北欧ヴィンテージ家具と暮らす。デンマークデザイナー・ブランド特集

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北欧ヴィンテージ家具と暮らす。デンマークデザイナー・ブランド特集

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北欧 ヴィンテージ家具

ヴィンテージ家具界の花形、北欧ヴィンテージ家具。ディープなコレクターからヴィンテージ家具ファンになりたてのビギナーまで、幅広い層を魅了する北欧ヴィンテージ家具は、ヴィンテージ家具屋にしてみれば看板役者のような存在です。いまも昔も、その人気は衰えることを知りません。
今回は、北欧ヴィンテージ家具の色褪せない魅力にどっぷり浸かる特別特集。デザインの見どころや北欧ヴィンテージ家具の礎を築いた偉大なデザイナーたち、チェックしておきたい老舗ブランドなど、様々な角度から北欧ヴィンテージ家具の世界を紐解いていきます。
これを読んだらきっと北欧ヴィンテージ家具がほしくなる、そんな魅力を余すところなくお届けしていきますよ。

今回の記事では、北欧ヴィンテージ家具のデザインの魅力や著名なデザイナーについて、前半でたっぷりお話ししています。北欧ヴィンテージ家具の価格帯や流通数といった具体的な情報がいち早く知りたい方は、一足飛びで6章の「北欧ヴィンテージ家具の特選人気アイテム5点!価格や探しやすさは?」をご覧くださいませ。

Contents

北欧ヴィンテージ家具の魅力とは

北欧家具

おしゃれなインテリア代表と言っても過言ではない北欧ヴィンテージ家具。その魅力をひとつひとつ羅列していったらキリがありませんが、やはり「細部までこだわり抜いた美しいフォルム」と「木の風合いを活かしたあたたかな雰囲気」、この2つのポイントは外せません。まずはこのポイントについて、改めて詳しく見ていきましょう。

繊細な作りが生み出す、北欧ヴィンテージ家具のスマートな佇まい

北欧家具 ヴィンテージ

北欧ヴィンテージ家具と言えば、なめらかな曲線を活かした美しいフォルムが特徴的であり、大きな魅力のひとつでもあります。
徹底的にブラッシュアップされた無駄のないデザインながら、決して退屈にならない北欧ヴィンテージ家具のデザインの秘密は、そのディティールの完成度の高さに隠されています。

北欧家具 特徴

例えば、ひとつの引っ掛かりもなく、流れるようなラインで仕上げられた紡錘形の脚。
さりげなくも個性が光る幕板の意匠。
小口ひとつとっても美しくなめらかな曲線で作られているのが見事ですね。こういった細部にまで神経が行き届いた丁寧な作りが、北欧ヴィンテージ家具に唯一無二の存在感と柔和な表情をプラスしているのです。神はディティールに宿ると言いますが、北欧ヴィンテージ家具の細部を見れば見るほど、なるほどと思わず膝を打ってしまいます。
見えないところにまで職人のこだわりと丁寧な手仕事が息づく北欧ヴィンテージ家具は、そのミニマルで美しいデザインとスタイリッシュな佇まいが高く評価されています。現代にも数多く存在するファンからの熱烈なラブコールは、未だやむことを知りません。

あたたかな風合いが魅力。木の味わいを活かした北欧ヴィンテージ家具

北欧家具 木材

上記でご紹介した「ディティールの完成度の高さ」に加え、木の風合いを活かした優しげな佇まいも北欧ヴィンテージ家具の魅力のひとつ。
北欧ヴィンテージ家具の多くは高級木材として知られるチーク材が使われており、その美しい褐色の木肌と繊細な木目が、あたたかくやわらかな雰囲気を醸し出しています。
まれにローズウッドやマホガニーといった、現在では伐採が規制され、なかなかお目にかかることのできない高級素材が使われた家具と出会うことができるのも注目ポイント。資材が豊富だった時代に作られたヴィンテージ家具ならではの楽しみ方ですね。

突板 とは

また、北欧ヴィンテージ家具のほとんどは“突板”と呼ばれる素材が使われているのも特徴的です。
突板とは、0.2mm~0.6mmほどに薄くスライスした無垢材を、合板で作られた家具の表面に張りつけたもの。手頃な価格で販売されていることが多い上、無垢材に比べてかなり軽くなっているのがで嬉しい点です。無垢材は木材が呼吸しているぶん反りなどが出やすいのですが、突板の場合は変形が少なく、初心者の方が扱いやすいというのも魅力的ですね。
アンティークやヴィンテージ家具ファンの中には「古い家具といえば無垢材」という“無垢材至上主義”の方が多く、突板というと安っぽいというイメージを持たれがちですが、北欧ヴィンテージ家具の表面に使われる木材はチーク材やローズウッド材などといった美しく高価な木材ばかり。リーズナブルな価格で高級木材の風合いが楽しめるのも、北欧ヴィンテージ家具の大きな魅力です。

北欧家具 素材

さらに、突板ならではの加工のしやすさを活かしたデザイン性の高さにも要注目。
画像を見ていただくとわかるかと思いますが、北欧ヴィンテージ家具の中には、このように木目の流れを縦に揃えたデザインが多く見られます。
木目の流れを殺さないよううまく繋げることで統一感が生まれ、木味を活かしたシンプルなデザインながらもまとまりのある、スタイリッシュな雰囲気を演出することができるのです。この味わいを生み出せるのは、薄い木材を切り貼りすることで自由度の高い造形を可能にする、突板ならではの意匠ですね。
素材の味わいを活かして全体の雰囲気を演出するデザイン性の高さは、北欧ヴィンテージ家具をインテリア界隈の王者たらしめる所以でもあります。
北欧ヴィンテージ家具をお探しの方は、ぜひこういった細やかな部分にも注目してみてくださいね。

北欧ヴィンテージ家具を語るなら外せない!本場・デンマーク製のヴィンテージ家具

デンマーク ヴィンテージ家具

北欧とは、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランドの5ヶ国が連なる北ヨーロッパを指します。中でもデンマークは、北欧ヴィンテージ家具の歩んできた歴史の中でも特に重要な役割を担う、いわばキーパーソン的存在。デンマークを語らずして、北欧ヴィンテージ家具の話はできません。
では、デンマークがどのように北欧ヴィンテージ家具のデザイン発展に関わってきたのか、時を遡って紐解いていきましょう。

シンプルなデザインと機能性の高さが特徴。デンマークが作る元祖・北欧ヴィンテージ家具

デンマーク 家具

北欧ヴィンテージ家具といえば「シンプルなデザイン」と「無駄のない機能的なつくり」が大きな特徴ですが、デンマーク製のヴィンテージ家具はこの傾向が特に顕著に表れています。他国で作られた北欧ヴィンテージ家具と比べて、デンマーク家具はよりミニマル、かつ機能的。デンマーク製の北欧ヴィンテージ家具を探すと、装飾性を極限までそぎ落とした、ストイックなまでのシンプルデザインと数多く出会うことができますよ。
このようなデンマークヴィンテージ家具のルーツを辿ると、モダンデザインの元祖ともいえるドイツの“バウハウス”にまで起源を遡ることができます。

バウハウス

バウハウスとは、第一次世界大戦後の1919年にドイツ中部のワイマールに設立された芸術学校のことを指します。
19世紀末にイギリスで起こったアーツクラフト運動(※)の影響を受け、その頃ドイツでは芸術と産業を融合させた製品の製作が盛んに行われていました。アーツアンドクラフト運動の流れを汲んで誕生したバウハウスは、機能性と芸術性を共存させたモダンデザインの先駆け的な存在で、多くの国々に影響を与えました。
ドイツと国境を介して隣接しているデンマークは、バウハウスの影響を強く受けた国のひとつ。デンマーク製の北欧ヴィンテージ家具に「シンプルなデザイン」と「機能性」といった、バウハウスの象徴ともいえる特徴を持ったデザインが多いのはこのためです。
しかしながら、デンマーク家具がここまでインテリアデザインの世界で功績を残してきたのは、芸術と工業の融合に新しい価値を見出すバウハウスの価値観をうまく取り入れつつも、そこに自国の伝統的なデザインを組み込んだ独自の発展を進めてきたことが大きな要因でしょう。
新しい価値と古いデザインを調和させたデンマークの家具づくりの技術は近隣の国々にも継承され、やがて北欧諸国は、モダンデザインの代名詞としての地位を確立していくことになります。

※アーツアンドクラフト運動とは  
産業革命が発展したことで粗悪な工業製品が大量生産された当時の状況に異を唱え、中世の手仕事中心の工業形態に回帰しようとする運動のこと。この運動はヨーロッパだけでなくアメリカや日本にも大きな影響を与え、世界のデザイン史に残る歴史的運動となりました。

北欧ヴィンテージ家具の礎を築いた、デンマークの偉大な家具デザイナーたち

さて、バウハウスの影響を受けながらも独自のデザイン発展を遂げてきたデンマークでは、北欧家具の黄金期とも言われる1940~70年代、数多くの優れた家具デザイナーが目覚ましい活躍をしました。当時のデザイナーが手掛けた家具たちの多くは“不朽の名作”として銘打たれ、現在でも多くのファンの間で愛され続けています。
この章では、デンマーク出身の偉大なデザイナーたちとその代表的な作品を、北欧ヴィンテージ家具入門編として見ていくことにしましょう。

デンマークデザイナーズファイル1:デンマーク近代家具デザインの父、コーア・クリントのヴィンテージ家具

コーア クリント

デンマークの家具デザイナーを語るにあたって、「デンマーク近代家具デザインの父」とまで呼ばれたコーア・クリントは避けて通れません。
コーア・クリントは、1888年、デンマークのコペンハーゲンにて建築家の父の元に生まれました。父の影響で建築に興味を示したクリント少年はしかし、やがて家具の分野で多くの功績を残す“デンマーク家具界の礎”ともいうべきデザイナーへと成長していくことになります。

コーレ クリント

クリントがデンマーク家具界に与えた影響は数えきれないほどありますが、その中でも特筆して語られるべきは「家具デザインの分野に人間工学の考え方を組み込んだこと」と「バウハウス的モダンデザインに“リデザイン”の概念をプラスしたこと」、この2点でしょう。
クリントは人体や日用品のサイズ、平均的な家庭の人数などを計測し、データに基づいた緻密な家具作りを行ったことで有名です。彼の設計した収納家具は、それまでの家具と同じ寸法ながら、2倍の量が収納できたと言われます。
また、バウハウスの影響を色濃く反映しつつも、デンマーク家具が独自のデザイン発展を遂げてきたのは、クリントの手腕に寄るところが大きいのも覚えておきたいところ。
芸術と工業を融合させることで新しい価値を見出すバウハウス的な思考は、過去の文化を生かすものではありませんでした。そこに異を唱えたのが、他でもないクリントです。
彼は過去に生み出されたものの中から問題点を見出し、改善・改良を繰り返すことで優れた製品を生み出す「リデザイン」の重要性を主張しました。こういったクリントの働きがあってこそ、モダンデザインの影響を強く受けながらも他国の追随を許さない、デンマーク独自の美しいヴィンテージ家具が生まれたのですね。

さらにクリントは、デンマーク王立芸術アカデミーの建築科に家具コースを作ることに尽力、1924年には36歳という若さで責任者として抜擢されます。のちに独立し、クリントが初代教授を務めた家具デザイン科では、その後のデンマーク家具デザインを牽引していくデザイナーが数多く誕生しました。若手デザイナーの育成に大きく貢献したクリントは、まさにデンマーク家具デザインの歴史において、「父」と呼ばれるべき存在なのです。

コーア クリント サファリ チェア

コーア・クリントの代表的な作品としては、デンマークデザイン家具の最初の作品ともいえる「ファーボー・チェア」や折り畳みが可能な「サファリチェア」、「デッキチェア」などが挙げられます。北欧ヴィンテージ家具の祖先といっても過言ではないクリントの作品は、北欧モダニズムの象徴として人々の間で語り継がれています。

デンマークデザイナーズファイル2:デンマーク家具の第一人者。ハンス・J・ウェグナーのヴィンテージ家具

ハンス j ウェグナー

デンマークデザイン家具の第一人者として知られるハンス・J・ウェグナー。17歳という若さで家具職人の資格を取得したウェグナーの作品は、木材への深い造詣と優れた造形感覚を活かした、木工技術の巧みさが大きな特徴です。彼は常に人が使いやすい家具作りに努め、芸術作品として製作されたデザイン家具においても、“実用性”という側面を無理なく共存させる技術に長けていました。
「椅子は人が座るまでは椅子ではない」というのは、ウェグナーの言葉。日常の中で使っていく道具として、自身の作品で持ち主の使い勝手を追求し続けたウェグナーは、美しさと機能性を兼ね備えた「用の美」を体現した家具を数多く生み出しています。

y チェア

「椅子の詩人」という二つ名で呼ばれただけあって、彼の代表的な作品は目に見えてチェアやソファが多いのも特徴のひとつ。インテリア好きもそうでなくても、誰しも一度は目にしたことがあるほど有名な「Yチェア」や、ウェグナーの最高傑作と名高い「ザ・チェア」、この椅子ひとつで身の回りの整頓ができるために“バレット(召使い)”“バチェラーズ(独身者)”などという別名を持つ「ヴァレット・チェア」などの名作の数々は、今でも多くのヴィンテージ家具ファンを魅力してやみません。
デンマーク随一の多作なデザイナーと言われるウェグナーは500以上の作品を世に送り出しており、その多くは世界中の美術館の永久コレクションとして保管されています。

デンマークデザイナーズファイル3:シンプルかつ機能的な作品作りが得意なボーエ・モーエンセンのヴィンテージ家具

ボーエ モーエンセン

デンマークの代表的なデザイナーのひとりとされているボーエ・モーエンセンは、1934年、20歳で家具職人の資格を取得。家具デザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。
学生時代はコーア・クリントを師とし、のちに助手として若手育成に力を入れたモーエンセンは、クリントのよき理解者でもありました。また、同じくデンマークデザイン家具界を代表するデザイナーであったウェグナーとは深い絆で繋がれた親友同士であり、いくつかの共同作品も発表されています。
「庶民の味方」や「国民のデザイナー」、「家具の修道士」などという異名を持つモーエンセンの作品は、簡素さと美しさが共鳴する質実剛健なデザインが魅力。彼は使い手を第一に考えた物作りを信条としており、そのシンプルで使いやすい家具は、現在もデンマーク中の様々な場所で、生活を豊かにするための道具として多くの人々に愛用されています。

ボーエ モーエンセン 椅子

代表作としては、クリントやアメリカのシェイカー家具の影響を受けた「シェイカーチェア」や、スペインの貴族が愛用していた椅子からインスパイアされたという「スパニッシュチェア」など、いずれも使用する素材を革や木材に特化した、朴訥とした印象のヴィンテージ家具が多くなっています。
モーエンセンは生前、「家具の使い勝手を確認するなら自分で使うのが一番だ」という考えのもと、自宅を“実験室”と呼び、自らがデザインした家具を積極的に日常生活の中に取り入れていました。こういった徹底的に使い手の立場に立った家具づくりが、彼の作品が今も昔も多くの市民から支持されている、ひとつの所以といえるでしょう。

デンマークデザイナーズファイル4:シャープなフォルムラインが魅力。カイ・クリスチャンセンのヴィンテージ家具

カイ クリスチャンセン

カイ・クリスチャンセンはウェグナーやモーエンセンと同時期のデザイナーで、デンマークデザイン家具の権威であるコーア・クリントを師として仰いだデザイナーのひとりです。王立芸術アカデミーを卒業後、クリスチャンセンはわずか5年で自身のスタジオを構え、家具デザイナーとしての功績を着実に積み上げていきました。
クリスチャンセンの家具の魅力は、その研ぎ澄まされたフォルムラインから生まれるシャープな佇まい。デンマーク家具デザイナーの作品にはチェアやソファが多く見られますが、彼はそれだけに留まらず、テーブルやキャビネットなど、様々な家具のデザインを多数手掛けています。
彼の代表作のひとつとして知られる1956年製作の「ペーパーナイフチェア」は製造中止になっていましたが、現在は日本の宮崎椅子製作所で復刻製作されています。ヴィンテージ家具ファンの間で熱望され続けるクリスチャンセンの家具は、彼の母国から遠く離れた東の島国で、今日も新たな命を吹き込まれているのです。

カイ クリスチャンセン ペーパーナイフソファ

カイ・クリスチャンセンの代表的な作品は、先ほどご紹介した「ペーパーナイフチェア」や、ひじ掛けの先端が爪の形に似ていることからその愛称で呼ばれるようになった「ネイルチェア」など、美しいフォルムラインが個性を際立たせるものばかり。
現役のデザイナーとして意欲的に活動を続けているクリスチャンセンは、現在も優れたデザインを生み出し続けています。

デンマークデザイナーズファイル5:フォルムとディティールの美しさが特徴。フィン・ユールのヴィンテージ家具

フィンユール

ハンス・J・ウェグナーやボーエ・モーエンセンなど、多くのデンマーク出身の家具デザイナーがコーア・クリントの教えを受けた所謂「クリント派」である中で、フィン・ユールは少々異色の経歴を持つ人物です。
クリント派のデザイナーがもれなく家具職人としての資格を有しているのに対し、建築家としての道を進んでいたユールは、家具作りに関する技術を持っていませんでした。しかし、家具デザイナーとしてのキャリアがなかったことがむしろ功を奏し、結果としてユール特有の、既成概念に囚われることのないユニークで独創的なデザインを誕生させることに繋がったのです。
彼のオリジナリティにあふれる作品は、デンマーク国内で主流であったクリント派とは一線を画すもので、それゆえになかなか評価に繋がらない時期が続きました。しかし、大量生産家具が市場を独占していたアメリカにおいて、木の質感を活かした作りと造形美際立つユールの家具が高く評価されたことがきっかけとなり、やがて母国デンマークでも反響を呼ぶことになります。

フィンユール 椅子

フィン・ユールの手がけたヴィンテージ家具は、華やかなデザインと美しいディティールが特徴的です。
ヘンリー・ムーアやジャン・アルプといった彫刻家たちの影響を色濃く受けている彼の作品は、家具でありながらも彫刻作品のような印象を受ける美しいフォルムをしており、その特徴的なデザインから「家具の彫刻家」と呼ばれています。
“世界で最も美しい肘を持つ椅子”としてユールの名を世界中に知らしめるきっかけともなった「No.45」や、ペリカンが羽を広げている姿を彷彿とさせる「ペリカンチェア」など、彼の作品はどれもユニークで美しい、芸術品のような家具ばかりです。同時に、製作に手間のかかるデザインが多いため、大量生産が難しいのもフィン・ユールの家具の特徴のひとつ。それゆえに希少価値が高く、「家具マニアが最後に行きつくのは、フィン・ユールのローズウッド材の家具」とコレクターの間で囁かれるほどなのですよ。

デンマークデザイナーズファイル6:様々な分野で活躍した多才なアルネ・ヤコブセンのヴィンテージ家具

アルネ ヤコブセン

北欧ヴィンテージ家具の黄金期に活躍したアルネ・ヤコブセンは、実は本業は建築家。数多くの建築に携わる傍ら、家具デザイナーとして多くの名作を残しました。
これまでデンマークデザイン家具の世界では使われることのなかった、プライウッド材や発泡ウレタンといった新しい素材と革新的な技術を用いて、ユニークな形態の家具を次々と生み出したヤコブセン。まさにデニッシュデザイン界の新しい風ともいうべき存在です。
完璧主義者と呼ばれたヤコブセンは、建物を建てるだけではなく、建築環境全体を総合的にデザインすることを常に意識していました。彼は建築や家具だけに留まらず、照明や生活什器、ファブリックデザイン、果ては造園のデザインなど、幅広い分野でその多彩な才能をいかんなく発揮しました。作り上げた建築をより魅力的に見せるために自らデザインしたヤコブセンのヴィンテージ家具は、現在も多くのファンの間で根強い人気を誇っています。

アルネ ヤコブセン 家具

ヤコブセンの手がけた家具の特徴は、近未来的な印象を与える、一体感のあるフォルム。合理主義であり機能主義でもあったヤコブセンは、家具づくりにおいても機械での量産が可能な無駄のないデザインを目指し、その結果数々の斬新な作品を生み出しました。
身体を包み込むようなフォルムがプライベート空間を演出してくれる「エッグチェア」、ヤコブセンのプライウッド材を使用した代表的な作品である「アントチェア」など、他のデンマークデザイン家具には見られないようなユニークなデザインが数多く残っています。アントチェアを改良して作られた「セブンチェア」は世界中で爆発的な反響を呼び、世界で最も売れた椅子のひとつとして知られています。

北欧ヴィンテージ家具好きなら抜かりなく押さえておきたい!イギリス製の北欧ヴィンテージ家具

さて、ここまでデンマークの北欧ヴィンテージ家具の話を中心に進めてきましたが、なにも北欧ヴィンテージ家具は北欧諸国のみで作られているわけではありません。
この章では、北欧ヴィンテージ家具とは切っても切り離せない、イギリス製のヴィンテージ家具についてお話していきましょう。

歴史やデザインの違いをチェック!イギリス製北欧ヴィンテージ家具の魅力とは

北欧ヴィンテージ家具ファンの方ならご存知の方も多いかと思いますが、イギリスは北欧ヴィンテージ家具のメッカ。日本の市場で流通する北欧ヴィンテージ家具の多くは、実はイギリスで作られた“英国製北欧ヴィンテージ家具”なのです。
ヨーロッパの北に位置する、凍てつく大地・北欧と、大海原に浮かぶ西洋の島国イギリス。一体この2か国にはどのような繋がりがあるのでしょうか?

イギリス ヴィンテージ家具

今でこそ家具やデザインの分野で他国の追随を許さないほどの地位を確立した北欧諸国ですが、かつてはヨーロッパの中でも特に貧困が目立つ後進国でした。痩せた土地に、枯れた資源。急激な人口増加とともに広がっていく貧困に頭を抱えた北欧諸国は、やがてデザインの分野で個性を研ぎ澄ませ、他国との経済競争に挑んでいくことになります。
そして北欧デザインを広める試みとして1950年代に行った各地を巡回するデザイン・イン・スカンジナビア展は欧米で大きな反響を呼び、世界中に北欧諸国の名を轟かせるきっかけとなったのでした。

イギリスに初めて北欧デザインの文化が伝わってきたのは、まだ第二次世界大戦後の爪痕が色濃く残っていた1951年。ロンドンの老舗家具店で開かれた大規模な北欧家具の展示会で、スカンジナビアデザインは大きな注目を集めました。
この頃のイギリスは戦後の煽りで苦しい生活が続いていた時期で、北欧からやってきた美しくも頑丈、そしてリーズナブルで扱いやすい機能的な家具たちは、一瞬で英国人たちのハートを射止めたのでした。
社会現象にもなった北欧家具ブームを受け、イギリスの老舗の家具屋は競うように北欧デザインを反映したモダン家具の製作に着手しました。現在流通している北欧ヴィンテージ家具の多くがイギリス製なのは、こういった時代背景が深く関係しています。

北欧家具 ブランド

北欧家具の影響を強く受けたイギリス製のヴィンテージ家具ですが、本場の北欧諸国で作られたヴィンテージ家具に比べると、シンプルさの中にも個性が際立つデザインが多いのが面白いところ。ブランドによってもデザインの傾向が違うので、バリエーション豊富なデザイン展開を楽しむことができますよ。
また、市場での流通数が多く、比較的リーズナブルな価格帯のものが見つけやすいのもイギリスヴィンテージ家具の魅力のひとつです。北欧ヴィンテージ家具の雰囲気は好きだけど何を選んだらいいのか分からない、というヴィンテージ家具ビギナーの方は、選択肢が豊富で値段も手が届きやすいものが多いイギリスヴィンテージ家具に注目してみてもいいかもしれませんね。

予習必須!イギリス製北欧ヴィンテージ家具の代表的な老舗ブランド4選

前章でお話しした通り、1950年代のイギリスでは北欧家具を基にしたモダン家具が積極的に作られるようになりました。そして、当時多くの魅力的な北欧ヴィンテージ家具を製作したイギリスの家具ブランドは、現在も多数残っています。
この章では、イギリス製の北欧ヴィンテージ家具を探すなら覚えておきたい、有名家具ブランドを厳選してお届け!北欧ヴィンテージ家具をお探しの方は、ぜひ家具選びの参考にしてみてくださいね。

デザインの豊富さが魅力。G-PLAN(ジープラン)の北欧ヴィンテージ家具

g plan

イギリスでスカンジナビアデザインブームが巻き起こった1950年代、当時英国内最大級の規模で家具を製造していたE. Gomme社は、モダンデザインを取り入れた家具製作に特化したG-PLAN(ジープラン)を立ち上げました。その後、デンマークからイプ・コフォード・ラーセンを専属デザイナーとして迎え、本格的な北欧家具作りに乗り出します。
それまでの家具とは全く違う、スマートでアーバンなG-PLANの家具たちは、瞬く間にイギリス中のトレンドをさらっていきました。ロンドンなどの都市部で暮らしていた当時の若者にとって、G-PLANの家具をいつか家に迎え入れることが憧れだったそうですよ。

g plan 家具

そんなG-PLANの魅力としては、数多くのシリーズ展開から作られるバリエーション豊富なデザインが挙げられます。
飾り気のなさが牧歌的な印象を演出する「Brandon」や、曲線を活かしたフォルムが愛らしい「Fresco」、黒と金のカラーコントラストに心奪われる「BB(Tola&Black)」など、シリーズごとの個性豊かなデザイン性を楽しむことができますよ。
また、収納家具やテーブル、チェアなど、どのヴィンテージ家具ショップでも様々なジャンルの家具が安定して取り扱われているG-PLANのヴィンテージ家具は、国内断トツで流通数が多く探しやすいブランドでもあります。割合手の届きやすい価格で販売されている家具も多いので、北欧ヴィンテージ家具がお好きな方はぜひチェックしてみてくださいね。

エレガントな雰囲気が印象的。Nathan(ネイサン)社の北欧ヴィンテージ家具

ネイサン 家具

イギリス産の北欧ヴィンテージ家具を探すのであれば、Nathan(ネイサン)社もチェックしておきたい老舗ブランドです。
Nathan社のヴィンテージ家具は、細部にまでこだわり抜いた美しいカッティングデザインと、丸みを帯びたエレガントな雰囲気が特徴的です。家具の結合部分までもが流れるようなラインで仕上げており、家具の隅々にまでいかんなく発揮された職人の技術が、品格あふれる佇まいを作り上げているのです。

ネイサン サイドボード

また、扉にサークル型のデザインが施されたサイドボードや、レモンを彷彿とさせるユニークなフォルムのコーヒーテーブルなど、曲線を用いた遊び心のあるデザインが多いのもNathan社製ヴィンテージ家具の見どころのひとつ。やわらかな曲線を描く輪郭はスタイリッシュな印象の中にもどこか優雅さをプラスし、上品な雰囲気を演出してくれますよ。
大人の空間づくりにぴったりの、エレガントな趣を楽しむヴィンテージ家具です。

洗練されたシンプルな佇まいを楽しむ。A.H.Mackintosh(マッキントッシュ)社の北欧ヴィンテージ家具

マッキントッシュ 家具

E. Gomme社に負けず劣らずの規模を誇ったA.H.McIntosh(マッキントッシュ)社も、イギリス製北欧ヴィンテージ家具を語る上では外せない老舗ブランドのひとつ。イギリス国内の富裕層向けに質の高い家具を製造していたA.H.McIntosh社の家具は、現代でも多くのファンに熱望される、コレクター垂涎もののヴィンテージ家具です。

マッキントッシュ サイドボード

A.H.McIntosh社の家具が現代でも変わることのない高い評価を得ている理由は様々ですが、中でも「スタイリッシュなデザイン性」と「高品質な作り」は大きなポイントです。
他のブランドのイギリス製北欧ヴィンテージ家具と比べると、A.H.McIntosh社の北欧ヴィンテージ家具はよりシャープな印象が際立つシンプルな作りになっています。その無駄のないミニマルなデザインは、北欧デザイン家具の祖ともいうべきデンマークデザインに通じるものがありますね。
また、しっかりとした状態で保存されてさえいれば、ヴィンテージものでも修理なしで問題なく使えるほどの品質の高さも、A.H.McIntosh社製の家具の大きな魅力。モダン家具らしいスマートな佇まいと質の高い家具づくりは、今でも変わらず多くの人々に愛されています。
A.H.McIntosh社のヴィンテージ家具はファンの間でも人気が高く、市場に出てもすぐに売れてしまうため、なかなか出会うことができない希少なヴィンテージ家具でもあります。A.H.McIntosh社のヴィンテージ家具が欲しい方は、根気強く色々なショップを覗いてみてくださいね。

素朴な風合いにほっと一息つく。ERCOL(アーコール)社の北欧ヴィンテージ家具

アーコール

やわらかく明るい木色に、朴訥とした印象の佇まい。どことなくヨーロッパの片田舎を彷彿とさせる、安穏とした空気感を持ったERCOL(アーコール)社の北欧ヴィンテージ家具は、ここまでご紹介してきた他のブランドの家具とはまた違った趣がありますね。
ERCOL社は1947年、蒸気を当てて木材を加工する「曲げ木」の技術を取り入れた家具づくりにいち早く乗り出したことでも有名です。曲げ木の技術を活かしたシンプルで美しいERCOL社の家具は機械による大量生産に向いており、戦後の物資不足に喘いでいたイギリス市民にとっては、救世主的な存在でもありました。

アーコール チェア

ERCOL社のキラープロダクトと言えば、満場一致でチェアが挙げられるでしょう。ERCOL社で作られたヴィンテージチェアは“アーコールチェア”という名で親しまれ、今でもヴィンテージ家具ファンにとって憧れのマドンナのような存在なのです。
ERCOLの代名詞と名高い「ウィンザーチェア」やクロスした背もたれがモダンな印象を生む「エックスバックチェア(クロスバックチェア)」、くるんとカーブした背もたれからアームのフォルムが牛の角のように見える「スモーカーズチェア(カウホーンチェア)」など、ERCOL社によるチェアのデザインは多岐に渡ります。
ナチュラルで素朴な雰囲気が魅力の、ERCOL社製ヴィンテージチェア。まったりとくつろげる居心地のいい空間づくりに1脚いかがでしょうか?

北欧ヴィンテージ家具の特選人気アイテム5点!価格や探しやすさは?

ここまで北欧ヴィンテージ家具の代表的なデザイナーや老舗家具ブランドなどのお話しをしてきましたが、最後に北欧ヴィンテージ家具の中でも特に人気の高い5つのアイテムについて、価格帯や流通数などといった具体的な情報もチェックしておきましょう。
とっておきの北欧ヴィンテージ家具探しのヒントになるはずですよ。

北欧ヴィンテージ家具界の王様。北欧ヴィンテージサイドボード

北欧 ヴィンテージ サイドボード

北欧ヴィンテージ家具の王様という異名を持つサイドボードは、中でも人気の高いアイテムのひとつ。デンマーク製のヴィンテージサイドボードの相場は20万円弱~20万円台後半、コンパクトなサイズのものなら10万円前後で購入できるものもあります。
ただし、これが有名なデザイナーが手掛けたものになると話は変わってきます。ハンス・J・ウェグナーやボーエ・モーエンセンが手掛けたヴィンテージサイドボードはぐっと流通数も少なくなり、価格も段違い。安いものでも30万円超えのデザイナーズ家具は、70万円台の値付けもザラに見られます。中には100万円以上の高値が付けられていることも。

ヴィンテージ サイドボード

デンマーク製のものと比べるとややリーズナブルな価格で販売されているイギリス製の北欧ヴィンテージサイドボードの相場は、大体10万円台~20万円台程度。北欧製のものより流通数も多いので、探しやすいアイテムです。さすが人気なだけあってどのブランドでも比較的取り扱いが多いアイテムですが、G-PLAN製のものはその中でも特に数が豊富なので、たくさんの選択肢の中から理想のヴィンテージサイドボードを探すことができますよ。

コンパクトなサイズからしっかり収納できるワイドサイズまで。北欧ヴィンテージチェスト

ヴィンテージ チェスト 北欧

置く場所を選ばないコンパクトなサイズから、しっかりと収納力を兼ね備えたワイドサイズまで、大きさのバリエーションが豊富な北欧ヴィンテージチェスト。サイズが大きいものや引き出しの数が多いものは、総じて高めの価格が付けられている傾向です。
価格帯としては、デンマーク製、イギリス製ともに10万円台~20万円前後のものが主流で、大きなサイズのものになると30万円前後の価格が付いているものが多くなっています。コンパクトなサイズのヴィンテージチェストなら、10万円以下で購入できるものも見つけることができますよ。
北欧ヴィンテージ家具の定番アイテムのひとつではありますが、ヴィンテージサイドボードに比べると流通数はやや少なめ。デンマーク家具デザイナーが手掛けたヴィンテージチェストに関しては流通も少ない上にすぐに売り切れてしまうため、デザイナーものをお探しの方は長期戦を覚悟して北欧ヴィンテージチェスト探しに臨んだほうがいいかもしれません。

デンマーク ヴィンテージ チェスト

日本随一の北欧ヴィンテージ家具流通数を誇るG-PLAN製はここでも優秀で、ヴィンテージチェストも数多く市場に出回っています。G-PLANほどではないものの、ERCOL社製のものも比較的見つけやすいので、まずはこの2つのブランドにターゲットを絞ってみるのもおすすめですよ。

存在感抜群の名作揃い!いつかは欲しい北欧ヴィンテージソファ

ヴィンテージ ソファ 北欧

北欧ヴィンテージソファは、一人掛けが10万円前後~20万円台。2人掛けが10万円台~30万円台、3人掛けが10万円台後半~40万円前後といった価格帯のものが多く見られます。
先ほどご紹介した名だたるデンマーク家具デザイナーたちはソファのデザインを数多く手掛けており、デザイナーズ家具が見つかりやすいジャンルでもあります。反対に、日本で多く流通しているイギリス製の北欧ヴィンテージ家具ですが、ことヴィンテージソファに関してはかなり数が少なめ。唯一、チェアの製造を十八番とするERCOL社製のソファが、イギリス製北欧ヴィンテージソファの中では流通数が多いので狙い目です。

ヴィンテージ ソファ

デザイナーが手掛けた北欧ヴィンテージソファは安くても20万円台、40万円前後~60万円前後の値段が付けられているものが多く見られます。高価なものになると、100万円以上の価格が付けられていることも珍しくありません。
サイドボードやチェストといった収納家具と比べると、ヴィンテージソファはデザイナーものがぐっと増えます。いつかは北欧ヴィンテージのデザイナーズ家具を手に入れたいと考えている方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

デザイナーズ家具の宝庫。ビギナーも取り入れやすい北欧ヴィンテージチェア

ヴィンテージ チェア 北欧

ヴィンテージソファ同様、著名なデザイナーが手掛けたものが多数揃う北欧ヴィンテージチェア。北欧ヴィンテージ家具コレクターからすると宝の山のようですね。
北欧ヴィンテージチェアは、デンマーク産のもので5万円前後~10万円弱、イギリス産のもので3万円台~5万円前後の価格のものが多くなっています。

ヴィンテージ チェア

一方、デザイナーが手掛けたヴィンテージチェアは安くても10万円前後~20万円前後、高めの価格なら40万円台~60万円台の値で販売されています。
ハンス・J・ウェグナーやカイ・クリスチャンセンなど、作品数が多く市場でも取り扱いの多いデザイナーのヴィンテージチェアは、デザイナーズチェアの中では比較的価格は控えめ。フィン・ユール、アルネ・ヤコブセンといったユニークなデザインのヴィンテージチェアは、群を抜いて高値が付けられているものが多く見られます。1脚150万円以上の値が付いている、思わず目を剥くような価格で販売されているものと出会うことも。
イギリス製の北欧ヴィンテージチェアは流通数が多く、比較的どのブランドのものも見つけやすいですが、圧倒的品数を誇るのはやはりG-PLAN製とERCOL社製。特にERCOL社のチェアに関してはシリーズ展開も豊富で、様々なデザインの中からとっておきの一脚を探すことができますよ。

豊富なバリエーションが嬉しい、北欧ヴィンテージダイニングテーブル

北欧 ダイニングテーブル ヴィンテージ

ヴィンテージダイニングテーブルは、北欧ヴィンテージ家具の中でも特に人気の高いアイテムのひとつ。デンマーク産のヴィンテージダイニングテーブルは10万円前後~20万円台、イギリス産のものは15万円前後~20万円台の価格帯のものが品数豊富です。
作りが凝っているもの、ローズウッドやマホガニーといった高級木材を使用しているものは高値が付けられる傾向で、高価なものだと30万円以上の値段が設定されているものもまま存在します。デザイナーが手掛けたものはさらに高値が付けられていて、20万円前後~40万円前後の価格帯のものが多く見られます。

ヴィンテージ ダイニングテーブル

イギリス製の北欧ヴィンテージダイニングテーブルに関していえば、どのブランドも流通が多く、ヴィンテージサイドボードと並んで探しやすいアイテムです。日本での流通数が少なくレア度が高いA.H.McIntosh(マッキントッシュ)社ですが、ことヴィンテージダイニングテーブルに関していえば他のアイテムより取り扱いが多め。A.H.McIntoshファンの方は、ヴィンテージダイニングテーブルは要チェックです。
日本ではややマイナーであるNathan社やA.H.McIntosh社製のものが探しやすいのも、北欧ヴィンテージダイニングテーブルの魅力ですね。

最後に

家具の魅力から始まり、チェックしておきたいデザイナーやブランド、人気のアイテムの相場や流通数まで、様々な角度から北欧ヴィンテージ家具を堪能した今回のANTIQUE LOG、楽しんでいただけたでしょうか?
今回の記事が、北欧ヴィンテージ家具探しの時間をいっそう楽しく彩る手助けになれれば幸いです。
あふれんばかりの魅力を秘めた北欧ヴィンテージ家具。いつもと違う視点から見てみると、さらに「好き」が深まりそうですね。

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