など和風のインテリアが引き立つよう、ソファはシンプルなものをコーディネート。ほっと一息つけるようなレトロなカフェスペースになりました。
北欧ヴィンテージのソファ
3つ目は、北欧スタイルのヴィンテージソファ。北欧スタイルのソファだけで絵になるようなおしゃれなアイテムが多く、スタイリッシュな和モダンインテリアが楽しめますよ。また、シンプルなものから個性的なものまでラインナップが幅広いので、インテリアに本格的にこだわりたい方に人気のジャンルです。
例えばこちらは、北欧ヴィンテージのソファを取り入れたリビングのインテリア例。緊張感のあるモダンなフォルムで、和風の部屋に凛とした雰囲気をプラスしています。ネイビーカラーのカジュアルなファブリックが部屋のおしゃれなアクセントになっていますね。
こちらは、北欧ヴィンテージのアームソファを取り入れたインテリア例。アームの形が特徴的でスタイリッシュなアイテムで、和風の落ち着いた部屋にモダンさをプラスしています。和風の建具との組み合わせも素敵ですね。
和モダンなリビングにおすすめのテレビ台・サイドボード
次は、和モダンな部屋に取り入れたいテレビ台やサイドボードを4つご紹介します。先にご紹介したソファと合わせて、好きなものを探してみてくださいね。
古建具をリメイクしたローボード・サイドボード
1つ目は、アンティークの古建具をリメイクした和モダンなローボード。例えばこちらは、ラフジュ工房で組子細工入りの書院戸を扉に使って、棚部分を新たに制作したアイテムです。和風の雰囲気を残しつつ、脚や天板、引き出しなどを取り付けて、今の暮らしにも取り入れやすい形に。特に扉はフラップダウン式にすることで、AV機器の収納や操作に便利な作りになっています。
古建具をリメイクしたローボードやサイドボードは、使用する扉や引き出しの有無によって、幅広いラインナップがあります。例えば、4枚の組子書院戸を使った緻密な職人技をダイナミックに楽しめるサイドボードや、レトロガラスが使われたノスタルジックさ溢れるサイドボードなど。また、要望があれば希望の建具を使ってオーダーメイドで棚を製作することもできますよ。気になる方は、ぜひラフジュ工房まで問い合わせてみてください。
アンティーク箪笥をリメイクしたローボード・サイドボード
2つ目は、アンティーク箪笥を活用して、ローボードやサイドボードにリメイクしたアイテム。主には、水屋箪笥や衣装箪笥、桐箪笥などをリサイズして作り変えたアイテムがあります。アンティークらしい味わいはそのままに、テレビ台としても使えるよう補強されているので、現代物の家具と同じように使えますよ。
例えばこちらは、もともと2段重ねだった水屋箪笥を上下段に分割して、サイドボードにしたアイテム。板戸だった縦桟の引き戸を、ガラス入りの引き戸にリメイクして、軽やかでモダンな印象に生まれ変わりました。和モダンなリビングにぴったりですね。
もっとレトロな和モダン風が好きな方は、衣装箪笥をローボードにリメイクしたものがおすすめです。もともとのデザインをそのまま活かしているので、ノスタルジックな味わいを存分に楽しむことができます。
シンプルな和製アンティーク本箱・戸棚
3つ目は、和製アンティークのシンプルな本箱や戸棚。特に、前面がクリアガラス戸のものなど、装飾があまりないものだとモダンなインテリアにコーディネートしやすいです。リビングやダイニング、和室など幅広い部屋の収納に活躍しますよ。
例えば、こちらはシンプルなガラス戸棚をダイニングに取り入れたインテリア例。シンプルながらも和風の渋さもあり、和雑貨との相性もぴったりです。大人っぽい和モダンなインテリアが楽しめます。
より今っぽい和モダンインテリアを楽しむなら、ストリップド加工をしたアンティーク戸棚もおすすめです。ストリップド加工とは、もともとの塗装を剥離する加工のこと。無塗装に生まれ変わった家具は、もともとの木目や質感がそのまま楽しめるうえ、和家具特有の渋い雰囲気が抑えられているのが大きな魅力です。どこか懐かしくも新鮮な和モダンインテリアにコーディネートすることができますよ。
北欧ヴィンテージのサイドボード
4つ目は、北欧スタイルのヴィンテージサイドボード。幅が大きく存在感があって、スタイリッシュなデザインのものが充実しています。1台でたっぷり収納できるので、リビングのものをすっきりとまとめて収納することができますよ。
例えば、こちらは畳スペースに北欧ヴィンテージのサイドボードを取り入れた例。明るい色味のチーク材製のアイテムで、フォルムも直線的なので、ナチュラルな和風の内装と相性よくまとまっています。サイドボード自体がシンプルなデザインだと、インテリア小物が引き立つのも魅力です。
和モダンなリビングにおすすめのローテーブル
続いては、和モダンなリビングにぴったりなローテーブルをご紹介していきますよ。ソファやサイドボードなど周りのインテリアとの相性を考慮しながら検討してみてくださいね。
古材をリメイクしたシンプルなローテーブル
1つ目は、味わいたっぷりの古材を使ってリメイクしたローテーブル。北欧家具のようなスタイリッシュな佇まいながらも、古いものらしい風合いが感じられるアイテムで、味のある和モダンインテリアが楽しめますよ。
例えばこちらは、古材製のローテーブルを取り入れたリビングのインテリア例。天板は、漆塗りがされた上質な欅材の古材一枚板で、流れるような美しい木目と、歴史が刻まれたのシックな木肌が目を引きます。シンプルながらも高級感のある佇まいで、大人っぽい和モダンインテリアにぴったりです。
昭和期頃のアンティークちゃぶ台
2つ目は、昭和期頃に作られたアンティークちゃぶ台。こちらもシンプルながらもレトロな味わいたっぷりのアイテムが多く、古民家のような和モダンインテリアにおすすめです。アンティークちゃぶ台は、色や形、サイズなどは様々なものがあるので、ソファや部屋のスペースに応じて探してみてくださいね。
例えばこちらは、和モダンな半和室スペースに、ソファと合わせてアンティークちゃぶ台を取り入れたインテリア例。ソファとちゃぶ台は、すっきりとしたシンプルなものを選んで、モダンさが感じられるよう工夫されています。ちゃぶ台は主張の少ないデザインですが、丸い天板はどこか和やかな雰囲気が漂っていて、レトロな畳スペースにぴったりです。
北欧ヴィンテージのローテーブル
3つ目は、北欧スタイルのヴィンテージローテーブル。こちらは、シンプルなデザインだけでなく、天板や脚が個性的なアイテムも多数あります。シンプルかつスタイリッシュな和モダンスタイルが好きな方は、できるだけ装飾のないすっきりとしたデザインのものを、味のあるヴィンテージインテリアが好きな方は、思い切ってタイルトップテーブルなどのデコラティブなアイテムを取り入れるのも素敵ですよ。個性的なタイルトップテーブルだと、ちょっぴりエキゾチックな、垢抜けた和モダンインテリアが楽しめます。
例えばこちらは、日本のヴィンテージソファと北欧ヴィンテージテーブルをコーディネートした和モダンインテリア。シンプルなデザインのものを選んで、ソファなどの周りの家具を引き立てています。
一方、こちらはタイルトップのローテーブルを取り入れたインテリア例。タイルがシンプルな部屋のおしゃれなアクセントになっていますね。ミッドセンチュリースタイルのような、個性が際立つインテリアが楽しめます。
和モダンインテリアにおすすめの本棚
次は、和モダンな部屋におすすめの本棚を3つご紹介します。ぜひ好きなものを探してみてくださいね。
民芸家具屋の本棚
1つ目は、和モダンな部屋の本棚として定番である、民芸家具の本棚。特に松本民芸家具の本棚は、シンプルながらも格子模様が入った和風のデザインで、和モダンなインテリアにとても人気があります。サイズは小ぶりですが、和室のちょっとした本棚として活躍しますよ。
日本のシンプルなアンティーク本棚
2つ目は、昭和期頃のレトロなアンティーク本棚。シンプルかつレトロな佇まいで、和モダンインテリアにぴったりのアイテムです。背板のない造りのものが主流ですが、他にも背板のある本棚やマス目棚などもあります。サイズも幅広いので、部屋や本の量に応じて選んでみてくださいね。
例えばこちらは、アンティークのレトロな本棚をダイニングに取り入れたインテリア例。本棚兼飾り棚として使われていて、温かみのある素敵なインテリアになっています。背板がない分、すっきりと軽やかな印象で、ちょっとしたスペースにも取り入れやすいのがうれしいですね。
北欧ヴィンテージの本棚
3つ目は、北欧スタイルのヴィンテージ本棚。先にご紹介した2つよりも収納力のあるアイテムが多く、大小の本を1台で収納することができます。サイドボードと同じく、直線的でシンプルなデザインが主流なので、和風の部屋にも取り入れやすいのも魅力です。
例えばこちらは、北欧ヴィンテージのルームディバイダーを本棚兼飾り棚として使ったインテリア例。本から雑貨まで幅広いものを収納できる、ゆったりとしたサイズ感で、使い方の自由度が高いのがポイントです。シンプルな作りで何を収納しても馴染みやすく、本をたっぷり入れても絵になりますよ。
和モダンな部屋におすすめのチェスト
続いて、和モダンな部屋に合うチェストを3つご紹介します。テイストがバラバラですので、好みのものを探してみてくださいね。
民芸家具屋のチェスト
1つ目は、松本民芸家具や北海道民芸家具などのチェスト。重厚感のある佇まいで、シックで高級感のある和モダンインテリアにおすすめです。小ぶりなタンスから、幅広のサイドボード、大ぶりなワードローブ、着物箪笥まで種類が豊富なので、部屋のスペースに応じて取り入れられますよ。
日本のレトロなアンティークチェスト
2つ目は、和製アンティークのレトロなチェスト。こちらも種類が豊富ですが、レトロな和モダンインテリアが好きなら昭和期の素朴なタンス、ナチュラルな和モダンインテリアが好きならストリップド加工(塗装剥離)をした和箪笥がおすすめです。
例えばこちらは、レトロなアンティークタンスを取り入れた和モダンインテリア例。スタイリッシュさはありませんが、どこか愛着のわく温かみのある和モダンスタイルです。レトロな木味の家具で揃えることで、部屋全体がノスタルジックな雰囲気に包まれています。
北欧ヴィンテージのチェスト
3つ目は、北欧スタイルのヴィンテージチェスト。細い脚が付いている分、日本の昔ながらのチェストよりも軽やかで、カジュアルな和モダンインテリアにコーディネートできます。装飾はほとんどありませんが、取っ手や脚など細部に個性が表れていて、幅広い表情が楽しめます。
こちらは、北欧スタイルのヴィンテージチェストを取り入れたインテリア例。装飾を削ぎ落としたようなスタイリッシュなデザインで、モダンなソファや照明ともよくマッチしていますね。モダンで高級感のある和モダンインテリアにぴったりです。
和モダンなキッチンにおすすめの食器棚
最後は、和モダンなキッチンに取り入れたい食器棚を4つご紹介しますよ。食器棚をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
アンティーク水屋箪笥
1つ目は、明治から昭和期に主に使われていたアンティーク水屋箪笥。水屋箪笥とは、もともと台所で使われていた、いわゆる食器棚にあたる家具です。アンティーク水屋箪笥は、純和風の装飾に凝ったデザインのものから、シンプルなものまで幅広くあります。和モダンなインテリアには、特に、シンプルながらも古いものならではの迫力のあるアイテムが人気です。
例えばこちらは、明治大正期頃のアンティーク関西水屋箪笥を取り入れたダイニングのインテリア例。重厚感たっぷりの太い框組に、アンティークらしいゆらゆらガラスを使った引き戸がはめ込まれていて、新品の家具にはない深い味わいがあります。古い木肌に白磁の食器がよく映えていて、とても絵になりますね。和風の箪笥ですが、フローリングの部屋で使えば、新鮮な和モダンインテリアが楽しめます。
より和風らしさのある和モダンインテリアを楽しみたい場合は、和風の装飾たっぷりの水屋箪笥を選んでもいいですね。おしゃれにコーディネートするには、個性的な水屋箪笥が主役になるよう、他の家具はできるだけシンプルに、そして空間にたっぷりと余裕を持って取り入れるのがおすすめです。洗練された和風のインテリアが楽しめますよ。
民芸家具屋の食器棚
もっと幅広い選択肢から探したい方や、古いものが苦手な方は、民芸家具屋の水屋箪笥もチェックするのがおすすめです。こちらも和風のこってりとしたデザインから、シンプルモダンなものまで幅広くあるので、きっと好みのアイテムが見つかるはずですよ。
民芸家具屋の水屋箪笥で、和モダンインテリアに特に人気なのは、引き戸に縦格子が入ったアイテム。格子は1章でもご紹介した通り、和モダンインテリアと相性の良いデザイン。また、収納家具の扉に格子があると、棚内をほどよく目隠ししてくれるので、生活感のあるものを収納しても、インテリアの雰囲気を壊しにくいというメリットもあります。桟の密度が細かいものほど繊細で上品な印象で、荒いものほどレトロな印象が強いです。
レトロなアンティークガラス戸棚
3つ目は、アンティークのガラス戸棚。水屋箪笥のような太く頑丈な框がなく、よりシンプルなデザインで、和室にも洋室にも取り入れやすいのが特徴です。和モダンなインテリアでは、前面がクリアガラスで、見せる収納が楽しめるタイプが特に人気。食器を収納すると、お店のガラスケースのようなおしゃれなディスプレイが楽しめますよ。
例えばこちらは、レトロなアンティークガラス戸棚を食器棚として使ったダイニングのインテリア。装飾のないシンプルな作りで、古い木の味わい深い質感を存分に楽しむことができます。大きなサイズで堂々とした迫力があり、和モダンインテリアの主役にぴったりですね。日常使いの食器を収納するだけで、暮らしの温度感のある素敵なインテリアになります。
北欧ヴィンテージの食器棚
4つ目は、北欧スタイルのヴィンテージ食器棚。一見シンプルながらも細部まで作りに凝ったものが多く、上質かつスタイリッシュな和モダンインテリアが楽しめます。ガラス戸が付いたシンプルなものから、板戸の引き戸がついたもの、オープンタイプのものなど、種類も豊富なので、使い勝手に応じて選べるのもうれしいですね。
例えばこちらは、北欧ヴィンテージの食器棚を使ったコーディネート例。オープンラックと引き戸、引き出しがバランス良く付いていて、食器からカトラリー、キッチン用品まで整理整頓して収納することができます。オープンラックにはお気に入りの食器を飾れるので、自分好みのインテリアが楽しめるはずですよ。
最後に
和モダンな家具について、シンプルな和家具から北欧家具まで幅広くご紹介しました。好きな家具は見つかりましたか？和モダンなインテリアは自由度の高いインテリアなので、絶対の正解はありません。ぜひ自分らしいスタイルで、好みの和モダンインテリアを楽しんでみてくださいね。
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